長時間のスマホ使用による腕のしびれが中高年の間で増加中　改善率80％の針治療を希望する患者の来院者数が前年の130％

2018.05.22 11:00

のざき鍼灸治療院(運営：株式会社ヴェリテ、所在地：千葉県流山市、院長：野崎真治)では、スマートフォン(以下スマホ)操作などが原因と思われる腕のしびれ患者が増加しており、2017年には40名が来院しました。

従来、スマホの使用率は若者が圧倒的でしたが、近年シニア層にまで急速に普及が進んでいます。それとともに中高年の間で、スマホ操作が原因と思われる腕のしびれを訴える人が増えています。当院では、この新たな現代病といえる腕のしびれを「スマホしびれ」と名付け治療を行なっており、その治療が効果的と人気を呼んでおります。

治療風景

■スマホによる腕のしびれが急増中、「仕事がつらい」「家事がつらい」との訴えが続々

スマートフォンが登場して久しいですが、その普及率は年々増加し、20代・30代の世代では90％を超えるといいます。近年になり50代でも70％を超え、60代でも半数以上がスマホを使用しています。様々な機能が付属し、大変便利で日常に欠かせない分、長時間の使用が問題となっています。本体を空中で支え、首を下へ向け続けるという無理な姿勢から、スマートフォンの長時間の使用は身体へ色々な問題を生じさせます。「ここ最近若者世代だけでなく、シニア世代でもスマホの長時間使用を原因とする腕のしびれが増加している」と野崎院長は言います。腕のしびれにより「家事がつらい」「洗濯物が干せない」「パソコンがつらく仕事ができない」そのような相談が増えているとのこと。そのような症状を野崎院長は「スマホしびれ」と呼び、治療に当たっています。

■スマホしびれの主な原因は首こり！当院の針治療による改善率は約80％

首の側面に「斜角筋」という筋肉が存在します。スマホを宙に浮かせ支える姿勢が、その筋肉を持続的に収縮させるため、緊張し、やがて硬くしこりのようになります。その筋肉の硬さ・しこりが神経を刺激し、腕にしびれを生じさせ、「スマホしびれ」の原因となるのです。

ひどい場合は手に力が入らない、首が回らないなどの症状で家事や仕事が手に付かず、うつになってしまうこともあります。そんな「スマホしびれ」は胸郭出口症候群の一つにも分類され、整形外科などでは消炎鎮痛剤やビタミン剤も投与されますが結果ははかばかしくありません。それに対し、のざき鍼灸治療院では、斜角筋に特化した針治療を行ない、改善率は80％に達しています。

その他に腕のしびれを出すものには首の脊髄の圧迫によるしびれなどもありますが、これは歩きにくくなる歩行障害などをともなうかで鑑別します。

■こんな人が危ない？「スマホしびれ」の前ぶれと自分でできる対処法とは

危険な「スマホしびれ」もいきなり起きるわけではありません。前ぶれとなる症状が存在すると野崎院長は言います。それは、「首を左右に倒した時に顕著につっぱり感が生じる」「左右を向いた時に片側に向きにくい」「腕がだるい・冷える」「首の前側や側面にこり感を感じる」などです。

このような症状を感じるうえに長時間のスマートフォンやタブレット、PCなどを使用する方は「スマホしびれ」の予備軍といえます。そのような方の予防法や、なってしまった場合に自分でできる対処法もあります。「パソコンなどを使用する際には脇を開かないようにする」「スマホを使用する際は腕を宙に浮かさないよう反対の手のひらの上に肘を乗せる」などが効果的です。また、「熱いシャワーを首の側面に当てる」「首を左右に倒すストレッチをする」ことも有効だと野崎院長は言います。

その他にも自分でできるセルフマッサージの方法やストレッチ・体操なども野崎院長は指導しています。

一度強い症状が出てしまうと治療に時間が掛かり、日常生活にも支障を来すため、早めの治療や予防を心がけていただきたく思います。

■サービス概要

「スマホしびれ治療」の主な内容

・視診：姿勢を観察し、痛い動作などを確認します。

・問診：痛む部位や生活習慣などについてお聴きします。

・触診：実際に触っていき悪い筋肉を特定します。

・針治療：患部に針を打っていきます。

・確認：マッサージをしながら硬さが改善したか、首の可動範囲が拡大したかを確認します。

・セルフケア：ストレッチやセルフマッサージの方法などの指導をします。

施術前には首の左右への動きに制限が見られますが、多くの場合その場で目に見えて動きが良くなります。

2015年には15名ほどだった若者世代の腕のしびれの来院は、2016年には30名ほど、2017年はさらにシニア世代において増加傾向にあります。今後は「スマホしびれ」の概念を周知するとともに予防法や治療法も広めていきたいと考えております。