スギヨ、農水省「輸出に取り組む優良事業者表彰」で 「農林水産大臣賞」受賞
~ カニカマのアジア向け輸出拡大で高い評価 ~
株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市、代表取締役社長:杉野 哲也)は、農林水産省「平成29年度輸出に取り組む優良事業者表彰」にて「農林水産大臣賞」を受賞したことをお知らせいたします。
「平成29年度輸出に取り組む優良事業者表彰」における
受賞者の決定及び表彰式典の開催について
http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/kaigai/180112.html
■主な受賞理由
(1)アジア向け(中国、香港、東南アジアなど)の輸出が急拡大していること
(2)厳格な品質管理のもと、高品質・高付加価値製品を提供したこと
(3)サイズ、色味、包装デザインなどを海外市場向けにアレンジし、販路を拡大させたこと
■輸出事業に取り組んだきっかけ
スギヨの歩みは、挑戦の連続です。新商品の開発に挑み続けるなか、かにの食感に似た製品を生み出し、「かに風味かまぼこ」(カニカマ)が誕生。その商品の販売をきっかけに取引商社から声がかかり、1976年(昭和51年)、米国への輸出を開始しました。その後、米国法人を設立したことで輸出事業は中断していましたが、近年、中国や東南アジアでカニカマへのニーズが高まってきたことを受けて輸出事業を再開。とくに中国向けについては、現地輸入業者と商品開発、販路開拓の分野で協力しながら、輸出額を急拡大させています。
・香り箱の中国ブランド「海の香」
・中国での試食イベントの様子
【輸出取組の概要】
・1972年(昭和47年)に世界初となる、かにの食感に似た「かに風味かまぼこ」を誕生させ、昭和51年からアメリカへ同かまぼこを初輸出、1980年代以降にはヨーロッパ等へも輸出開始。
・平成9年に北陸工場がHACCPを取得、平成11年に厚生労働省が認める「総合衛生管理製造過程承認工場」となり、また「対米輸出水産加工食品工場」に認定され国際基準に基づいた衛生・品質管理体制を築いています。
・高級かに風味かまぼこ「香り箱」の発売を機に、平成18年にアジアの食品市場拡大を見越し、香港、台湾、中国及び東南アジアの輸出強化。中国の輸入者との商品開発、販路開拓の分野で協力関係が強化され平成27年以降は中国向け輸出が拡大。
【輸出取り組みに生じた課題】
・アメリカへの輸出は、当初爆発的な売れ行きでしたが、1985年以降の急激な円高や、他社との類似品による価格競争が激化し、継続的な輸出が困難となりました。
・食品市場の拡大が見込まれる中国や東南アジアは、非常に魅力的な市場ではあるものの、言葉の壁や商習慣の違いから、取引相手との交渉など、参入への検討当初から、日本人では対応が困難になると予想されました。
【生じた課題への対応】
・アメリカでの価格競争に巻き込まれた苦い経験から、付加価値を持った商品開発の重要性を実感、他社との差別化を図るたゆまない商品開発により、高付加価値商品を中心とした販路開拓を実施。
・商品のサイズ・色素・賞味期限及び包装デザインを海外の市場ニーズに合わせ改良する柔軟な商品開発を実施。
・国内外で求められる、安心・安全への対応として、業界に先駆け、HACCPの認定に着手。
・商社通しでの輸出では販路開拓に限界があるため、より積極的な販路開拓にむけ、海外事業推進部を設置し、外国人の採用から、アジア圏を中心に日本人では困難な販路開拓・市場ニーズの把握・複雑な交渉に対応するとともに、商社を通じた間接輸出に加え、自社輸出体制の構築を図りました。
【今後の課題・展望】
・本物の蟹と見紛うほどのかに風味かまぼこ「香り箱」をはじめとして、他社との差別化を図ることで、スギヨ製品の海外におけるブランド化を図り、中国、香港、東南アジアを中心とした、さらなる販路拡大と需要の掘り起こしを進めます。
・能登の豊かな自然や食文化が、スギヨの商品開発の原点。「スギヨファーム」での農業参入や雇用を通じて、スギヨを育ててくれた地域への恩返しを図りつつ、ローカルならではの魅力的な商品開発を求めることにより、グローバルな企業展開を目指します。
■株式会社スギヨ 会社概要
所在地 : 〒926-0835 石川県七尾市西三階町10号4-1
代表者 : 杉野 哲也
業務内容 : 水産練製品・加工品の製造、販売など
WEBサイト: http://www.sugiyo.co.jp/
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