日本FP協会調べ 働く20代女性の4割強が「夫が専業主夫にな...

日本FP協会調べ  働く20代女性の4割強が 「夫が専業主夫になること」に肯定的

~働く女性のくらしとお金に関する調査2020~

日本FP協会(所在地 東京都港区、理事長 白根壽晴)は、2020年2月4日~2月6日の3日間、全国の20代~50代の就業女性を対象に、今回で4回目となる「働く女性のくらしとお金に関する調査」をインターネットリサーチで実施し、1,200名の有効サンプルの集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)


[アンケート調査結果]

【働く女性のホンネ】

◆働く女性の4割近くが「家庭に注力したい」と回答、20代女性では4割半

◆希望する働き方 “バリキャリ”志向は少数派、“ゆるキャリ”志向が7割近くに


全国の20代~50代の就業女性1,200名(全回答者)に、仕事や働き方に関する意識について聞きました。


はじめに、全回答者(1,200名)に、働くことについての意識に関する2つの内容のうち、自身がどちらに近いかを聞きました。

「外に出て働いていたい」と「家庭のことに注力していたい」のどちらに近いか聞いたところ、「外に出て働いていたい」が62.2%、「家庭のことに注力していたい」が37.8%となりました。

「家庭のことに注力していたい」の割合を世代別にみると、20代(45.3%)が最も高くなりました。


次に、「働くなら、バリバリ働きたい」と「働くなら、ゆるく働きたい(家計の足しになる程度)」のどちらに近いか聞いたところ、「働くなら、バリバリ働きたい」が32.4%、「働くなら、ゆるく働きたい」が67.6%となり、第一線でバリバリ働く“バリキャリ”よりも、ゆるく働く“ゆるキャリ”を志向する女性が多数派となりました。


また、「自分らしい働き方ができている」と「自分に合っていない働き方をしている」のどちらに近いか聞いたところ、「自分らしい働き方ができている」が64.6%、「自分に合っていない働き方をしている」が35.4%となりました。

「自分に合っていない働き方をしている」の割合を世代別にみると、20代39.7%、30代35.7%、40代35.3%、50代31.0%と、若い世代ほど高い傾向がみられました。


◆未婚女性の7割が「結婚後も仕事を続けたい」、7割強が「結婚後は仕事の量を減らしたい」と回答


結婚後の働き方については、どのように考えている女性が多いのでしょうか。

未婚者(507名)に、≪結婚後も仕事を続けたい≫と思うか聞いたところ、「そう思う」は70.0%となりました。また、≪結婚後は仕事の量を減らしたい≫と思うか聞いたところ、「そう思う」は71.2%となりました。


次に、全回答者(1,200名)に、≪結婚後は、“扶養範囲内の収入”を意識して働くと思う(働いている)≫か聞いたところ、『そう思う(計)』(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計、以下同様)が47.5%、『そう思わない(計)』(「全くそう思わない」と「あまりそう思わない」の合計)が52.5%と、拮抗する結果となりました。

『そう思う(計)』の割合を希望する働き方別にみると、バリバリ働きたい人では29.3%、ゆるく働きたい人では56.2%となりました。

 

◆アルバイト・パートタイムで働く既婚女性の2割が、配偶者特別控除の拡大による「良い影響」を実感


2017年度税制改正により、2018年1月から配偶者特別控除が拡大され、夫が配偶者特別控除の対象となる、妻の年収要件の上限額が引き上げられました。配偶者がいる人(570名)に、この改正による影響や、配偶者特別控除の拡大に関する意識について聞きました。

まず、この改正で、自身の家計は良い影響(夫の控除額変更など)を受けたか聞いたところ、「受けた」は17.4%となりました。

「受けた」の割合を就業形態別にみると、アルバイト・パートタイム(20.7%)が最も高くなりました。

また、この改正がきっかけで、自身の働き方が変わったか聞いたところ、「変わった」は11.9%となりました。


全回答者(1,200名)に、この改正は、女性の社会的活躍を推進すると思うか聞いたところ、「そう思う」は36.8%、「そう思わない」は63.2%となりました。

「そう思う」の割合を世代別にみると、20代(45.3%)が最も高くなりました。


◆「女性は出世するほど、結婚相手が見つかりにくくなると思う」働く女性の6割強が実感

◆働く女性の6割強が「育休取得はキャリア形成にマイナス影響」と懸念

◆ロールモデル不足? 働く女性の7割半が「周りには女性管理職が少ないと思う」と回答


全回答者(1,200名)に、女性のキャリア形成に関する意識について聞きました。

≪女性は出世するほど、結婚相手が見つかりにくくなると思う≫か聞いたところ、『そう思う(計)』が63.1%となりました。

≪育休の取得は、キャリア形成にマイナスの影響があると思う≫では、『そう思う(計)』が63.3%となりました。

≪自分の周り(職場・友人)には女性管理職が少ないと思う≫では、『そう思う(計)』が75.1%となりました。

また、≪管理職を目指して働きたいと思う≫では、『そう思う(計)』が19.8%となりました。管理職を目指したい女性の割合は高くないようです。


子どもがいない人(697名)に、出産・子育てと、仕事との両立に関する意識について聞きました。

≪現在の仕事を続けていると、子育てとの両立は無理だと思う≫では、『そう思う(計)』が58.3%、『そう思わない』が41.8%となりました。

また、≪(将来)出産するときは、今の職場を退職すると思う≫か聞いたところ、『そう思う(計)』が48.9%、『そう思わない(計)』が51.0%と、拮抗する結果になりました。


◆働く20代女性の4割強が「夫が専業主夫になること」に肯定的

◆専業主夫をお願いしたい男性有名人 4位に「向井理さん」、1位は?


近年、性別による固定的な役割分担にとらわれない、ジェンダーフリーの考え方が浸透しつつあります。家庭での役割分担について、どのように考えている人が多いのでしょうか。

全回答者(1,200名)に、結婚後に(夫が望むなら)夫が専業主夫になってもいいと思うか聞いたところ、「そう思う」が36.3%、「そう思わない」が63.7%となりました。夫が専業主夫になることは許容できない人が多いようです。

「そう思う」の割合を世代別にみると、20代(41.3%)が最も高くなりました。20代には、家庭での夫婦の役割分担について、柔軟な考えを持っている人が多いようです。


全回答者(1,200名)に、≪家事も育児も家計管理もできそうで専業主夫をお願いしたい男性≫のイメージにあてはまる男性有名人を聞いたところ、1位は「つるの剛士さん」(64名)、2位は「速水もこみちさん」(36名)、3位は「杉浦太陽さん」(34名)となりました。トップ3は昨年(2019年)の調査と同じ結果となりました。また、昨年の調査で10位圏外だった「向井理さん」(25名)が4位となりました。


◆残業時間が短くなったら、浮いた時間を何にあてたい? 1位「家事」2位「睡眠」、50代の4位は「副業」


全回答者(1,200名)に、1ヶ月間に、どのくらいの時間残業しているか聞いたところ、「残業することはない」(42.2%)が最も高くなり、次いで、「10時間未満」(37.8%)に多くの回答が集まりました。

また、1ヶ月間の平均残業時間は6.9時間となりました。

平均残業時間を世代別にみると、20代(8.3時間)が最も長くなりました。


残業することがある人(694名)に、もし、残業時間が現在よりも短くなったら、浮いた時間をどのようなことにあてたいか聞いたところ、「家事」(34.6%)が最も高く、次いで、「睡眠」(31.1%)、「家族とのコミュニケーション」(26.4%)、「普段の買い物(食材や日用品など)」(23.2%)、「テレビ・動画鑑賞」(18.3%)となりました。

世代別にみると、20代では「家族とのコミュニケーション」(32.4%)や「友人との交流」(24.7%)、50代では「副業」(21.5%)が、他の世代と比べて高くなりました。


◆夫の残業時間が短くなったら、何にあててほしい? 1位「家族とのコミュニケーション」2位「家事」


続いて、夫の残業時間について聞きました。

配偶者が働いている人(552名)に、夫は1ヶ月間にどのくらいの時間残業しているか聞いたところ、「10時間未満」(31.7%)や「10時間~20時間未満」(23.4%)に回答が集まり、平均残業時間は16.8時間でした。


配偶者が残業している人(475名)に、夫の残業時間が現在よりも短くなったら、浮いた時間をどのようなことにあててほしいと思うか聞いたところ、「家族とのコミュニケーション」(38.1%)が最も高く、次いで、「家事」(37.1%)、「子どもの世話」(22.3%)、「睡眠」(16.8%)、「普段の買い物(食材や日用品など)」(14.9%)となりました。


◆「なんでも相談できる理想のパートナー」 1位「所ジョージさん」2位「田中圭さん」


全回答者(1,200名)に、≪なんでも相談できる理想のパートナー≫のイメージにあてはまる男性有名人を聞いたところ、1位「所ジョージさん」(26名)、2位「田中圭さん」(23名)、3位「大泉洋さん」「明石家さんまさん」(いずれも19名)となりました。また、昨年の調査結果で10位圏外だった「内村光良さん」(18名)が5位となりました。


◆働く20代女性の4割半が「産休・育休の取得促進/拡充」、3割が「男性の育休取得の促進」に期待


近年、働き方改革により、働き方や休み方についての様々な取り組みが進められています。

全回答者(1,200名)に、くらしや働き方・休み方について、重要だと思う取り組みを聞いたところ、「有給休暇の取得促進」(45.9%)が最も高く、次いで、「賃上げ促進(最低賃金の引き上げなど)」(34.8%)、「同一労働同一賃金(雇用形態に依らず仕事に応じた収入を支払う)」(31.3%)、「産休・育休の取得促進/拡充」(30.0%)、「副業の解禁(柔軟な働き方を容認)」(26.4%)となりました。


世代別にみると、20代では「産休・育休の取得促進/拡充」(44.0%)が2位、「男性の育休取得の促進」(30.0%)が4位となりました。


◆理想のビジネスウーマン 1位「天海祐希さん」2位「米倉涼子さん」3位「篠原涼子さん」「松嶋菜々子さん」


全回答者(1,000名)に、≪働く女性のお手本となる理想のビジネスウーマン≫のイメージにあてはまる女性有名人を聞いたところ、「天海祐希さん」(266名)が2位に大差をつけてのトップとなりました。2位は「米倉涼子さん」(41名)、3位は「篠原涼子さん」「松嶋菜々子さん」(いずれも24名)となりました。


【働く女性のくらしとマネープラン】

◆働く女性の4割半が「貯蓄上手」、半数が「節約上手」を自認


働く女性は、くらしやお金に関して、どのような意識を持っているのでしょうか。

まず、全回答者(1,200名)に、くらしやお金に関する事柄について、どのように自己評価しているか聞きました。

自身が「貯蓄上手」と「貯蓄下手」のどちらにあてはまるか聞いたところ、「貯蓄上手」は45.7%、「貯蓄下手」は54.3%となりました。自身を「貯蓄下手」と自己評価する人が、やや多くなりました。

次に、自身が「節約上手」と「節約下手」のどちらにあてはまるか聞いたところ、「節約上手」は50.2%、「節約下手」は49.8%と、拮抗する結果となりました。

また、自身が「計画的に行動するのが好き」と「思いつきで行動するのが好き」のどちらにあてはまるか聞いたところ、「計画的に行動するのが好き」が66.3%で多数派となりました。


◆生活の余裕や貯蓄を増やすために行っていること 1位「変動費の節約」2位「家計簿をつける」


全回答者(1,200名)に、生活の余裕や貯蓄を増やすために行っていることを聞いたところ、「変動費を節約する(食費を減らす、娯楽を我慢するなど)」(40.9%)が最も高く、次いで、「家計簿をつける(お金の流れを把握する)」(39.8%)、「固定費を節約する(保険や電気料金プランの見直しなど)」(33.3%)、「仕事を始める・仕事に打ち込む」(25.1%)、「副業で収入を増やす」(21.5%)となりました。

世代別にみると、20代では「副業で収入を増やす」(29.0%)が他の世代と比べて高くなりました。20代には、副業による収入アップで蓄えを増やしている人が多いのではないでしょうか。50代では「資産運用する」(19.7%)が他の世代と比べて高くなりました。

貯蓄に関する自己評価別にみると、貯蓄上手を自認する人では「家計簿をつける(お金の流れを把握する)」(46.7%)、「固定費を節約する(保険や電気料金プランの見直しなど)」(40.0%)、「節税・税金対策をする」(22.3%)、「資産運用する」(21.4%)が高くなりました。

また、節約に関する自己評価別にみると、節約上手を自認する人では「家計簿をつける(お金の流れを把握する)」(45.5%)、「固定費を節約する(保険や電気料金プランの見直しなど)」(38.9%)、「資産運用する」(19.6%)が高くなりました。


◆節約のために行っていること 1位「エコバッグ使用」 働く50代女性の半数が「特売品購入」で節約


節約のために、具体的にどのようなことを行っている人が多いのでしょうか。

全回答者(1,200名)に、節約のために日頃行っていることを聞いたところ、「エコバッグを使用する」(48.7%)が最も高く、次いで、「手数料がかからないようにATMを使う」(47.5%)、「職場にお弁当を持っていく」(46.8%)、「値引きシールが貼られた商品を買う」(45.9%)、「100円ショップを活用する」(44.6%)となりました。

世代別にみると、50代では、「エコバッグを使用する」(62.7%)、「手数料がかからないようにATMを使う」(57.7%)、「特売品を買うようにする」(50.0%)、「部屋の電気はこまめに消す」(45.7%)が、他の世代と比べて高くなりました。


◆生活の余裕や貯蓄を増やすために取り組みたいこと 40代女性の1位は「副業で収入を増やす」


全回答者(1,200名)に、生活の余裕や貯蓄を増やすために、これから(引き続き/新しく・今以上に)取り組みたいことを聞いたところ、「変動費を節約する(食費を減らす、娯楽を我慢するなど)」(32.6%)が最も高く、次いで、「固定費を節約する(保険や電気料金プランの見直しなど)」(28.5%)、「家計簿をつける(お金の流れを把握する)」(27.1%)、「副業で収入を増やす」(26.8%)、「資産運用する」(19.1%)となりました。

世代別にみると、20代では「家計簿をつける」(33.0%)や「キャリアアップをはかる(資格の取得や高給職への転職など)」(18.0%)が、他の世代と比べて高くなりました。また、40代では「副業で収入を増やす」(31.3%)が1位となりました。


◆働く女性の副業収入 月平均額は17,054円、昨年平均額よりも3,176円アップ


副業を行っている人(258名)に、副業による1ヶ月の収入額を聞いたところ、「5,000円未満」(48.1%)に多くの回答が集まりました。また、1ヶ月あたりの収入額の平均は17,054円となりました。

平均額を世代別にみると、40代(23,525円)と50代(23,347円)で平均額が高くなりました。

平均額を昨年の調査結果と比較すると、2019年13,878円→2020年17,054円と、3,176円高くなりました。


また、これから副業に取り組みたい人(321名)に、副業で1ヶ月にどのくらいの収入を得たいかを聞いたところ、「30,000円~50,000円未満」(32.1%)や、「10,000円~30,000円未満」(25.5%)に回答が集まり、希望する1ヶ月あたりの収入額の平均は61,807円となりました。

平均額を昨年の調査結果と比較すると、2019年56,864円→2020年61,807円と、4,943円高くなりました。


◆働く女性の4人に1人が、着なくなった衣類をフリマアプリに出品してプチ収入を獲得


家庭で不要になったものを、節約や収入アップに利用している人はどのくらいいるのでしょうか。

全回答者(1,200名)に、家庭で使っていないものや不要になったものを、どのように処分しているか聞きました。

≪着なくなった衣類≫では、「捨てる」(59.5%)に次いで、「リサイクルショップ・古本屋に買い取ってもらう」(35.3%)や「フリマアプリに出品する」(23.7%)が高くなりました。

≪使わなくなったファッション用品(バッグなど)≫でも、「捨てる」(51.3%)に次いで、「リサイクルショップ・古本屋に買い取ってもらう」(31.8%)や「フリマアプリに出品する」(21.5%)が高くなりました。


また、子どもがいる人(503名)に、≪子どもが遊ばなくなった玩具≫をどのように処分しているか聞いたところ、「捨てる」(48.1%)に次いで、「友人・知人にあげる」(30.2%)が高くなりました。


◆消費税率引き上げ後、節約するようになった費用 1位「食費」2位「外食・飲み会」3位「日用品費」


2019年10月に、消費税率が10%に引き上げられました。

全回答者(1,200名)に、消費税率引き上げ以降、節約するようになった費用を聞いたところ、「食費(外食は除く)」(32.0%)が最も高く、次いで、「遊興費-外食・飲み会」(22.5%)、「生活雑貨・日用品費」(19.3%)、「遊興費-趣味・レジャー(旅行代や映画代など)」(17.6%)、「美容・被服費」(17.4%)となりました。


◆働く女性の軽減税率対象品目の認知率、昨年調査より34ポイント上昇

◆「消費税率引き上げ後、キャッシュレス決済を積極的に利用」働く女性の6割強


2019年の消費税率引き上げでは、食料品(外食・酒類を除く)や新聞等に8%の軽減税率が適用されました。

全回答者(1,200名)に、≪軽減税率の対象になる品目を知っている(消費税率が8%と10%のどちらになるか線引きを理解している)≫か聞いたところ、「はい」が65.3%、「いいえ」が34.8%となりました。

「はい」の割合を昨年の調査結果と比較すると、2019年31.8%→2020年65.3%と、33.5ポイント上昇しました。


≪消費税率10%への引き上げ後、軽減税率が適用されない商品の購入を減らしている≫か聞いたところ、「はい」が31.1%、「いいえ」が68.9%となり、消費税が10%になった商品の購入を減らしている人は少数派でした。


≪消費税率10%への引き上げ後、ポイント還元を受けられるキャッシュレス決済を積極的に利用している≫か聞いたところ、「はい」が61.8%となりました。


◆働く女性が結婚資金として準備しておくべきだと思う金額 平均186万円

◆子どもの教育資金として準備しておくべきだと思う金額 平均500万円

◆住宅購入資金(頭金)のイメージは平均700万円、老後の生活資金のイメージは平均1,479万円

◆親の介護資金として準備しておくべきだと思う金額 平均433万円


働く女性は、ライフイベントにかかる費用について、どのようにイメージしているのでしょうか。

全回答者(1,200名)に、ライフイベントにかかる費用について、計画的に準備しておくべきだと思う金額を聞きました。

≪結婚費用(頭金)≫として、計画的に準備しておくべきだと思う金額を聞いたところ、平均額は186万円となりました。平均額を婚姻状況別にみると、未婚者は188万円、既婚者は184万円と、ほぼ同水準となりました。

≪妊娠・出産資金≫では、平均額が110万円となりました。平均額を子どもの有無別にみると、子どもがいない人の平均額は128万円、子どもがいる人の平均額は84万円と、子どもがいない人のほうが高く見積もっていることがわかりました。

≪子どもの教育資金≫では、平均額が500万円となりました。平均額を子どもの有無別にみると、子どもがいない人は平均509万円、子どもがいる人は平均487万円で、子どもがいない人のほうがやや高くなりました。


その他のライフイベントについて、計画的に準備しておくべきだと思う金額の平均をみると、≪住宅購入資金(頭金)≫では700万円、≪老後の生活資金≫では1,479万円、≪親の介護資金≫では433万円となりました。


◆働く女性が自分へのごほうびにかけたい金額 平均10,914円/月、20代の平均は12,986円/月


全回答者(1,200名)に、≪自分のための投資(スキルアップや資格取得のための勉強など)≫に、1ヶ月間でいくらくらいお金を使いたいと思うか聞いたところ、「0円」(41.1%)に回答が集まりました。また、「5,001円~10,000円」(19.8%)や「1,001円~5,000円」(18.8%)にも回答が集まり、平均額は5,813円となりました。

平均額を世代別にみると、最も高いのは50代(6,457円)、最も低いのは30代(4,867円)となりました。


次に、≪自分へのごほうび≫に、1ヶ月間でいくらくらいお金を使いたいと思うか聞いたところ、「1,001円~5,000円」(26.3%)や「5,001円~10,000円」(25.8%)に回答が集まり、平均額は10,914円となりました。

平均額を世代別にみると、20代12,986円、30代11,043円、40代10,062円、50代9,566円と、若い世代ほど自分へのごほうびに出費を惜しまない傾向があるようです。


◆働く女性がお金をかけたい「自分へのごほうび」は? 1位「おいしい食べ物・外食」2位「旅行」


全回答者(1,200名)に、自分のためのごほうびとして、どのようなことにお金を使いたいか聞いたところ、1位は「おいしい食べ物・外食」(262名)、2位「旅行」(107名)、3位「美容・エステ」(105名)、4位「ファッション・洋服」(86名)、5位「スイーツ・お菓子」(82名)となりました。


◆「幼児教育・保育の無償化」働く母親の認知率は68%、子どもが未就学児の人では79%が認知


全回答者(1,200名)に、お金の制度に関する知識について聞きました。

まず、≪iDeCo(個人型確定拠出年金)のメリット≫について知っていたか聞いたところ、「知っていた」の割合(以下「認知率」)は35.9%となりました。


≪つみたてNISAの開始≫については、認知率が41.4%となりました。


1年間にOTC医薬品(市販のかぜ薬など)を購入した金額の一部を所得税の課税対象から差し引ける≪セルフメディケーション税制≫については、認知率が40.7%となりました。


≪2019年の1月に多くの都道府県で「地震保険の保険料の値上げ」が実施されたこと≫については、認知率が20.8%となりました。


また、ふるさと納税の寄付金控除を受ける際に、1年間の寄付先が5自治体までなら、申請書の提出のみで確定申告が必要ない≪「ふるさと納税」のワンストップ制度≫については、認知率が32.3%となりました。


≪消費税率引き上げと同時に「幼児教育・保育の無償化」が行われたこと≫については、認知率が52.4%となりました。

認知率を子どもの有無別にみると、子どもがいない人では41.0%、いる人では68.2%となりました。

また、認知率を子ども(末子)の就学状況別にみると、子どもが未就学児の人では79.3%と高くなりました。


◆「人生100年時代のキャリアプランに有効なアドバイスをくれそうな有名人」

 男性有名人1位は「タモリさん」「明石家さんまさん」 女性有名人1位は「天海祐希さん」

◆「お金の相談に有効なアドバイスをくれそうな有名人」 男性有名人1位は「池上彰さん」、女性有名人1位は?


全回答者(1,200名)に、「人生100年時代のキャリアプランを相談したら、有効なアドバイスをくれそうな相談相手」のイメージにあてはまる有名人を聞いたところ、男性有名人の1位は「タモリさん」「明石家さんまさん」(いずれも39名)、3位は「池上彰さん」(30名)となりました。

また、女性有名人の1位は「天海祐希さん」(70名)、2位は「黒柳徹子さん」(33名)、3位は「デヴィ・スカルノさん」(22名)となりました。


最後に、「家計の見直しなど、お金の相談をしたら有効なアドバイスをくれそうな相談相手」のイメージにあてはまる有名人を聞いたところ、男性有名人の1位は「池上彰さん」(24名)、2位は「タモリさん」(21名)、3位は「森永卓郎さん」「林修さん」(いずれも15名)となりました。

また、女性有名人の1位は「天海祐希さん」(40名)、2位は「荻原博子さん」(23名)、3位は「上沼恵美子さん」「北斗晶さん」(いずれも12名)となりました。

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