モンタビスタ、Consumer Electronics Editionの新バージョンをリリース

報道関係各位
プレスリリース　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 2004年2月25日
　　　　　　　　　　　　　　　モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社

　　　　　　モンタビスタ、コンスーマ エレクトロニクス向け
　　　　 組込みLinuxプラットフォームの新バージョンをリリース

～ 新機能搭載MontaVista Linux Consumer Electronics Edition 3.1、
　　　包括的な開発環境「DevRocket（デブロケット）」を始めとする
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　先進テクノロジが利用可能に ～

2004年2月23日（現地時間）仏カンヌ“3GSM World Congress”発―
革新的な組込みソリューションを展開するMontaVista Software Inc.（以下、
モンタビスタ）は、本日、次世代Linux OSと開発環境、MontaVista(R)
Linux(R) Consumer Electronics Edition(CEE) 3.1を発表しました。CEEは、
携帯電話、デジタルテレビ、セットトップ・ボックス、自動車テレマティック
スなどのコンスーマ エレクトロニクス機器向けに設計されました。

CEE3.1には、業界標準のEclipse テクノロジをベースとした新たな統合開発環
境(IDE)であるMontaVista(R) DevRocket(TM) 1.0が組み込まれています。
DevRocket(デブロケット)は、Linux、Windows、Solarisを含むターゲットやホ
スト プラットフォームの幅広い選択肢を提供します。MontaVista DevRocket
は、コンパイル、編集、デバッグ、レビジョン コントロールなどの基本的な
開発プロセスを統合し合理化します。さらに、主要なサード・パーティによる
Eclipseテクノロジ開発ツール/コンポーネントを統合します。

DevRocketに加えて、新バージョンCEE3.1の主な新機能は以下のとおりです。

・PRAMFS(Protected RAM File System)新Linuxファイルシステム
　　―誤った書き込みからのデータ保護
・XIPアプリケーションのデバッギング
・CEE System Measurement ToolsのDevRocketへの統合
・システム リカバリ サポート用イベント ロギング
・アプリケーション／ライブラリ用プレ リンク ツール
　　―アプリケーションの起動時間を加速
・リモート ターゲット アクセス用システム・ターゲット・ツールが
　DevRocketを介して利用可能に
・高速起動（内蔵）
・Linuxターゲット対応Windowsホスト開発環境

「モンタビスタがこれまでコンスーマ エレクトロニクス市場において蓄積し
た経験と成功事例により、MontaVista Linux Consumer Electronics Edition
3.1の新機能と高度な開発環境が実現しました。」と、モンタビスタのCEEプ
ロダクト・マネージャ、スコット ヘンドリックは述べています。
「1年前にCEEをリリースして以来、CEEソリューションに対する要求が劇的に
高まりつつあるのを実感しています。なぜなら、このソリューションは、コン
スーマ エレクトロニクス機器メーカーが、先進の製品を、より低いトータル
開発コストとリスクで、スピーディーに市場に投入することを可能にするから
です。」

MontaVista Linux Consumer Electronics Edition 3.1は、2.4.20 Linuxカー
ネルをベースとしています。Texas Instruments、Intel、Renesas、Motorola、
ITE(QED MIPS)などの広範囲にわたるコンスーマ機器に特化したプロセッサを
ターゲットとしています。CEEは、複数のオープンソース アプリケーション、
ソフトウェア コンポーネントに加え、多くの主要な商用アプリケーションと
ミドルウェアへの対応も進めています。CEE3.1は、DPM(dynamic power
management：ダイナミック パワー マネージメント機能)、XIP(execute in
place)機能―フラッシュ・メモリからのダイレクトなLinuxカーネルとアプリ
ケーションの高速起動など、昨年CEE 3.0に装備された先進の特長も備えてい
ます。

CEE3.1は、コンスーマ エレクトロニクス機器を開発する企業にとって重要な
新機能を提供します。また、モンタビスタは、CE Linuxフォーラム(CELF)のメ
ンバとして、これらの機能を規定し、テスト済みの商用Linuxディストリビュー
ションを、速やかに市場にリリースするべき作業を進めています。
MontaVista Linux Consumer Electronics Edition は、CELF1.0仕様の最終版
がまとめられ次第、これをサポートします。

多くのコンスーマ エレクトロニクス企業は、MontaVista Linuxベースの製品
を既にリリースしています。世界中の主要な企業が、携帯電話、PDA、セット・
トップ ボックス、インターネット・ラジオ、住宅向けゲートウェイ、自動車
テレマティックス、ハイビジョンTV、カラオケ機などの製品開発を行っていま
す。昨年も、MontaVista Linuxベースの多くのコンスーマ製品がリリースされ
ました。これらは、携帯電話／住宅向けゲートウェイ(モトローラ社製)、ホー
ム サーバ(シャープ社製)、テレマティックス システム(Volvo社製)、家庭用
ユニバーサル リモート コントロール(Philips社製)、ブロードバンド TVチュー
ナー(松下電器産業社製)などの製品です。

今週、フランス カンヌで開催される3GSM World Congressにおいて、
MontaVista Linuxベースの製品とプラットフォームが、Texas Instruments、
OpenWave、Intel、Force Computers、Access、PacketVideo各社によりデモさ
れます。また、Motorola PCSは、MontaVista LinuxベースのA760、A768携帯電
話を、またGIGA STREAMは、同じくMontaVista LinuxベースのUNS(Universal
Navigation Switch)を展示します。

リリース
MontaVista Linux Consumer Electronics Edition 3.1は、モンタビスタから
プロダクト サブスクリプション契約により入手可能です。MontaVista Linux
プロダクト サブスクリプション契約により、MontaVista Linuxカーネル、ソ
フトウェア・アップデート、アプリケーション パッケージ、ユーティリィティ、
開発ツール、MontaVista Zone(お客様向けポータルサイト)へのアクセス権、
包括的な技術サポートとLinuxハンズオン・トレーニングコースが提供されま
す。

新しいLinuxカーネル2.6をベースとしたCEEのアップグレード版は、今年の後
半にリリース予定です。

MontaVista Linux Consumer Electronics Editionについて
MontaVista Linux Consumer Electronics Edition(CEE)は、ダイナミックな電
力管理、コンスーマにフォーカスした豊富なネットワーク機能、コンスーマ機
器で要求される信頼性をサポートすることでLinuxを強化します。CEEは、コン
スーマ エレクトロニクス機器メーカーならではのニーズに対応するべく設計
されました。CEEは、主要なモバイル機器、家電、車載システムのバーティカ
ル市場におけるソフトウェア パートナとのソリューション スタックのベース
を構築します。

CEEは、低消費電力、メモリサイズ制限、起動/再起動時間の短縮が要求される、
極めて制約の厳しいモバイル機器の条件にも対応するようにチューニングされ
ています。さらに、モンタビスタが3種類のLinux Editionすべてで提供する
包括的なクロス開発環境に加えて、CEEでは、製品のエンドユーザが高品質な
機能を利用できるようにシステム性能を最適化するための新たな開発ツールを
備えています。

MontaVista Linux Consumer Electronics Editionは、オープンソースとモン
タビスタ ライセンスにより提供されます。モンタビスタの主力製品である
MontaVista Linux Professional Editionの機能群を取り入れるとともに、上
位アプリケーションの互換性を提供します。CEEは、完全にプリエンプタブル
なMontaVista Linuxカーネルとリアルタイム スケジューリング、ターゲット
上のメモリ使用量の削減、フラッシュベースのジャーナリング ファイルシス
テムを備えています。

CEEでは、ファイルシステムが強化され、また、パフォーマンス、システム タ
イミング、メモリ サイズを計測する新たなツールが統合されています。さら
に、ストリーミング メディアへの最適化をサポートします。CEEは、
IBM社J2ME互換WebSphere Micro Environment、Trolltech社Qt/Embeddedおよび
MontaVista Graphicsのような グラフィックス パッケージを統合しています。

MontaVista DevRocketについて
MontaVista DevRocket 1.0は、システム ソフトウェアとアプリケーションの
開発を容易にするべく設計された、完全に統合されたグラフィカルな開発環境
です。EclipseテクノロジをベースとしたMontaVista DevRocketは、Windows、
Solaris、Linuxなどの主要な開発ホスト プラットフォームで、共通のルック・
アンド・フィールを提供します。MontaVista DevRocketは、最新のEclipse2.1
をベースとし、お客様やISVがEclipseコミュニティの貢献で実現したサード・
パーティの開発環境や、Eclipseがサポートする多数のツールを利用して
Eclipseプラットフォームの利点を最大限に活用することを支援します。

開発者は、C/C++でプログラミングし、MontaVista DevRocketを利用して多数
のプロジェクト タスクを自動化し、開発工程の短縮化を図ることが可能です。
さらに、コンパイル、編集、デバッグなどの基本的な開発機能を統合し、使い
勝手の良い共通のウィザード形式で、組込み開発プロセスを自動化します。
このウィザードを利用することで、複雑で長期にわたるタスクが簡素化され、
開発者はプロジェクトにかける貴重な時間を、製品の差別化や商品化への時間
短縮などに集中的に割り当てることが可能になります。また、個々のプロジェ
クトのニーズに合わせてコンテンツを選択、拡張し、対象となるプラットフォー
ム イメージを設計、構築することができます。さらに、アプリケーション サ
イズの適正化、システム イベントのトレース、分析、メモリ リークの特定、
修正も可能です。

モンタビスタソフトウエアについて
MontaVista Software, Inc.（本社：米国カリフォルニア州サニーベール）は、
インテリジェントな接続機器や関連するインフラストラクチャ向けのシステム
ソフトウェア、開発ツールの市場をリードするグローバル・サプライヤです。
モンタビスタは、オープンソースGNU/Linuxベースのソフトウェア ソリューショ
ンを提供することで組込みソリューションの革新を推し進めます。リアルタイ
ム オペレーティング・システムの先駆者ジェームス・レディ(James Ready)に
より1999年に設立されました。通信インフラからコンスーマ機器分野に至るア
プリケーションにおいて、開発者のニーズに対応するべく製品を提供していま
す。MontaVista製品には、MontaVista Linuxの Professional Edition、
Consumer Electronics Edition、Carrier Grade Editionがラインアップされ
ています。また、パワフルな統合開発環境であるMontaVista DevRocketが、こ
れらMontaVista Linuxの各Editionに対応する優れた開発ツールを提供します。
また、MontaVista Graphicsは、豊富なGUI開発ツール プラットフォームです。

モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社は、MontaVista Software Inc.の
100％日本法人として2000年7月に設立され、日本市場に対して組込みLinux、
およびそれに関わるあらゆるサービスを提供しています。

米カリフォルニア州サニーベールに本社を置くMontaVista Softwareは、Alloy
Ventures、US Venture Partners、RRE Ventures、WR Hambrecht+Co.、IBM、
Intel Capital、Sony、Panasonic、Toshiba America、およびYamaha
Corporationなどの主要投資企業より出資を受けた株式非公開企業です。
MontaVista Softwareの詳細情報は、同社のWebサイト
( http://www.mvista.com/ (英語)、 http://www.montavista.co.jp/ (日本語))
をご覧ください。

LinuxはLinus Torvaldsの登録商標です。
MontaVistaはMontaVista Software, Inc.の登録商標です。
その他のすべての名称は、各社の商標、登録商標、またはサービスマークです。


【問い合わせ先】
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社
マーケティング部：安田 佳世子
TEL: 03-5469-8840　FAX: 03-5469-8801
Email: kayoko_yasuda@montavista.co.jp


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