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MICEでナイトタイムエコノミーの促進を狙う  パシフィコ横浜で『野毛 横浜おもてなしナイト』実証実験を開催  国際会議参加者向けユニークベニュー、 野毛飲み歩きプランの開発へ

国内最大級の複合MICE施設※1、パシフィコ横浜(正式名称:株式会社横浜国際平和会議場 所在地:横浜市西区、代表取締役社長:中山こずゑ)は、2018年6月28日に国際会議をはじめとするMICE参加者向けユニークベニュー※2開発のための実証実験『野毛 横浜おもてなしナイト』を開催し、その実施結果をまとめました。


野毛


今回の実証実験では、ナイトタイムエコノミー(夜間の経済活動)促進とMICE参加者を送客する新しいユニークベニューとして、横浜に古くからある昭和の下町風情の残る『野毛』地区で、飲み屋街や夜景を見ながら「ナイトライフ」を楽しむバークルーズイベントを企画しました。2018年度にリニューアルされた『野毛手形(金券クーポン)』を活用し、野毛の街を飲み歩く実証実験に、41組180名が参加しました。

参加者からは、「外国人に“飲み歩き”という日本文化を紹介しながら、おもてなし感を演出することができる」「ホテルと会議室の往復になりがちな国際会議の参加者には、飲み歩きはおススメできる」「野毛地区を知るよい機会になった」、また店舗側からは、「平日にかかわらず、まとまった来客があり売上につながった」「海外の方への対応改善の必要性を感じた」など、多くの感想や意見を集めることができました。(詳細はアンケート結果参照)

今後、今回の実証実験の結果を反映し、プラン化を推進するとともに、国際会議をはじめとした多くのMICEにご活用いただき、その開催を通じて、地域へ貢献してまいります。



1.「野毛 横浜おもてなしナイト」実証実験開催概要

開催日 :2018年6月28日(木)

開催場所:横浜市中区 野毛町

主催  :パシフィコ横浜

協力  :横浜DMC(YDMS株式会社)、横浜市中区役所

参加者 :市内企業・関係機関やMICE関係者41グループ 180名

協力店舗:40店舗(『野毛手形』加盟店の一部)

実施内容:

・参加者は、1軒目(約1時間)+2軒目(約1時間)の2店舗でモニター調査を行い、参加者アンケートを実施

・参加者有志により、開催日翌朝に、街のゴミ拾いを実施



2.アンケート結果

・野毛への来訪実績

・野毛の印象について


<参加者からの声>

・会議目的で来訪する外国人には「飲み歩き」という日本文化を紹介できるとともに、受け入れる街・店舗側も一体となった「おもてなし感」を、参加者に訴求ができると思いました。

・ホテルと会議会場との往復のみになりがちな国際会議の参加者には、飲み歩きはおススメできる。

・外国人が体験してみたくなるような、昭和でアットホームな日本の居酒屋の雰囲気と、安心して飲めるリーズナブルさが良かった。

・外国人への対応については、英語メニューの準備などもう少し工夫が必要。

・野毛の名前の由来や、初めて聞く街の説明が興味深かった。

・地元横浜の活性化に繋がる素晴らしい企画だったと思う。

・敷居が高く感じてしまいがちなお店も、手形を片手に気軽に飲み歩くことができた。

・新しい街であるみなとみらい21地区から、徒歩圏内に雑多なダウンタウンの街並みが広がり、そのギャップがとても新鮮に感じられた。

・コンシェルジュ(案内スタッフ)の配置は、初めての野毛探索においてとても助かったし、酩酊者が出た場合のトラブル対応にも良いと思った。受付の運営がもっとスムーズになるとさらに良い。

・手形の使い方(精算方法)が分かりにくかったうえ、野毛手形を店舗スタッフが知らず、精算に困ることがあった。


<店舗からの声>

・何を事前に準備するべきか、実体験を通じて理解することができた。

・平日にかかわらず、まとまった来客があり、売上につながった。

・野毛地区や店を知ってもらう、良い機会になった。

・海外の方への対応について、改善の必要性を感じた。

・小規模店舗のため、常連のお客様を大切にしながらの新規顧客の取り込みが難しく、共存させることに課題を感じた。



※1 MICEとは

Meeting(企業ミーティング)、Incentive Travel(報奨・研修旅行)、Convention(国際会議)、Exhibition/Event(展示会/イベント)といったビジネスイベントの総称。


※2 ユニークベニューとは

ユニークベニューとは、歴史的建造物、文化施設や公的空間などで、会議・レセプションを開催することで特別感や地域特性を演出できる会場のことを指す。誘致に大きな効果を発揮する各都市のユニークベニューは、日本においても積極展開が求められている。



■野毛地区について

開港都市横浜のシンボルのひとつである野毛地区。初代歌川広重が1858年に描いた富士三十六景 「武蔵野毛横はま」に描かれているとおり「野毛浦」と呼ばれる崖の切り立つ浜辺でした。

開港後、横浜の街並みは外国人居留地の登場よって大きく変わります。野毛は、東海道と横浜港を結ぶために造られた「横浜道」によって賑わいを見せます。戦後は焼け野原になった横浜の食の拠点として、人々が集まり手を取り合いながら復興に向け再出発をした場所でもあります。その後、高度経済成長期を経て、みなとみらいが登場し横浜が近代化した今でも人々の食や暮らしを支え、600以上の飲食店が立ち並び、今昔を味わえる風情を残しています。横浜を代表するサラリーマンの憩いの街として、昔ながらの下町風情にあふれた居酒屋を中心に和食、洋食、BARとバラエティーに富んでおり、最近では若い店主のお店も増えてきています。パシフィコ横浜からは、徒歩15分でアクセスできます。



■野毛手形とは

野毛地区振興事業協同組合が発行しているチケット式の金券「野毛手形」。

1,500円×2枚がセットとなっていて、飲食時の支払いに使用できるものです。手形専用のお得なセットメニューもあり、敷居が高く感じてしまいがちな野毛初心者も手形を片手に気軽に飲み歩いて、野毛探索をすることができます。2018年4月に「野毛通手形」からリニューアルされました。


野毛手形ホームページ

http://noge-tegata.com/



■パシフィコ横浜とは

会議室、展示場、ホテルを1カ所に集約した「ALL IN ONE」をコンセプトに設計され、MICE開催に必要とされる全ての機能を備えた、国内最大級の複合MICE施設です。ホテルの美しくユニークな外観は風をはらむ「帆」をイメージ、国立大ホールは「貝」、展示ホールは「波」、会議センターは「光」をデザインし、ホテル海側の先端には、航海の安全を祈る「みちびきの像」が設置されています。『みなとみらい21事業』におけるリーディングプロジェクトとして、1991年に開業、「観光・MICE・創造都市 よこはま」のMICE拠点となっており、国際会議の開催において、国内トップの実績があります。

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