40年の時を超え「予言の書」と話題になった 小松左京『アメリカの壁』電子版をリニューアル。 新たに収録した解説を期間限定で無料配信
7月に小松左京氏の七回忌を迎える節目の2017年、株式会社文藝春秋は短編「アメリカの壁」が収録されている、短編集『アメリカの壁』電子版をリニューアル、6月30日に配信いたします。すでに購入された読者もリニューアル版の再ダウンロードが可能です。
「輝けるアメリカ」「美しいアメリカ」というスローガンを掲げて当選した孤立主義者の大統領ひきいるアメリカ。それが突然、出現した「壁」によって外の世界との交通、通信が一切、遮断される――「40年前にトランプ政権を予言していた」として、ネットやメディアで注目を集めた小松左京のSF短編「アメリカの壁」。
2017年2月に電子書籍として、この短編のみを緊急配信したところ、大手電子書店の日本文学カテゴリーで3位になった上に、毎日、読売、産経など各紙に取り上げられるなど大きな話題に。国内のみならず、アメリカの出版社向け情報サイトのトップページに掲載されるなど、海外からも関心が寄せられました。
リニューアル版と旧版との違いは以下の2点です。
1.文庫発売当時のB-1爆撃機が描かれたオリジナル表紙を収録
……「強いアメリカ」の象徴、B-1爆撃機は作品内でも大きな役割を果たします。
2.小松左京の作品を管理する小松左京ライブラリが書下ろした解説を収録
……表題作「アメリカの壁」が発表された1977年の時代背景や、作品に登場する「壁」の意味などを解説。他の収録作品すべてについても執筆の背景や、小松左京ワールドの中での位置づけを紹介しています。
初めて公開される自筆メモや、プロの漫画家として活躍した時期もある著者の一コマ漫画も特典画像として収録されています。
今回、文藝春秋としては初の試みとして、この電子書籍版解説を期間限定で無料配信します。お気軽にダウンロードできますので、小松左京という日本SF界最高の作家が生み出した芳醇な作品世界に触れてみてはいかがでしょうか。
<小松左京ライブラリのコメント>
トランプ大統領の誕生以降、アメリカはかってないほど世界情勢における台風の目となっています。作品としての短編「アメリカの壁」及び、執筆当時の時代背景、小松左京の執筆動機を合わせて知っていただくことにより、現実に起きているアメリカを巡る事態の本質を理解するツールとなることを期待しています。
また、収録されている「眠りと旅と夢」「鳩啼時計」「幽霊屋敷」「俺の死体を探せ」「ハイネックの女」の執筆当時の時代背景や、小松左京の作品として位置づけを知ることは、特に小松左京の作品に触れたことのない若い読者層に対する水先案内(ガイド)となるでしょう。
■書誌情報
書名:アメリカの壁
価格:500円(税込、※価格は電子書店によって異なる場合があります)
配信開始日:2017年6月30日
URL:http://books.bunshun.jp/ud/book/num/1671760900000000000G
書名:『アメリカの壁』電子書籍版解説
価格:無料配信開始日:2017年6月30日
配信期間:2017年12月30日までの6ヶ月間限定
主要配信電子書店:Kindleストア、楽天kobo、iBoooksStore、Reader Store、紀伊國屋書店Kinoppy、honto他
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