約1,500点のミニチュアコレクション公開!「館蔵ミニチュア...

約1,500点のミニチュアコレクション公開! 「館蔵ミニチュア展 小さなものの大きな魅力」を たばこと塩の博物館にて9月7日(土)より期間限定開催

たばこと塩の博物館では、2019年9月7日(土)から12月1日(日)まで、「館蔵ミニチュア展 小さなものの大きな魅力」を開催します。


Photo.01-1 小林礫斎制作のミニチュア 3.4×2.6cmの象牙のケースに収められている


当館では、過去4回にわたってミニチュア展を開催してきました。展示を重ねるごとに、明治から戦前のものを中心としたミニチュア作品が寄贈され、現在では約1,500点にのぼる一大コレクションとなっています。


当館のミニチュアコレクションの中核は、稀代の職人・小林礫斎〈れきさい〉作品を含むオーダーメイドのミニチュア約800点から成る「中田實コレクション」です。このコレクションは、素材が吟味され、わずか数センチの作品でありながら扉や引出しがあれば開閉し、1ミリのコマでも実物と同じように回転するなど、職人の超絶技巧が遺憾なく発揮された、繊巧美術ともいえる作品で構成されています。


この他、江戸玩具や暮らしの道具、郷土玩具、人形などを集めた、素朴で懐かしいミニチュア約600点で構成される「倉田コレクション」、江戸から明治にかけての雛道具の喫煙具類約20点を集めた「ミニチュア喫煙具コレクション」なども当館のミニチュアコレクションの一角を成しています。

墨田区に移転・リニューアルオープンして初めてのミニチュア展となる本展では、当館のミニチュアコレクションを一堂に公開します。それぞれのコレクションの収集経緯や特徴を紹介しながら、当館が誇る作品約1,500点を展示、作り手の技術やアイディアと合わせ、収集家の熱意や愛情もお伝えします。



■開催概要

名称  :「館蔵ミニチュア展 小さなものの大きな魅力」

ヨミ  :カンゾウミニチュアテン チイサナモノノオオキナミリョク

会期  :2019年9月7日(土)~12月1日(日)

主催  :たばこと塩の博物館

会場  :たばこと塩の博物館 2階特別展示室

所在地 :東京都墨田区横川 1-16-3(とうきょうスカイツリー駅から徒歩8分)

     電話: 03-3622-8801

     FAX : 03-3622-8807

     URL : https://www.jti.co.jp/Culture/museum/

入館料 :大人・大学生      :100円(50円)

     満65歳以上の方(要証明書):50円(20円)

     小・中・高校生     :50円(20円)

     ※( )内は20名以上の団体料金

開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)

休館日 :月曜日(但し9/16、9/23、10/14、11/4は開館)、

     9/17(火)、9/24(火)、10/15(火)、11/5(火)



■コレクションの紹介

【中田實コレクション】

小林礫斎ら職人が制作した極小のオーダーメイドミニチュアを中心としたコレクションで、約800点の作品で構成されます。中田實〈みのる〉(1875~1946)は、裏千家の茶人を父に持ちますが、自身は茶人にはならず日本郵船に勤務しました。切手の収集を趣味としていた實は、ミニチュアを制作していた小林礫斎に出会うと、ミニチュアの収集に夢中になっていきました。

一方の小林礫斎は、もともと動物の牙を用いて細工をする牙彫〈げぼり〉の職人で、たばこ入れの一部でもある根付やきせる筒などを制作していました。しかし、大正の終わり頃から日本人の生活が変化し、服装も洋風になったため本来の仕事が減ってしまいました。そんな中、持っている技術を発揮できたのがミニチュア制作でした。茶人の家に育ったことで培われた中田實の美的センスと小さいもの好きが、小林礫斎の良い素材を見抜き活かす類まれな技術に出会ったことで、信じられないような作品が生まれました。「もっと小さく、もっと小さく」と實がオーダーし、礫斎は實が望むものを次々と制作していったのでしょう。抜群に小さなサイズでありながら、驚くほどに精巧なミニチュアが生みだされていきました。

なお、礫斎が手がけたミニチュアには、全てを礫斎が制作したものばかりではなく、礫斎が下地を作って素材を選び、絵画、彫金、漆芸加工、加飾を専門の職人にまかせ、最終的に礫斎が組み立て(拵〈こしら〉え)たものも多くあります。


*Photo.02 ミニチュアを手に載せる中田實

https://www.atpress.ne.jp/releases/191779/img_191779_2.jpg

*Photo.03 お茶道具のミニチュア

火鉢(1.54×2.24)、薬缶(1.40×0.81)、建水(0.50×1.21)、

瓶敷(1.78×0.75)、茶杓(1.78) ※サイズの単位:cm

火鉢と薬缶は中田實の掌に載せられたもの

https://www.atpress.ne.jp/releases/191779/img_191779_3.jpg

*Photo.04 53歳当時の小林礫斎 中田實邸にて

https://www.atpress.ne.jp/releases/191779/img_191779_4.jpg

*Photo.05 象牙箪笥

左:0.84×0.55×0.75cm、右: 0.85×0.54×0.84cm

1cmに満たない象牙箪笥はすべての引出しが開閉し、中には小さなコマや本が入っている。

https://www.atpress.ne.jp/releases/191779/img_191779_5.jpg



【横に5円玉がない写真だけ見たら、実用サイズと見間違えるような中田實コレクションのミニチュア】

*Photo.01-2 礫斎制作のミニチュア

ガラスをはめた象牙のケースに象牙の人形やコマ、印籠などが収められている。

https://www.atpress.ne.jp/releases/191779/img_191779_6.jpg

*Photo.01-3 礫斎制作のミニチュア

Photo.01のミニチュアを象牙ケースから出したところ。

象牙三折人形、象牙三味線駒、コマ、巾着、象牙印籠。印籠の文様は礫斎と共にミニチュア制作に関わった彫刻の浅野墨谷が彫っている。人形は関節が動き、コマは回る。

https://www.atpress.ne.jp/releases/191779/img_191779_7.jpg

*Photo.06 桑兎蒔絵硯箱 4.13×2.91×0.81cm

https://www.atpress.ne.jp/releases/191779/img_191779_8.jpg

*Photo.07 礫斎拵えたばこ入れ 2.47×3.61cm(袋部分)

袋物には古渡の更紗が使われており、きせる筒には象牙羅宇のきせるが入っている。

https://www.atpress.ne.jp/releases/191779/img_191779_9.jpg

*Photo.08-1 つとひ(展開) 2.53×6.23cm

マンモスの牙で作られた豆本仕立ての小屏風。絵画、彫金、象牙彫刻、蒔絵など、礫斎のミニチュア制作の協力者たちの技術と名前が勢揃いした作品。

https://www.atpress.ne.jp/releases/191779/img_191779_10.jpg

*Photo.08-2 つとひ(表紙と裏表紙)

https://www.atpress.ne.jp/releases/191779/img_191779_11.jpg



【倉田家コレクション】

暮らしの道具、郷土玩具、節句飾り、人形、お店などのミニチュア約600点から成るコレクションです。

ミニチュアの多くは戦前の玩具店などで販売されていたものだと思われますが、蒔絵の印籠、漆塗の食器、金属を象嵌した棚といった本格的な細工もあり、大人の趣味のものと考えられるミニチュアも含まれます。


*Photo.09 調度などのミニチュア

https://www.atpress.ne.jp/releases/191779/img_191779_12.jpg

*Photo.10 季節の飾りのミニチュア

https://www.atpress.ne.jp/releases/191779/img_191779_13.jpg



【ミニチュア喫煙具コレクション】

江戸から明治にかけての雛道具の喫煙具類で構成されるコレクションです。

たばこ盆が家々の必需品であった時代、本格的な雛飾りの一式にはたばこ盆が含まれることがあり、たばこ盆も、箪笥や鏡台などと同じ意匠で制作されました。蒔絵や彫金など、丁寧に仕上げられたものもあります。


*Photo.11 雛道具のたばこ盆

https://www.atpress.ne.jp/releases/191779/img_191779_14.jpg



■展示関連イベント

【展示関連講演会】

定員:90名 当日先着整理券制

会場:3階視聴覚ホール


・2019年9月15日(日)

「礫斎とミニチュア ~その技巧と仕掛け~」

講師:岩崎均史(静岡市東海道広重美術館館長・元たばこと塩の博物館主席学芸員)


・2019年10月14日(月・祝)

「小さな人形たち ~人形のミニチュアと芥子人形~」

講師:林直輝(日本人形文化研究所所長・日本人形玩具学会理事)


【たばしお講座】

定員:90名 当日先着整理券制

会場:3階視聴覚ホール


・2019年11月4日(月・振)

「千社札にみる江戸文化の継承」

講師:滝口正哉(成城大学・立正大学非常勤講師)


※展示関連講演会とたばしお講座は、いずれも午後2時から開催。

※参加には入館料が必要です。

※当日開館時より整理券を1名につき2枚まで配布します(配布時に人数分の入館料をいただきます)。

取材依頼・商品に対するお問い合わせはこちら

プレスリリース配信企業に直接連絡できます。

プレスリリース配信 @Press

記事掲載数No.1!「@Press(アットプレス)」は2001年に開設されたプレスリリース配信サービスです。専任スタッフのサポート&充実したSNS拡散機能により、効果的な情報発信をサポートします。(運営:ソーシャルワイヤー株式会社)