岡崎の下請け町工場、続々と幼児向けグッズ開発! 3/8国際女性デー間近 異分野進出を支える子育てママの活躍を紹介
OKa-Bizのママ副センター長、 3人の子育て経験を生かし、企業の売上に貢献
岡崎ビジネスサポートセンターOKa-Biz(所在地:愛知県岡崎市、センター長:秋元 祥治、以下「OKa-Biz」)がサポートをする岡崎市内にある自動車部品の下請け町工場では、幼児向けグッズの商品開発が進み、続々と異分野進出を果たしています。各企業の開発は、子育てママたちの活躍とその企業が培ってきた高い技術力が活かされたことで実現をし、下請け体質脱却の動きにつながっています。
◎3社の事例
■株式会社R.f.resin/自動車部品の樹脂加工
子どもを不審者から守れ! 防犯用名札「お名前かくれんぼ」
防犯に適した遠くからでは読みづらい名札「お名前かくれんぼ」を発売しました。メディアに多く取り扱われ、都内の幼稚園の卒園の品に扱われるなど、注目を集めています。
子育て主婦が活躍する樹脂加工業・株式会社飯田樹脂からスピンアウトした女性中心のモノづくり企業。不審者事件が頻発する中、子育て中のその不安を解消したいと今回の商品開発に至りました。子どもたちが安全に暮らせる社会の一助になりたいと暖かい母の願いが込められています。
プレスリリース: https://www.atpress.ne.jp/releases/151313/att_151313_1.pdf
■有限会社大藤製作所/夫婦二人で営む自動車部品の金属切削
新米パパの育児参加を誓う“パパからの”ファーストギフト
日本で初めて“パパから贈る”ベビーリング「なないろのベビーリング」を発売しました。またさらなる幼児向けグッズも開発中です。
母親のワンオペ育児が問題視される一方で、多くの父親は我が子の誕生を喜び、許されるなら育児に参加したいと思っています。自身も3人の父親である近藤が我が子へ寄せる思いを表現した夫婦二人の町工場だからこその商品です。赤ちゃんの優しい肌に優しい化学変化で七色に輝くチタン合金でできています。
プレスリリース: https://www.atpress.ne.jp/releases/151313/att_151313_2.pdf
■株式会社イッシン/自動車のシートや家具のいす張地を製造
子ども服を瞬時におしゃれな礼服に変える「スタイエリッシュ」
子どものTシャツを一瞬で礼服に変えてしまう立体的な付け襟「スタイエリッシュ」4種類を発売しました。
成長期の子どもの衣料費は抑えたいと考える家庭は多いです。しかし必要な礼服は着用回数が少なく、高額なため購入を躊躇する家庭も少なくありません。費用を抑えながらも礼服の機能を備えた母親が欲しかった商品を実現しました。
プレスリリース: https://www.atpress.ne.jp/releases/151313/att_151313_3.pdf
◎地方の女性活躍推進!OKa-Bizのママ副センター長が中小企業支援を担う
岡崎ビジネスサポートセンターOKa-Biz(主催 岡崎市)※1は、副センター長・高嶋 舞(36歳・女)を中心に、女性の相談を受けてきたことで、公的産業支援機関としては珍しく相談の約4割を女性が占め、かつ町工場の子育てグッズの商品開発など、具体的な成果につながっています。まさに地方の女性活躍を推進する拠点になっています。
これまで男性が多くの役割を担ってきた中小企業支援の業界※2において子育て中の女性の活躍は異例で、2015年には内閣府男女共同参画局「女性のチャレンジ支援賞」を受賞しています。
▼育児と仕事の両立も相談できる女性支援
公的産業支援機関は堅いイメージが強く、女性にとって相談のハードルが高いです。そのため副センター長・高嶋の他にも女性相談員を配置。また、女性のスタッフを多く配置することで、女性が気軽に相談できる雰囲気を作っています。
相談員である女性二人は子育て中。仕事と家事・育児と両立への女性の悩みにも共感性が高く、キャリアも含め相談できることから、女性相談者からの支持を広く集めています。
(内閣府「男女共同参画白書平成27年度版」においても「出産前後に就業を継続する割合は増えておらず、全国的に6割以上の女性が出産を機に離職する傾向が続いている」としている。)
(厚生労働省「平成27年度 仕事と家庭の両立支援に関する実態把握のための調査研究事業報告書」によると、妊娠出産後に退職した女性正社員の退職理由は「家事、育児に専念するため自発的に辞めた」が29.0%、「仕事を続けたかったが、仕事と育児の両立の難しさでやめた」が25.2%。)
この取り組みは、安倍政権が掲げる「一億総活躍」に向けた、地方における一つのヒント、モデルになり得ます。
※1 【施設概要】岡崎ビジネスサポートセンターOKa-Biz
岡崎市経済の底上げを図るため、2013年10月に開設した産業支援施設です。岡崎市と岡崎商工会議所との連携により、売上アップの相談所として岡崎の中小企業・起業家のチャレンジをサポートしています。地方自治体が取り組む産業支援機関としては、全国で唯一成果を出している富士市の取り組みをモデルとしており、OKa-Bizの4年目(2016年10月~2017年9月)の年間相談件数は、過去最高を更新する2,522件の相談が寄せられました。最大で1か月待ちの状況になることもあり多くの事業者に支持されてきました。
▼ホームページ
▼女性支援に向けた取り組み
相談員の半数を女性相談員で配置するほか、あいち戦国姫隊とグレート家康公「葵」武将隊・小松姫が「女性チャレンジ応援大使」に就任、女性講師によるチャレンジセミナー・実践セミナーの開催。また託児所との連携やキッズスペースの設置など、女性への周知とともに、気軽に相談に来れる環境整備をしてきました。その結果、「気軽に相談できて良かった」などの評価を得ています。
※2 【背景】中小企業支援の現状
従来、中小企業支援業務の多くを担う中小企業診断士において、「女性診断士の割合は、診断協会所属の会員でいうと4%ほど」(中小機構ホームページより)とされています。
また中小企業支援の業界で活躍している若手も非常に少なく、中小企業を支援するセンターとしては、日本最年少の副センター長です。
【参考】岡崎ビジネスサポートセンターOKa-Biz副センター長 高嶋 舞
1981年、岡崎市出身。現在、岐阜市在住。
大学生時代に名古屋で行われる夏の祭典「にっぽんど真ん中祭り」実行委員会に参画し、第4回の代表を務める(当時21歳、観客動員数102万人)。その後、日本一の産業支援施設・富士市産業支援センターf-Bizセンター長(現職)である小出 宗昭氏に弟子入り。提案型中小企業支援の方法を学び、実践。NPOなどを経て、27歳でコンサルタントとして独立。独立後、間もなく経済産業省事業「地域力連携拠点」の応援コーディネーターに就任し、日本最年少のコーディネーターを務める。その後、29歳で第1子を出産し、子育てと両立しながら中小企業支援に当たる。2013年、生まれ故郷の岡崎市より依頼を受け、OKa-Biz立ち上げに参画し、日本最年少の女性副センター長に就任。
手作りの釜炊き製法にこだわる石鹸メーカーの商品の特徴を活かした「赤ちゃん専用」の提案と展開のサポートで売上アップにつなげることや、60歳過ぎの大将が切り盛りする寿司屋のビジネスブログ活用での情報発信を提案し、サポートすることで新規顧客の開拓につなげるなど、中小企業の売上アップの成果にコミットする。また他にも、女性ヨガ講師のスポーツの基礎トレーニングを「スポトレヨガ」としてスポーツスクール等への事業展開サポートや女性起業家の飲食店出店を丁寧にサポートするなど、これまでの中小企業支援センターに足りなかった女性の感性から生まれる事業の支援や、女性ならではの視点を活かしたサポートなども行う。
私生活では、2010年に第1子、2012年に第2子、2014年に第3子を出産。第3子出産の際は、10月より産休、切迫早産のため入院後、35週で11月に出産。2015年4月に復帰。現在も3児の育児との両立を図りながら、中小企業支援に当たる。
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