ユーザーエージェントを変更した、 無料ウェブブラウザー「Vivaldi」2.10をリリース
Vivaldi Technologies(ヴィヴァルディ テクノロジーズ/本社:ノルウェー・オスロ、CEO:Jon von Tetzchner)は本日、デスクトップ向け無料ウェブブラウザー「Vivaldi」の最新バージョン 2.10をリリースしました。2019年最後のアップデートとなる2.10では、いくつかのウェブサイト利用時の問題に対応するため、ユーザーエージェントの変更を行いました。
さらに最新バージョンでは、OSに合わせたテーマ設定ができる新しいオプションを追加しました。加えて、全体的な改善を行っています。
無料で使えるウェブブラウザーVivaldiは、以下のサイトからダウンロードできます。
Windows・Mac・Linuxに対応しています。
■隠れ身の術:ユーザーエージェント(※)変更による特定サイト利用の改善
VivaldiはChromiumベースのウェブブラウザーであるため、Chromeで動作するウェブサイトならどれも問題なく利用できるはずです。しかし、これまでVivaldiでは「互換性のないウェブサイト」の問題に頻繁に直面してきました。
いくつかのウェブサイトにおいて、ブラウザーのユーザーエージェント(※)に「Vivaldi」の名前を見つけた際にサイト利用を制限されることがあります。どこも、Vivaldiで問題なく動作するはずのサイトです。Vivaldiをブロックするサイトには、競合他社や世界最大手のテクノロジー企業のサービスサイトも含まれています。Chromiumベースのブラウザーをブロックすることの技術的なメリットは、これまでも、これからもありません。
この問題に対応するため、2.10ではVivaldiのユーザーエージェントの文字列を変更しました。これにより、2.10ならびにこれ以降のバージョンでは、ユーザーはVivaldiと互換性がないと主張するウェブサイトもスムーズに閲覧できるようになります。
ユーザーエージェントの識別を「ブラウザースニッフィング」として悪用されていることが大きな問題となっています。Vivaldiは、ブラウザーやデバイスを問わず、誰もがウェブを利用できるウェブアクセシビリティを確保すべきであると考えています。
※ブラウザーは、ウェブサーバーに対し「ユーザーエージェント」を送信しています。ユーザーエージェントとは、バージョン番号やOSの種類などを含む、ブラウザーを識別するための文字列です。
VivaldiのCEO Jon von Tetzchnerは以下のように述べています。
「私たちは誇りを持って、ユーザーエージェントにVivaldiと記載してきました。ですが残念ながら、いくつかの企業がその名前を見つけ次第、Vivaldiからのサービス利用を妨害しています。私たちは、2.10でユーザーエージェントの変更を決断しました。これからはより多くのウェブサイトを問題なく閲覧できるようになります」
<動画>
ユーザーエージェントに「Vivaldi」と書いてあるとき、いくつかのサイトでは挙動が変わります。この動画では、Chromeブラウザーのユーザーエージェントに「Vivaldi」と記載した場合と記載していない場合の2パターンを用意し、サイトの動作の違いを検証しました。
Vivaldi 2.10 - 隠れ身の術 動画URL
https://www.youtube.com/watch?v=QkayN3xiRDc
■カラーコーディネート:OSに合わせてテーマを変更
Vivaldiはブラウザーの外観を自分好みにカスタマイズできるテーマ機能を備えています。さらに、指定した時間にテーマを切り替えるスケジュール設定も可能です。
昨今、OSの機能としてダークテーマの搭載が増えています。2.10では、OS側でダークテーマを設定している場合に、Vivaldiの設定も合わせられるようになりました。
OSの設定とブラウザーのテーマをマッチさせるには、[環境設定] - [テーマ] - [テーマのスケジューリング] - [システム設定を引き継ぐ]をONにします。ユーザーは、事前にインストールされているテーマまたはカスタムテーマを選択して、ライトもしくはダークモードで使用できます。
もちろん、これまで通りOSのテーマに関係なく、任意のテーマや切り替え時間の設定をすることも可能です。
■その他の改善点
使い勝手の改善には常に取り組んでいます。Vivaldi 2.10のその他の改善点は以下の通りです。
●キーボード操作の調整に加え、アドレスバーのレイアウトを改善しました
●拡張機能を頻繁に使用するユーザーのために、非表示の拡張機能の表示/非表示を切り替える機能を改善しました
●クイックコマンドのパフォーマンスが大幅に向上しました。
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