子どもの心の葛藤「命を頂くこと」の意味を考える 長崎の小学生 陸上養殖したクエの今後を議論
「いのちの授業」2020年2月3日(月)/「結論実行の授業」2020年2月4日(火) <長崎市 私立精道三川台小学校>
“陸養”プロジェクト実行委員会は、全国6地域7つの小学校(青森・千葉・東京・富山・愛媛・長崎)の児童たちに「陸上養殖」の体験を通して命の大切さや、水産資源の貴重さ・自分たちが住む地域の海の問題について学んでもらう取組みを行っています。これは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で、「いのちの授業」を通して、海や海の生命について子供達に考えてもらい、海を未来へ引き継ぐ行動のきっかけづくりを目的としており、昨年に続き2度目の開催です。
今年度は、長崎市・私立精道三川台小学校の6年生が長崎ではアラとも呼ばれ親しまれる魚・クエの養殖に、昨年10月よりチャレンジしてきました。成育期間の終了に際し、悪戦苦闘しながらも大切に育ててきたクエを、子どもたちが、今後どうするのか、話し合って結論を出し、それを実行します。
養殖本来の目的である「食べる=命を頂く」事に対する、子どもたちの心の葛藤と出した結論は、全ての方に、海の大切さや感謝を改めて考えるきっかけになればと考えています。
2日間にわたり、魚の今後を決める議論「いのちの授業」と、出した結論を「実行する授業」を開催いたします。子どもたちが、命と向き合う様子を、ぜひご取材いただけますと幸いです。
添付の返信フォーマットに必要事項をご記入の上、2020年1月31日(金)までにご返信くださいますようお願い申し上げます。
<日時>
・議論「いのちの授業」:2020年2月3日(月)13時20分~14時55分
・結論実行の授業 :2020年2月4日(火)9時35分~11時25分
(水槽解体・終了式 :同13時25分~14時05分)
<実施場所>
〒852-8121 長崎県長崎市三川町1234-1 私立精道三川台小学校内
<プログラム>
2/3 <いのちの授業> *詳細は下記をご参照ください。
13:20 授業(これまで育ててきた「クエ」を食べる、もしくは譲渡する選択の授業)
ご来賓:下記の方にて調整中
2/4 <結論実行> *詳細は下記をご参照ください。
09:35 授業開始 実食の場合は、家庭科室にて実施
上記以外の結論の場合は、当日ご案内致します(開始時間は同様です)
*終了後、13:25~14:05までNPO日本養殖振興会 齊藤氏による
特別授業と水槽解体等の終了式を予定
陸養プロジェクト公式HP: https://rikuyou.uminohi.jp/
■当日の実施内容について
<2/3 議論「いのちの授業」>
13:20 「いのちの授業」(正面玄関)
(1) 開会~海と日本プロジェクト・陸養プロジェクト概要説明~
(2) いのちの授業 NPO日本養殖振興会齋藤様から
(3) 授業後の感想 校長先生もしくは教頭先生
(4)ご来賓の感想 長崎市水産農林部水産センター所長 村瀬様(予定)
(5) 閉会
14:55 終了
<2/4の実施内容は、2/3で子どもたちが出した結論に基づき、実施致します。>
例【実食の場合】 *実食以外の実施となった場合、開催場所や内容は当日ご案内いたします
09:35 「実食の授業」(正面玄関)
(1) 開会~海と日本プロジェクト・陸養プロジェクト概要説明~
(2) 結論実行の授業 NPO日本養殖振興会齊藤氏から
(3) 閉会
(4) 記念撮影
11:25 終了
【ご参考】2/4終了式内容
13:25 「水槽解体・終了式」(正面玄関)
(1) 児童による水槽解体作業・サンゴ砂の洗浄 説明 日本養殖振興会 齊藤様
(2) 作業・注意事項説明、グループ分け
(3) グループ毎に片付け(サンゴ砂洗浄、同時に齋藤さんの水槽解体作業)
13:55 終了式
(1) 校長先生(教頭先生)・訓示
(2) 児童代表終了の言葉 6年生代表
(3) NPO日本養殖振興会齋藤氏ご挨拶
14:05 終了
■実施校・参加児童数・当日の参加者について
・長崎市 私立精道三川台小学校 6年生(児童16名)
・2/3 御出席者(予定)
長崎市水産農林部水産センター所長 村瀬 二美様
NPO日本養殖振興会代表理事 齊藤 浩一様
・2/4 御出席者(予定)
NPO日本養殖振興会代表理事 齊藤 浩一様
■「陸上養殖」の取組みについて
<対象者>
青森県青森市立長島小学校/千葉県野田市立関宿小学校/東京都台東区立忍岡小学校/東京都渋谷区立加計塚小学校/射水市立放生津小学校/愛媛県伊予市立北山崎小学校/長崎県長崎市 私立精道三川台小学校
<養殖する魚の種類>
青森=メバル/千葉・東京=ヒラメ/富山=メバル/愛媛=ヒラメ/長崎=クエ
※育てやすさなどから日本養殖振興会が検証し、選定
<実施概要>
(1)地元専門家による座学の実施…地元漁業の現状や陸上養殖について学ぶ
(2)海水魚の「陸上養殖」の実施…魚の成長過程や、その成長過程における自分の気持ちの変化を記録として残していき、自分たちが食べている魚や海の問題を皆で考える。プロジェクトの最終結論として、育てた魚をどうする(食べるのかなど)のか、子どもたち自身が話し合い決める。
<プロジェクト監修・水槽考案>
NPO日本養殖振興会
■これまでの陸養プロジェクト2019・長崎の取り組み
2019年9月24日 子どもたちで水槽を組立て、海水を入れる「水槽設置の授業」を実施
2019年10月3日 10匹のクエの稚魚を組み立てた水槽に受け入れる「お魚受け入れ式」を実施
児童によるクエの陸上養殖がスタート
2019年11月1日 NPO日本養殖振興会による座学「養殖の種類」により、
多岐にわたる養殖方法や、それぞれのメリット・デメリットを学ぶ
2020年1月17日 長崎大学水産学部 橘勝康教授による
「長崎の海洋事情・魚食について」
(長崎近海・遠洋の海洋事情やクエの食べ方・味など)を学ぶ
<成育魚・クエについて>
受け入れ時 :体長 約8cm
1月17日現在:体長 約15cm
■昨年度 陸養プロジェクト2018・長崎の実施内容
昨年は、長崎市の長崎南山小学校の5年生児童が、クエの陸上養殖にチャレンジしました。半年間育てたクエを、子どもたちはどうするか真剣に議論した結果、「水族館で育て続けてもらう」という結論を決め、「水族館に渡す」ことによる「いのちの授業」を実施しました。児童皆が、海の恵みや命の尊さ、食べることへの感謝と真剣に向き合いました。
プレスリリース添付資料
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