EXPO 2020、日本の2つの社会貢献プロジェクトに助成金を提供

EXPO 2020、総額1億米ドルのイノベーションプログラムから日本の2つの社会貢献プロジェクトに助成金を提供

 

・WheeLog!は、車いす利用者による公共スペースでの通行可能なルートの検索と情報共有を支援

・セカンドハーベスト・ジャパンは、日本でのフードセーフティネットを構築

・2020年10月20日からドバイで開催されるEXPO  2020でそれぞれのソリューションを展示


EXPO 2020(2020年ドバイ国際博覧会)は、この度、革新的な社会貢献事業に取り組む日本の2つの団体(所在地:いずれも東京都)に対し、総額1億米ドルを拠出して実施するグローバル・イノベーションおよびパートナーシップ・プログラム「Expo Live(エキスポ・ライブ)」から、国際博覧会への参加の案内、会場でのソリューションの展示、そして最大10万米ドルの助成金を提供することを発表しました。エキスポ・ライブは、地球を守り、より包摂的で楽観的な社会の構築を目指す革新的なソリューションの広がりを後押しすることを目的としています。


両プロジェクトは、エキスポ・ライブのイノベーション・インパクト助成プログラムの一環として選定されました。エクスポ・ライブは、地球上の至る場所に存在する差し迫った課題に対し、創造的な解決策を提示するプロジェクトを支援するためのプログラムで、これまでに184カ国から1万1,000件を超える応募がありました。これは生活を変えるイノベーションがあらゆる場所から生まれ、あらゆる人に届くことが可能であることを意味しています。


この度、助成金を受け取る団体の1つであるWheeLog!(ウィーログ!)は、車いす利用者が公共スペースのアクセスのしやすさ(アクセシビリティ)を確認するために使用できるインタラクティブな地図を提供し、車いす利用者の情報アクセスを改善することをミッションとしています。WheeLog!の「走行ログ」と呼ばれる独自の機能は、車いす利用者が取ったルートを全地球測位システム(GPS)により追跡してアプリにアップロードし、その情報をもとに他の車いす利用者も利用できるような明確なバリアフリー移動ルートを提供することを可能にします。


WheeLog!の創立者であり、自身が車いす利用者である織田 友理子氏は次のように述べています。「車いす利用者にとって、外出して世界を広げることは簡単ではありません。車いす利用者が最も必要としているのは情報であり、WheeLog!は車いす利用者が外出プランを立てるのに必要なあらゆる情報を提供します。このアプリを唯一無二のものにしているのは、ほぼすべての情報が利用者自身から得たものであることです。そして、私たちが提供する情報の大部分が障害を持たない人からの貢献によるものであることを私たちは誇りに思います。エキスポ・ライブがこのアプリを世界中のより多くの人に届けられるようになるきっかけとなってくれることを期待しています。助成金は、私たちのサービスの質をさらに改善し、この取り組みを進める中でより多くの人の生活を変えるために使いたいと考えています。」


エキスポ・ライブから助成金を受けるもう一つのプロジェクトは、セカンドハーベスト・ジャパンです。この団体は、食料に関するセーフティーネット(フードセーフティーネット)を構築するとともに、最新のプログラムである「marugohan(まるごはん)」を通じて、食料支援を受けることに対する否定的な受けとめ方に関する問題に取り組むことを目指しています。


お返し(恩返し)は日本人に深く根づいた価値感ですが、自然災害が起きているときでさえ、地域社会が社会的不名誉を理由に支援の提供を断ることは珍しくありません。まるごはん(輪+食料)は、こうした一見すると矛盾する行動に対し、支援を受けた社会にお返しをするという好循環をつくりだすことによって向き合います。


セカンドハーベストので創立者で最高経営責任者(CEO)であるチャールズ・マクジルトン氏は次のように述べています。「日本では約2,000万人が貧困の状態にあります。そうした人は、収入の範囲内でやりくりするために支援が必要であることを隠しがちですが、その一方で、日本では毎年600万トンもの食料が廃棄されています。私たちはEXPO 2020からの助成により、謙虚さ、他の人への感謝、お返し(恩返し)という日本の文化の最も良い部分をうまく利用して食料をすべての人にアクセス可能なものにし、新しい種類の公共資産であるフードセーフティーネットを構築したいと考えています。フードセーフティーネットは、受け取りとお返しの好循環を通じて地域社会全体を支えます。」


さらに、EXPO 2020年(2020年ドバイ国際博覧会)エクスポ・ライブ担当シニア・バイス・プレジデントのユーサフ・カイレス氏は次のように述べています。「エキスポ・ライブは2020年ドバイ国際博覧会の最も刺激的で人間的な側面の1つであり、人々の生活に現実的な影響を与えるソリューションに取り組むイノベーターを世界のあらゆる場所で支援します。数千マイルの距離によって隔てられているとはいえ、エクスポ・ライブに参加する世界のすべてのイノベーターは、これから生まれてくる世代にとってより明るい未来をつくることへ確固たるコミットメントをしており、その意味で互いに共同体を形成していると言えます。エクスポ・ライブがそうした共同体を現実のものとする助けとなることを誇りに思います。」

 

EXPO 2020(2020年ドバイ国際博覧会)について

2020年ドバイ国際博覧会は、「心をつなぎ、未来を創る」をテーマとした世界最大規模の展示会であり、数百万人の来場者が見込まれています。


・開催期間:2020年10月20日~2021年4月10日までの6カ月間           

・想定来場者数:2,500万人(UAE以外の国・地域から訪れる来場者の比率は70%と予想(世界博覧会の168年の歴史の中で最も高い海外来場者比率)    

・EXPO 2020は、あらゆる人に何らかの楽しみを与えるグローバルな祭典であり、最高の音楽、技術、創造性、文化を紹介する1日に60のイベントが173日間にわたり催され、来場者に喜びと感動を与えます。また、EXPOに設置された合計200か所の飲食出店施設では、世界各地の有名なシェフが腕を振るい、料理を披露します    

・EXPO 2020を訪れた来場者は、発見の連続を体験することになります。192の国、多国間組織、企業、教育機関など200を超える組織が集まり、世界の最も差し迫った課題に対する現実的な解決策を浮き彫りにする最新のイノベーションとアイデアを披露します    

・Opportunity(機会)、Mobility(モビリティ)、Sustainability(持続可能性)という3つのサブテーマは、来場者に対し、異なる考え方と生き方をするために意識的に努力するよう促し、コラボレーションによって世界に永続的な変化をもたらすことができるという新たな楽観的な見方を提示します    

・EXPO 2020は、中東およびアフリカ地域で開催される最初の国際博覧会であり、ドバイ南部のアルマクトゥーム国際空港に隣接する4.38平方キロメートルの会場で開催されます    

 

報道関係者の皆様には、2020年ドバイ国際博覧会メディア情報システムのTawassul(https://media.expo2020dubai.com)にアクセスするための登録を行ってください。アラビア語で「つながる」を意味するTawassulは、メディアが重要な情報や、取材許可証の発行、ライセンスと許可、およびコンテンツ資産などの要素に関する更新情報にアクセスするために必須の運営ツールです。取材許可証をまだ申請していない場合は、Tawassulに登録して申請フォームにご記入ください。お問い合わせは電子メールでmedia.services@expo2020.aeまでお願いします。

 

また、EXPO 2020の詳細は、www.expo2020dubai.comをご覧ください。

併せて、Twitter:  @expo2020dubai | Facebook: @Expo2020Dubai | Instagram:  expo2020dubaiをフォローしてください。

 

WheeLog!について

WheeLog!(ウィーログ!)は、車いす利用者などアクセシビリティの問題に直面する人に対し、都会環境で移動する際のアクセシビリティの選択肢に関するデータをクラウドソースすることを可能にするため、Googleマップを使用しています。当団体に関し、日本の主要な各メディアが既に報じていますが、当団体のコンセプトをさらに国際的に展開したいと考えています。https://www.wheelog.com/hp/

 

セカンドハーベスト・ジャパンについて

セカンドハーベスト・ジャパンは、日本でのフードセーフティネットの構築を目指しており、児童養護・母子支援・障害者支援等の様々な福祉団体や支援を必要とする個人に食料を提供しています。そのために食品メーカーなどの企業と協力し、企業と地域社会の間に食料を使って新たなパートナーシップを構築する取り組みを行っています。http://2hj.sakura.ne.jp/about/

 

世界国際博覧会について

1851年、ロンドンで開催された最初の国際博覧会、ロンドン万国博覧会でクリスタルパレスは中核施設となりました。この博覧会では急速に変化する世界で人類がつくり上げた産業の驚異が称賛されました。建築物、展示物、そして、「Industry of All Nations(すべての国の産業)」というテーマが相まって、「技術と商業の進歩が共有される中で国々と国が出会う」という素晴らしいアイデアが生まれました。近年の世界博覧会は、政府、国際機関、企業を含む世界博覧会の参加者が集い、普遍的な課題に対する解決策を見出し、それぞれの成果、製品、アイデア、革新、国家ブランド、および観光・貿易・投資の目的地としての国家を促進する場となっています。

 

EXPO 2020は、国際博覧会(Bureau International des  Expositions (BIE))の後援の下に開催されます。BIEは、国際展示会(「博覧会」)を監督・規制し、教育とイノベーションおよび協力という中核的価値の構築の責任を負う政府間組織です。  現在、世界博覧会、専門博覧会、園芸博覧会、ミラノトリエンナーレの4種類の博覧会がBIEの後援の下で開催されています。


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