The Qt Company、新グラフィックスツールキットを発表 マイクロコントローラ上でスマートフォンのような エクスペリエンスを提供「Qt for MCUs」

Qt for MCUsはコネクテッドカー、ウェアラブル、スマートホーム、 工業および医療分野のデバイス向けに、 ごくわずかなフットプリントで非常に高いパフォーマンスを達成。

2019年8月22日 - The Qt Company(本社:フィンランド エスポー、日本オフィス:東京都千代田区、日本オフィス代表:Dan Koo)は、コストパフォーマンスに優れたマイクロコントローラ(MCU)上でユーザーインターフェース(UI)の開発を可能とするQt for MCUsを発表しました。幅広く利用されているQt for Device Creationの既存ツールおよびライブラリを使用することにより、MCUで稼働するディスプレイ上のユーザーエクスペリエンスを向上するほか、ハードウェアコストの削減を実現します。


Qt for MCUs


今日、デバイスの多機能化および高性能化はかつてないほど進んでおり、没入感が高くエンゲージメント性の高いアプリケーションやUIに対する期待も高まっています。特に、コネクテッドカー(車載インフォテイメントシステムやクラスター)、ウェアラブル(フィットネストラッカー、スマートウォッチ)、スマートホーム(冷蔵庫や洗濯機などのアプライアンスを含む)、工業用(ハンドヘルドデバイス、測定機器)およびヘルスケア(医療機器)など、急成長を遂げている分野のコネクテッドデバイスにその傾向が見られます。こうした期待に応えるだけでなく、さらにその先を行くため、アプリケーションの開発者やデバイスクリエーターは、今日のスマートフォンに匹敵するような直感的かつ洗練されたユーザーエクスペリエンスを開発する必要に迫られています。


Qt for MCUsは新規、既存を問わずユーザーに顧客の求めているユーザーエクスペリエンスを開発するための包括的なツールキットを提供します。定評のあるQtのQMLテクノロジーと開発者/デザイナー向けのツールを活用したQt for MCUsはフロントエンドを宣言型のQMLで定義し、バックエンドをC/C++で実装することによって、Qtアプリケーションを迅速に、反復して開発することができます。その結果、マイクロコントローラ上でグラフィカルUIアプリケーションを実行することができます。


The Qt Companyの製品管理担当シニアバイスプレジデントであるPetteri Hollander*は次のように述べています。

「Qtは組み込みシステムの世界では多くの企業や開発者の間で広く利用されている一方、ローエンドハードウェアにスケールダウンしたいという要望が増えていました。Qt for MCUsにより、ターゲットを問わず単一のテクノロジーフレームワークとツールセットを使用できる利便性を享受しながら、作業中のほぼすべてのソフトウェアプロジェクトでQtを使用することができるようになります。したがって、新規既存を問わずあらゆるQtユーザーが、多種多様な業界でコネクテッドデバイスに伴うビジネス拡大の機会を多く獲得することができます。」

*Hollanderの正式表記は「a」の上にウムラウト



【Qt for MCUsの主な利点】

・マイクロコントローラに既存のスキルセットを再利用

・ハイエンドから大衆市場向けまで、複数のデバイスに同じ技術を使用することでメンテナンスコストを削減

・グラフィックスパフォーマンスを犠牲にすることなく、マイクロコントローラに移行してハードウェアコストを削減

・レガシーソリューションから最新のクロスプラットフォームグラフィカルツールキットにアップグレード


さらに詳しい情報は、 https://www.qt.io/jp/qt-for-mcu をご覧ください。



【The Qt Companyについて】

Qtグループ(Nasdaq Helsinki:QTCOM)は、70以上の業界で強い存在感を放つグローバルなソフトウェア開発会社で、数百万種類ものデバイスやアプリケーションを支える独自のテクノロジーで業界をリードしています。現在、Qtは世界各国の主なグローバル企業および開発者にご利用いただいており、その独自のテクノロジーを活用することにより、多くのお客様が比類のないユーザーエクスペリエンスを提供しながら、同時に社内のデジタル化を推し進めています。2018年の総売上は4,560万ユーロ、従業員数は約300人です。詳細は https://www.qt.io/jp/ をご覧ください。

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