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検査時間の短縮を実現。医誠会国際総合病院が院内検査体制を強化

尿中微量蛋白定量検査と髄液・穿刺液中蛋白定量を迅速化

調査・報告
2025年4月7日 10:00
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医療法人医誠会(本社:大阪府大阪市、代表者:谷 幸治)は、医誠会国際総合病院において、2025年3月より尿中微量蛋白定量検査と髄液・穿刺液中蛋白定量を院内で実施できるようにしました。これにより従来外注していたため2~3日かかっていた検査結果を約30分で提供できるようになります。より迅速な診断を可能にし、患者さんの負担軽減につながる新たな取り組みです。

院内検査導入による迅速な診断体制

医誠会国際総合病院では、これまで尿中微量蛋白定量検査と髄液・穿刺液中蛋白定量の検査を外部機関に依頼していました。しかし、検査結果が出るまでに2~3日を要し、迅速な診断の妨げとなっていました。今回、新たに院内検査体制を整備することで検査結果が約30分で報告できるようになり診断までの時間を大幅に短縮できます。これにより患者さんはより早く適切な治療を受けることができ、医療の質の向上が期待されます。
また、従来の外注よりもコストは増加しますが院内で実施することにより、検査品質の維持や迅速な対応が可能となります。特に緊急を要する患者さんにとっては、短時間で結果が得られることが大きなメリットとなります。

尿中微量蛋白定量検査・髄液・穿刺液中蛋白定量とは?

尿中微量蛋白定量検査では通常の尿定性検査では陰性となりキャッチできない微量蛋白を測定する事で疾患の早期発見に役立ちます。
筋破壊性疾患、溶血性貧血、多発性骨髄腫、糸球体障害、尿細管障害、急性・慢性間質性腎炎、ループス腎炎、糖尿病性腎症、アミロイド腎、前立腺炎、膀胱炎、結石症、腫瘍などの疾患を示唆する異常値が検出されることがあります。
また、髄液・穿刺液中蛋白定量検査は、細菌性髄膜炎、うっ血性心不全、ネフローゼ症候群、肝硬変、結核、悪性腫瘍、炎症性疾患などの診断に役立ちます。これらの検査結果を迅速に得ることで、適切な診断と治療方針の決定がよりスムーズに行えるようになります。

より高品質な医療サービスの提供へ

医誠会国際総合病院では院内検査の導入により、迅速な診断と医療サービスの向上を実現しました。この取り組みにより
・患者さんの診断までの待ち時間が短縮
・迅速な治療開始が可能
・高品質な検査体制を維持
といったメリットが生まれます。
これからも医誠会国際総合病院は患者さんにとって最適な医療サービスを提供するため、先進的な取り組みを続けてまいります。

医療法人医誠会

医療法人医誠会は1979年に大阪市で創立され、ホロニクスグループとして大阪を中心に全国で病院、クリニック、介護老人保健施設などを運営しています。医誠会国際総合病院は47診療科、総職員数1,971名の体制※で、低侵襲治療、先進・先制医療、医療DX、本格的タスクシフト・タスクシェア、中央管制システム導入に取り組み、先進的かつ国際標準の総合病院を目指しています。
地域医療に貢献するとともに、2024年12月にはJCI認証を取得、国際医療ツーリズムにも挑戦します。
また、救急医療では、24時間365日の体制で救急医療を提供しています。初期救急から2.5次救急患者を対象に診療を行い、必要に応じて各診療科が支援する救急医療体制をとっています。救急車7台(ドクターカー4台・救急車3台)、医師9名、看護師30名、救急救命士25名で、「断らない救急」「待たせない救急」をスローガンに、様々な救急患者さんを受入れ、重症度によって医師・看護師が同乗する救急救命士3名体制の医誠会無料救急搬送を行い、広域医療に取り組んでいます。※ 2025年4月現在