業界動向が浮き彫りに!「業種別出店・退店ランキング」 飲食店で2017年から引き続き出店トップなのは、あのショップ!
~全国SC・百貨店4,700施設、21万ショップの 出店・退店データベースから見るショップトレンド~
株式会社リゾーム(本社:岡山県岡山市、代表取締役:中山 博光、以下 当社)のシンクタンク“SCトレンド研究所”は、当社製品の全国商業施設(以下 SC)・ショップ・ブランド出退店データベース「SC GATE」を活用し、2018年1月~3月期の集計結果による業種別出店・退店ランキングを調査しました。
【ランキング詳細はコチラ!】 https://sc-trend.jp/category/quarterly-ranking/
全国SC・百貨店約4,700施設21万ショップの出退店データベース「SC GATE」調べ
四半期SC出退店ランキング/9大業種ごとに集計:飲食、食品、ファッション、ファッション雑貨、生活雑貨、インテリア・寝具・家電、スポーツ・ホビー、サービス、アミューズメント
【飲食】2017年から引き続き出店トップなのは、あのショップ!
今回の出店ランキングで1位になったのは、前回(2017年10~12月)と変わらず“いきなり!ステーキ”。浮き沈みの激しい飲食業種で安定的に出店を伸ばしている株式会社ペッパーフードサービス(いきなり!ステーキ)の動向に注目。
一方、退店ランキングでは、野菜が食べられるファストフードとしてお客様に支持されてきた“SUBWAY”の退店から競争環境や消費者ニーズの変化が読み取れ、その他フードコート上質化の動きなど業界の動向が浮き彫りに!
※四半期ごとに見る!出店ランキングの推移は次頁に掲載
【四半期ごとに見る出店ランキング(上位)の推移】
2017年7月~9月期
2017年10月~12月期
2018年1月~3月期
【他業種トピックス】
食品:「食品雑貨の“こととや”を運営しているのは、あの会社だった!」
ファッション:「3ヶ月ぶりに出店ランキング1位に返り咲いたブランドとは」など
◆◆『あのブランドの店舗数減少が止まらない』◆◆
ー飲食大業種四半期SC出退店ランキングー【2018年1月~3月期】より
2018年1月~3月期の飲食大業種のSC出退店ランキングを報告します。
この出退店ランキングは、この期間中にSCに出店もしくはSCから退店したブランドについて、出店数と退店数から差引出店数を算出し、その上位から20位までのブランドを表示したものです。ランキング方法や詳細については文末をご覧ください。
■出店ランキング、退店ランキングとも、1位のブランドは前四半期と変わらず
18年1月~3月期の飲食大業種のSC出店ランキングは図表1のようになりました。
1位にランクインしたのは、前四半期(17年10月~12月期)と変わらず“いきなり!ステーキ”となりました。差引出店数も13店と、前四半期と同じペースで出店が続いています。このブランドは、前々四半期(17年7月~9月期)も差引出店数9店で2位にランクインしており、17年7月~18年3月の9ヶ月間に、合計35店が増加しています。
2位にはカフェ_小業種の“Starbucks Coffee”(差引出店数9店)がランクインしています。カフェ_小業種については、前々四半期(17年7月~9月期)は同ブランドがランクインしていましたが、前四半期(17年10月~12月期)はランクインせず、“TULLY'S COFFEE”がランクインしていました。
3位から6位のブランドを見ると、フードコート等で見かけることが多いブランドが多く、ショッピングセンターにおけるフードコートの重要性から、それを上質化させようという動きが伺えます。
差引出店数3店で、7位にランクインした“J.S.BURGERS CAFE”はその名前からもわかるように、ファッション系のショップを企画運営するBAYCREW'S GROUP(ベイクルーズグループ、東京都渋谷区)のブランドとなっています。なお、同グループの運営するブランドは、本稿執筆時点でSC GATEに出店が登録されている全33ブランド中、9ブランドが飲食業種、3ブランドが食品業種となっています。
図表1 飲食 大業種の出店ランキング(差引出店数上位20ブランド)
一方、差引退店数の上位ブランドをリストアップした結果は図表2のとおりとなりました。
差引退店数が最も大きかったブランドは、パン・サンドイッチ・ベーグル・ベーカリー_小業種の“SUBWAY”(差引退店数10店)となりました。このブランドは、前々四半期(17年7月~9月期)、前四半期(17年10月~12月期)ともに、退店ランキングで1位となっており、17年7月~18年3月の9ヶ月間で、合計25店が減少したことになります。このブランドは、08年から「野菜のサブウェイ」のスローガンを採用し、野菜が食べられることがお客様に支持されていました。しかしながら、昨今、コンビニエンスストアのサラダの品ぞろえが充実し、飲食店も野菜が食べられることを訴求するようになり、その訴求力が低下したことが原因の一つだと指摘されています。また、パンやトッピングを自分で選んでオーダーできるという特徴が、逆に「めんどくささ」につながり、手軽さという面でも敬遠された可能性があるとも指摘されています。
退店ランキングにランクインした他のブランドを見ると、出店ランキングと同様、フードコートを構成するブランドが多く見られ、出店ランキングで触れた「フードコートの上質化」の動きが退店ランキング側でも確認できます。
図表2 飲食 大業種の退店ランキング(差引退店数上位20ブランド)
【出退店ランキングとは】
ある四半期間中にSCに出店もしくはSCから退店したブランドについて、出店数と退店数から差引出店数を算出し、その上位から20ブランドを表示したものです。また、当四半期の直前の四半期についても、この差引出店数を算出し、前四半期からの推移を以下の4つの記号を使って表現しています。
★ 全四半期に出店、退店がともになかった場合(出店が始まった)
↑ 全四半期よりも差引出店数が増加している場合(出店のペースが加速している)
→ 全四半期と差引出店数が変化していない場合(出店のペースが横ばい)
↓ 全四半期よりも差引出店数が低下している場合(出店のペースが鈍化している)
なお、当四半期の差引出店数が同数の場合、前四半期に出店・退店がなくこの四半期にランクインしたブランド、また、前四半期よりも当四半期の差引出店数の増加が大きなブランドを優先して、上位20ブランドとしています。
【SC GATEとは】
全国のSC・百貨店4,700施設、21万ショップ・ブランドの情報や出退店データベースを活用できるWEBサービス!「さがす」「くらべる」「見極める」が思いのまま。
リーシング戦略・ショップ出退店戦略の勝率を高めます!
【集計対象SC】
◇2018年3月末日までにSC GATEに登録されている
◇SC面積が1,500平方メートル以上である
◇2016年4月~2018年3月末日の最大テナント数が10テナント未満ではない
◇SCタイプが「駅ビル」「地下街」「駅周辺・市街地」「郊外」「超大型施設」
「アウトレット」「空港」に分類されている
※1:「SC GATE」は、約4,700商業施設における出退店情報を搭載している業界最大級のデータベースです。搭載されているショップ数は約21万件にのぼり、ファッション・サービス・飲食などをはじめとした大業種は12業種、小業種は325業種に分類。商業施設は施設タイプ、開業年度、商圏人口、駐車場台数などで検索可能となっており、SCやショップブランドを探すことや比べることのできる業界唯一のデータベースです。
【株式会社リゾームについて】
会社名 : 株式会社リゾーム
所在地 : ≪本社≫
〒701-0165 岡山県岡山市北区大内田675 テレポート岡山5F
≪東京オフィス≫
〒104-0042 東京都中央区入船1丁目5-11 弘報ビル4F
≪大阪オフィス≫
〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島5-14-10 新大阪トヨタビル7F
代表者 : 代表取締役 中山 博光
資本金 : 5,265万円
Webサイト: http://www.rhizome-e.com/
【SCトレンド研究所について】
全国のSC・ショップの活性化を目的にしたシンクタンク!
SC・百貨店におけるショップ出退店の統計的な分析・研究を始め、様々なデータやトレンドなどビジネスに活かせる情報を提供します。これからの活動にご注目ください。
Webサイト: https://sc-trend.jp/
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- 調査・報告
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