製造業へ更なるAIソリューションを展開 Ridge-iが総額7.5億円の 第三者割当増資を実施。荏原製作所及びリコーと業務提携

AI・ディープラーニング技術のコンサルティングと開発を行う株式会社Ridge-i(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柳原 尚史、以下 Ridge-i)は、官民ファンドの株式会社INCJ*1(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝又 幹英、以下 INCJ)をはじめ、株式会社荏原製作所(本社:東京都大田区、代表執行役社長:浅見 正男、以下 荏原製作所)、株式会社リコー(本社:東京都大田区、社長執行役員:山下 良則、以下 リコー)、等を引受先とした7.5億円を上限とする第三者割当増資を実施しました。

*1: 2018年9月に既存の官民ファンドである株式会社産業革新機構から新設分割する形で発足



【第三者割当増資によって3領域を中心に事業展開を加速】

Ridge-iは、最高峰の先端技術を活用し、ビジネス・社会の最高地点をパートナーと共に目指していくことをミッションとして、AI・ディープラーニングを中心とした先端技術のビジネス現場への実装を通じ、お客様と社会に大きなメリットとインパクトを提供することに取り組んできました。


これまでに荏原環境プラント株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:渡邉 良夫、以下 荏原環境プラント)と共同開発したごみ識別AIを搭載した自動クレーンシステムの運用実績や、株式会社NHKアートと共同開発した白黒画像カラー化AIの放送実績など、AIをアイデアや実験にとどめず、ビジネス・社会が求める品質まで作り上げる技術力と、実社会で展開可能な実装力の高さを評価頂いております。


また、受託開発にとどまらずに、先端技術によるビジネスや産業構造の変革に資する活動にも注力しております。その一環として、宇宙関連事業では衛星データプラットフォームTellus*2への参画等を通じて、衛星データ解析へのディープラーニング技術の可能性を提言しております。

*2: Tellus(テルース):経済産業省の「平成30年度政府衛星データのオープン&フリー化及びデータ利用環境整備事業」において、本事業を受託したさくらインターネットが構築中の、分析・解析などに必要なコンピューティングを有した衛星データプラットフォーム。


今回調達した資金について、以下の3領域を中心に投資することにより事業展開を加速させ、より多くのお客様と社会に役立つ技術ソリューションを届けていきます。


1) 事業の強化とソリューション提供の加速化

・既存事業の拡大

  - 製造業を中心とした用途特化型ディープラーニングの提供

  - 社会実装に向けたハードウェア・ロボティクス技術

  - プロダクト・ソリューションパッケージ開発及び提供体制の構築

・ AIと相性の良い事業領域への展開

  - 衛星データ解析を中心とした宇宙関連事業


2) 研究開発対象と環境の拡充

・光学カメラ以外のセンサー、時系列データなど多種多次元のデータ解析技術の獲得

・様々なセンシングデバイスとアルゴリズムを試験できる環境の整備

・計算基盤の拡充


3) 優秀な人材の活用

・採用活動の強化

・創造的・ハイパフォーマンスな就業環境の整備




【各社業務提携にあたって】

■荏原製作所との業務提携について

荏原製作所では、荏原グループの環境事業カンパニーである荏原環境プラントとの共同開発で、熟練運転員の眼を代替するごみ識別AIを搭載した自動クレーンシステムの開発・実証実験に成功し、運用を開始しています。

今後、環境事業カンパニーに留まらず、荏原製作所グループ全体でのAI・IoT技術の活用に関する企画・開発を共同で行うことで、(1)製品の外観検査、(2)製造工程でのプロセス最適化・安全操業化、(3)機械運転タイミングの最適化の3点を軸に、製品・サービスの付加価値の向上を共に実現していきます。


■リコーとの業務提携について

リコーの強みである光学・画像処理技術とハードウェアに関する実績、及びRidge-iの強みの画像AI技術と課題解決力を組み合わせ、製品外観検査の省力化及び自動化を支援するデジタルソリューションを共同で開発・提供することで、お客様の生産性向上や売上・利益拡大、現場の働き方改革への貢献を目指してまいります。

製品外観検査や異物検査の多くは未だに熟練工による目視検査に頼っていますが、人材確保難が近年大きな問題となってきており、両者の強みを活かした本共同開発を通じて課題解決に取り組みます。



【各社コメント】

■株式会社INCJ 代表取締役会長 志賀 俊之

IoT、ビッグデータ、AIを駆使するデジタル革命は、熟練技能者の減少などによる日本のモノづくり力低下を防ぐための重要な方策です。しかしながら、プラントや重工業、インフラなどの分野では、様々な理由からその導入は期待したほどに伸びていません。今後、このような分野にもAIを活用し、企業が抱える様々なビジネス課題を解決していくことは、我が国の産業の発展においても極めて重要です。


Ridge-iは、創業して3年足らずですが、既にAIを活用してプラントや重工業分野における企業の課題解決などに豊富な実績を残しており、INCJはそれらを高く評価しています。同社の成長により、Industry4.0の実現を支える一助となることを期待しています。


■株式会社荏原製作所 執行役グループ経営戦略・人事統括部長 永田 修

Ridge-iと共同開発したごみ識別AIを搭載した自動クレーンシステムはとても難易度の高い開発テーマであり、多大なる労力を要しました。Ridge-i柳原社長を中心とするスタッフ全員の技術に対する飽くなき好奇心と、顧客の悩み・課題に対して実直かつ真摯に向き合う姿勢があってこそ実現できたと考えております。Ridge-iの先端・未開拓分野に果敢に立ち向かっていく“チャレンジ精神”は、変革に挑戦していく荏原の目指す姿と重なり、今次、中長期にわたるビジネスパートナーとしてRidge-iと協業していくことを決定しました。荏原グループの製品・サービス全般にわたって、Ridge-iの卓越した技術を活用して差別化された機能を実現することにより、新しい顧客価値を創造していきたいと考えております。


■株式会社リコー デジタルビジネス事業本部 本部長 本多 正樹

画像AI分野における高い技術力、豊富な実用・導入事例、そして何よりもお客様導入効果に対する強いコミットメントを併せ持つRidge-i社とチームを組み、新しい市場・事業を共に創っていくというビジョンを共有して、今回の資本業務提携をスタートできることを大変光栄に、また嬉しく思います。Ridge-i社の技術・AI実装力と弊社の光学・画像処理技術やIoTデバイスとを掛け合わせることにより、お客様に最適なデジタルソリューションを提案・提供し、お客様の現場やオフィスの働き方改革へ貢献してまいります。Ridge-i社のみなさんと共に、新たな市場を創り、大きく育て、拡げていくことを楽しみにしています。



▼Ridge-i(リッジアイ)について

Ridge-iは、最高峰の先端技術を活用し、ビジネスニーズに最適化したAI技術を提供しています。

AIコンサルティングとソリューション開発の2つを柱に、クライアントと共にビジネスの最高地点を目指すことをミッションとして、クライアントが持続的に効果を実感できるような技術提供を行っております。


会社名: 株式会社Ridge-i

設立 : 2016年7月

所在地: 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル442

代表 : 代表取締役社長 柳原 尚史

URL  : https://ridge-i.com

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