「2018国際放送機器展(Inter BEE 2018)」 出展 4K/8K、HDR、IPライブ伝送など最新の映像制作ソリューションを提案

ソニーは、11月14日(水)から幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される「2018 国際放送機器展(Inter BEE 2018)」に出展します。

「Beyond Definition(ビヨンド・デフィニション)※1」をテーマに、次世代放送を見据えた最新製品群  およびワークフロー、映像制作を多面的にサポートする新しいソリューションなどを幅広く展示します。ブースでは、横約9.7m×縦約5.4m、8K×4K構成のCrystal LEDディスプレイシステムにて8K  120p HDRや4K HDRで撮影した映像を上映し、臨場感と没入感のある迫力の映像体験を提案します。

※1:「Beyond Definition」には、これまでの枠組みを超えて映像ビジネスの可能性を追求するチャレンジの意志を込めています。

主な展示内容について

1.  4K/8K/HDRの高付加価値映像制作を実現するシステムとワークフロー     

◆4K XAVCレコーダー『PZW-4000』 【新商品】


 本機は、4K映像の高画質を維持しながら、従来比約1/3※2に圧縮可能なビデオフォーマットXAVC-L422 QFHD 200※2に対応します。独自開発のコーデックチップ(2017年11月既発表)を搭載しており、本機1台で、4K HDR映像を高画質かつ低ビットレートで、収録・送出・トランスコードすることが可能です。併せて、本機専用のメディアとして、搬入に適した専用ケースを標準付属したSxSメモリーカード『SBS-240H』(240GB)を発売します。

※2:従来の4K放送の標準フォーマットXAVC-I QFHD 300(正式名称:XAVC QFHD Intra Class300 CBG)との比較。 

QFHDは3840x2160解像度


◆マルチフォーマットポータブルカメラ『HDC-3500』、マルチパーパスカメラ『HDC-P50』(2018年9月既発表)


スポーツなどの動きの速い被写体の撮影や、高速にパン・チルトした際にも歪みの少ない高速撮影を実現するグローバルシャッター機能を 備えた新開発の2/3型3板式4Kイメージセンサー搭載のマルチフォーマットポータブルカメラ『HDC-3500』を展示。加えて、『HDC-3500』と同じイメージセンサーを搭載し、本体からダイレクトに4K信号出力が可能で、小型軽量で設置場所の自由度が高いマルチパーパスカメラ『HDC-P50』など、撮影現場でのニーズに応じた映像制作システムを提案します。   



◆XDCAMメモリーカムコーダー『PXW-Z280』『PXW-Z190』(2018年4月既発表)

4K 60pおよびHDR撮影対応の新開発CMOSイメージセンサー Exmor R(エクスモアアール)を3板式で搭載した、高精細な4K映像撮影を可能にするXDCAMメモリーカムコーダーです。番組収録や取材撮影などで役立つ顔検出AF機能を進化させるとともに、ポストプロダクションの時間を短縮してHDR映像制作を実現するインスタントHDRワークフロー※3に対応しています。

※3:HLG方式によるHDR記録


◆31型4K液晶マスターモニター『BVM-HX310』(2018年9月既発表)


『BVM-X300』の画質性能、深い黒と正確な色再現を継承しながら、独自仕様のパネルと新開発のディスプレイ信号処理技術の組み合わせにより、4K HDR制作に適した全白1,000nitsと100万:1の高コントラストを同時に実現。本機は、長年ソニーが業務用モニター開発で培った映像評価の基準となる画質と、高い信頼性を結集させた新技術である「TRIMASTER HX(トライマスターエッチエックス)」を搭載しています。


◆映画制作用カメラCineAlta『VENICE』対応エクステンションシステム『CBK-3610XS』 (2018年9月既発表)


 本システムを用いることで、エクステンションケーブルを介し、映画制作用カメラ『VENICE』※4のセンサーブロック部分を本体から最長5.5m離して撮影することが可能です。これまで困難であった狭い場所での撮影など、映像表現の幅が広がります。

※4:『VENICE』本体のファームウェアアップデートを2019年2月に実施し、既存のF55RAWからさらなる画質向上を果たしたX-OCN XTフォーマット、5.7K 16:9スキャニングモードの追加や、ワイヤレスリモートコントロールに対応するなど、画質と使い勝手の両面で進化します。


◆さらに進化したHDR映像制作ワークフロー「SR Live for HDR※7」

ソニーは、スポーツ中継や音楽ライブなどのライブ映像制作領域において、4K HDR/HD HDR/HD SDRの映像を同時かつ効率的に制作することが可能なソリューション「SR Live for HDR※7」を推進しています。本年11月、関西テレビ放送株式会社様から4K HDRライブ映像制作対応スタジオサブ・カメラシステムを受注。また株式会社クロステレビ様からは、12G-SDIをベースに構築した、4K HDRライブ映像制作対応の大型中継車システムを受注しました。どちらも「SR Live for HDR※7」に対応し、オペレーターの人数やシステム機材など従来のHDシステムと同様の操作性や運用で、効率的に4K HDR/HD SDRの同時ライブ映像制作が可能です。

※7:SR  Live for HDRのSRは、「Scene-Referred」と「Super Reality」の2つの意味を含んでいます。

撮影した映像を、制作時も画質を損なわずにそのまま配信できるソリューションとして、これらの意味を込めています。


2.  映像制作を多面的にサポートする新しいソリューション提案を強化

これまで培ってきた映像制作分野での知見を生かし、お客様のニーズに合わせた様々なソリューション提案の領域を広げています。


◆業務用インカムアプリ「Callsign(コールサイン)」:

放送業界へのソリューション提供で培ったノウハウをもとに、独自に開発したスマートフォン用インカムアプリです。業務用インカムとして必要な機能や品質を備えており、放送局をはじめ、空港、イベント管理、警備、介護、運輸、大規模店舗での情報伝達など、さまざまなシーンでの活用を想定しています。

◆スマート情報カメラ:

ソニー製ネットワークカメラとソフトバンク株式会社様の携帯電話基地局および映像プラットフォームを活用したライブ・アーカイブ映像を提供するソフトバンク株式会社様のIoTサービスです。2019年春より販売を開始することに併せて、本サービスへのカメラ機材の提供、お客さまに納入する映像表示機器のシステムインテグレーションおよびシステム保守を行います。

◆スペクティ:

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に投稿された情報をAIが解析し、必要な情報のみを 自動収集する株式会社Spectee様のリアルタイム速報サービスです。同社と販売パートナー契約を締結し、9月よりソニービジネスソリューションより提供を開始しています。

 

3.  映像の活用を広げる“場”の提案

◆Crystal LEDディスプレイシステム 8K×4K構成(横約9.7m×縦約5.4m・約440インチ)

独自開発の極めて微細なLEDを使った、ユニット構成型の拡張可能なディスプレイシステムです。極めて微細なLED素子とその集積化によって100万:1以上の高コントラスト比を実現しています。HDR対応により、鮮明な映像表現も可能です。また、独自の画素駆動回路により高速動画応答性能に優れ、最大120fpsのフレームレートでの映像表示が可能。速い動きもなめらかに表現できます。

ブースでは、横約9.7m×縦約5.4m、8K×4K構成(約440インチ)の大画面で、8Kカメラ『UHC-8300』で撮影した8K  120p HDR映像や、映画制作用カメラCineAlta『VENICE』で撮影した 映像を上映し、臨場感と没入感のある迫力の映像体験を提案します。

 

◆「5Gデモバス」とソニーブースの映像伝送デモンストレーション

「Inter BEE 5G」(展示ホール8 小間番号8504)に展示されるNTTドコモ様の5Gデモバスとソニーブース間を接続し、ソニーブース内のカメラスタジオの映像をデモバス車内にライブにて投影する デモンストレーションを実施します。5Gデモバスは株式会社NTTドコモ様のバスの中に4Kプロジェクターや音響設備を搭載し、5Gを活用して大容量の映像を伝送することで高臨場感と没入感のある空間をデモンストレーションする移動式5Gデモプラットフォームです。ソニービジネスソリューションは、同車内で5Gを体感できる仮想空間Warp Squareを中心とするシステム一式を納入しています。

 

セミナースケジュールやソニーブース展示の詳細等についてはこちらをご覧下さい。

URL:sony.jp/professional/event/info/pb20181114.html

 

※記載されている会社および商品名は、各社の商標または登録商標です。







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