施工音低減や廃材抑制など、 リフォーム向けフローリング床改修工法を開発
独立行政法人都市再生機構(以下、UR都市機構)とナオス・テック株式会社(以下、ナオス・テック)は、施工音低減や廃材抑制などを可能とする、リフォームに適した「フローリング用床張りシート施工方法 (以下、床張りシート施工方法)」を開発いたしました。(特許出願済:2019年11月)
本工法は、賃貸住宅の維持・管理等を行うUR都市機構と、フローリング床改修における建材や施工のノウハウを有するナオス・テックが共同開発したもので、従来のフローリング床改修の施工方法と違い、「切って、張る」だけの簡便な施工方法になります。
これにより、施工音低減や工期短縮、低コスト化、廃材抑制などの環境配慮への対応を実現できるだけでなく、ストック社会への転換によるリフォームの増加が予想される中、建設業界の職人不足にも対応した有益な工法として、広くご活用いただけるものと考えております。
■床張りシート施工方法の施工ステップ
■床張りシート施工方法の特徴
・「床張りシート施工方法」は、フローリングリフォーム工事における、コスト・工期・クレームなどの問題を解消する新たなフローリングリフォーム工法です。
・施工の基本工程は大きく分けて、「(1)下地処理→(2)シート張り→(3)仕上げ」の3ステップ。既存のフローリングを撤去する工程がないため、廃材を出さずに、工期の短縮、低コストでの施工が可能になります。また、「切って張る」だけの簡便な施工方法であり、音の出る機材を使用しないことからも、リフォームに適した工法です。
●本工法の特徴・既存フローリング(遮音タイプ、床暖房も可)の上に施工可能
・工期短縮・低コスト化・低騒音・廃材抑制
・部分張替えなどメンテナンスが容易(補修も容易)
・本工法に用いるシートは、フローリング柄が印刷されたオレフィンシート(約0.2mm厚、凸版印刷株式会社の協力により開発)で、耐久性・耐水性に優れ、表面のデザイン性も高いため、既存のフローリング床の他、上り框や床見切り等の細かな箇所への施工に加え、階段のリフォームも美しい仕上がりになります。
・本シートの接着面の糊(株式会社オカノの協力により開発)は、研究と実験を重ねたことで、最適な粘着力を発揮し、施工性も高いものとなっています。平温での実験に加えて、床温度を上昇させ耐久性と粘着力を試験した結果、床暖房の入っているフローリングへの施工も可能となりました。
※UR施設にて試験施工を行い、1年が経過しておりますが、剥がれなどの不具合は確認されておりません。引き続き、経過観察と検証を継続してまいります。
■床張りシート施工方法の技術提供
本工法については、必要な方々に広く技術提供を行ってまいります。採用をご検討される事業者様は下記までお問い合わせください。
・お問い合わせ先
独立行政法人都市再生機構 技術・コスト管理部 技術調査課
email: gijutu-joho@ur-net.go.jp
ナオス・テック株式会社
email: info@naosstec.jp
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