企業人600人に聞いた 「企業の小学生に向けた取り組み意識」アンケート速報!
学校の勉強以外で小学生の頃にやっておいた方がよいこと 「友だちと遊ぶ」「自然・生物と触れ合う」が2トップに 企業が小学生に向けて活動する目的は 「地域・社会貢献」「将来のファンづくり」
一般社団法人日本能率協会(JMA、会長:中村 正己)は、昨今多くの企業で、「出前授業」「理科実験教室」「自由研究サポート」「職場見学」など、子どもの“未来”に関わる活動が行われていることを受け、小学生に向けた企業の取り組みや、小学生に対する企業人の意識について、アンケート調査を実施しました。
■アンケート概要
期間 :2018年6月18日(月)~7月4日(水)
対象 :日本能率協会会員企業、
夏休み宿題・自由研究大作戦サポーター企業、
日本能率協会の展示会に出展来場企業のうち主に
営業、マーケティング、管理部門を抽出
アンケート方法:インターネット調査
回答数 :625人
[属性]
性別 …男性:459人(73.4%)、女性:166人(26.6%)
業種 …製造業:250人(40.0%)、非製造業:375人(60.0%)
所属部門…営業:119人(19.0%)、マーケティング・宣伝:118人(18.9%)、
経営企画:89人(14.2%)、総務・人事・経理:77人(12.3%)、
研究・開発:58人(9.3%)、CSR:23人(3.7%)、
生産・技術:15人(2.4%)、広報:12人(2.0%)、
その他:114人(18.2%)
勤務先従業員数…10,000人以上:82人(13.1%)、
3,000~10,000人未満:94人(15.0%)、
1,000~3,000人未満:84人(13.4%)、
300~1,000人未満:124人(19.8%)、
100~300人未満:91人(14.6%)、100人未満:150人(24.0%)
※回答は少数点第2位を四捨五入
■アンケート結果
<ポイント>
・企業人の約半数が、自分の会社が「小学生と関わる取り組みをしている」と回答。
取り組みの目的は「地域・社会貢献」「将来のファンづくり」など、社会や子どもの未来を意識
・学校の勉強以外に小学生のうちにやっておいた方がよいこと
「友だちと遊ぶ」「自然・生物と触れ合う」がともに7割超
・企業人として、いまの小学生に対して心配なこと「ネットやゲームばかりしていること」「自分で考える力が不足していること」「友だちと遊ぶ時間が不足していること」がトップ3に。コミュニケーション力に懸念か。
・企業人がやりたい自由研究、「人間」テーマがトップに。企業人の最大の関心は、やはり人間関係か?
◆あなたの会社では、小学生と関わる取り組みをされていますか。(1つだけ選択)
「勤務先の企業が小学生と関わる取り組みをしている」と回答した人は48.3%と、約半数にのぼりました。
◆【「はい」と回答した方のみ】あなたの会社では、どのような目的で小学生と関わる取り組みをされていますか。(あてはまるものをすべて選択)
◆あなたの会社で【今後】小学生と関わる取り組みを行うとしたら、どのような目的で行うのがよいと思いますか。あなた個人の意見をお聞かせください。(あてはまるものをすべて選択)
現在、勤務先の企業が小学生に向けた取り組みを「行っている」と回答した人に、どのような目的で行っているか聞いたところ、「地域・社会貢献」が77.1%と最多で、ついで「将来のファンづくり(自社の顧客になってもらう)」(41.6%)、「企業・ブランド知名度の向上」(36.2%)と続きました。
今後、行うとしたらどのような目的がよいか聞いたところ、同様に「地域・社会貢献」が70.0%と最多で、「将来のファンづくり(自社の顧客になってもらう)」(43.1%)、「企業・職業への理解促進」(35.7%)と続きました。
特徴的な変化として【現在】と【今後】で比較すると「商品開発・マーケティング」(11.4ポイント増)「将来的なリクルート」(7.9ポイント増)とそれぞれ増えています。子ども達との関わり合いの中で実益を伴った活動も視野に入れた展開が、これから増えることが想定されます。
◆学校の勉強以外に、小学生の頃にやっておいた方がよいと思うことは何ですか。(5つまで選択)
学校の勉強以外に、小学生の頃にやっておいた方がよいと思うことを聞いたところ、「友だちと遊ぶ」(72.6%)、「自然・生物と触れ合う」(71.4%)となり、ともに7割を超えました。次いで、「スポーツ」(56.7%)、「家の手伝い(料理・掃除など)」(47.6%)、「読書」(45.9%)と続きました。
企業人にとっては、多くの子どもが習い事として学んでいる「英語」「音楽・美術などの芸術」「プログラミング」以上に、まずは「遊び」や「自然・生物との触れ合い」を重視していることがうかがえます。
◆企業人として、いまの小学生に対して心配なことは何ですか。(5つまで選択)
いまの小学生に対して心配なことを聞いたところ「ネットやゲームばかりしていること」(53.4%)で最多となり、次いで「自分で考える力が不足していること」(49.5%)、「友だちと遊ぶ時間が不足していること」(47.9%)「体力・運動能力が低下していること」(43.3%)と続きました。
企業人は、現代の子ども達が、ネットやゲームに時間をとられ、友だちと遊んだり、体を動かしたりする時間が不足していることを心配しているようです。
◆あなたが小学生時代に行った自由研究で、一番印象に残っているものは何ですか。(自由回答)
<小学生時代に行った自由研究(票数:323)>
企業人に小学生時代に行った自由研究を自由回答で聞いたところ、323人より回答がありました。もっとも多かったのは「昆虫」に関することで、52票、次いで「歴史や社会」に関すること(49票)、「工作」(41票)と続きました。具体的な記述からみると、身近な生物、植物、材料、地域などをうまく活用して行ったことがうかがえます。
◆あなたがいま、自由研究をするとしたら何をしますか。(自由回答)
<いま自由研究をするとしたら?(票数:365)>
企業人にいま自由研究をするとしたら何をするかについて自由回答で聞いたところ、人間観察、人間行動といった「人間」に関する回答が37票と最多となりました。次いで、生物・動物・昆虫に関すること(34票)、地域・歴史に関すること(28票)と続きました。
「人間」テーマは、日々仕事の中で人間関係に四苦八苦している企業人ならではの“大人の自由研究”といえそうです。
【アンケート調査全体コメント:夏休み宿題・自由研究大作戦 事務局 久武 克年】
夏休みに数多く行われる企業の「理科実験教室」「工場見学」「工作教室」。小学生に向けたこうした活動は、企業人からみると「地域・社会貢献」という意識がもっとも高いことがわかりました。また、将来についても、小学生に向けた活動に対し前向きであると共に、より実益を伴った形にて展開されることが予想されます。
企業の社会的責任が重視される現代の経営において、「小学生(子ども)の育成」をキーワードにした企業価値の創造と結びついた活動は、今後さらに広がりを見せていくのではないでしょうか。
一方、現代の小学生に対しては、外で体を動かして友だちと遊んだり、自然・生物と触れ合う機会が少なくなっているのではないかと懸念している様子がみられます。企業が「友達と遊ぶ」ことを推奨したい理由としては子ども達にコミュニケーション能力を培って欲しいと強く望んでいる結果と考えております。同じように企業人たちの自由研究のテーマとして「人間観察」がトップに挙げられていることも、企業人がコミュニケーション能力に興味・関心がとても高いことを示している結果だと思われます。
普段は塾や習い事で忙しい毎日を送っている小学生も、少し時間に余裕ができる夏休みだからこそ、友だちや自然・生物と関わる時間を大事にし、人・自然とコミュニケーションし自身で考えることで、さまざまな気付きを得てほしいものです。また、企業の皆さまには、小学生とのコミュニケーションを取っていただく場を積極的に増やしていただきたいと思います。
【告知】
小学生とその保護者に向けた学習・体験イベント
「夏休み2018宿題・自由研究大作戦」東京・大阪・仙台で開催
新企画! 小学館の学習雑誌『小学8年生』とのコラボで
自由研究コンテスト「第1回夏休み宿題・自由研究大作戦大賞」創設
公式サイト: https://www.jma-wakuwaku.com/index.html
<3会場共通>
来場対象:小学生とその保護者
入場料 :無料(Web事前登録が必要)※一部有料プログラムあり
東京会場/サポーター数:58
会期:2018年7月26日(木)~28日(土)各日9:00~16:00
会場:東京ビッグサイト 東7ホール
主催:一般社団法人日本能率協会
後援:東京都公立小学校長会
大阪会場/サポーター数:33
会期:2018年8月2日(木)・3日(金)各日9:00~16:00
会場:インテックス大阪 1号館
主催:一般社団法人日本能率協会
後援:大阪府小学校長会、大阪市立小学校長会
仙台会場/サポーター数:30
会期:2018年8月9日(木)・10日(金)各日9:00~16:00
会場:夢メッセ みやぎ
主催:一般社団法人日本能率協会
共催:一般財団法人みやぎ産業交流センター(夢メッセ みやぎ)
後援:宮城県教育委員会、仙台市教育委員会
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