新型コロナウイルス感染拡大による中途採用への影響 実態調査―...

新型コロナウイルス感染拡大による中途採用への影響 実態調査 ―『ミドルの転職』転職コンサルタントアンケート―

85%の転職コンサルタントが「半数以上の企業が採用を継続している」と回答。 現状を好機と捉え採用を強化している企業タイプは「ベンチャー企業」「中堅中小企業」、職種は「技術系(IT・web)」「営業系」。

人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木孝二)が運営するミドル世代のための転職サイト「ミドルの転職」( https://mid-tenshoku.com/ )上で、サイトを利用している転職コンサルタントを対象に「感染症拡大による中途採用への影響」についてアンケートを行ない、220名から回答を得ました。


調査結果 概要

★ 85%の転職コンサルタントが、「新型コロナウイルスが流行する中、半数以上の企業が採用を継続している」と回答。

★ 現状を好機と捉えている企業が「ある」と回答した転職コンサルタントは37%。好機と捉え採用を実施している企業タイプは「ベンチャー・中堅中小企業」、職種は「技術系(IT・web・通信)」「営業系」。

★ 56%の転職コンサルタントが、求職者の応募数に「変化はない」と回答。

 

調査結果 詳細

1:85%の転職コンサルタントが、「新型コロナウイルスが流行する中、半数以上の企業が採用を継続している」と回答。

転職コンサルタントに「継続して採用活動を行なっている企業は全体の何割程度か」伺ったところ、 48%が「8割以上」、37%が「7割~5割」と回答。「半数以上の企業が採用を継続している」と回答した転職コンサルタントが85%を占めています。


【図1】新型コロナウイルスの影響で採用を停止するなどマイナスの影響が出ていますが、現状でも継続して採用活動を行なっている企業は全体の何割程度あると感じますか?


 

2:現状を好機と捉えている企業が「ある」と回答した転職コンサルタントは37%。好機と捉え採用を強化している企業タイプは「ベンチャー・中堅中小企業」、職種は「技術系(IT・web・通信)」「営業系」。(図2~図5)


転職コンサルタントに「現状を好機と捉えて積極的に採用活動を行なう企業はありますか?」と伺ったところ、37%が「ある」(ある:18%、どちらかといえばある:19%)と回答しました。


積極的に採用活動を行なう会社が「ある」「どちらかといえばある」と回答した方に企業タイプを伺うと、上位に挙げられたのは「ベンチャー企業」(36%)、「中堅中小企業」(33%)「外資系企業」(30%)でした。職種は「技術系(IT・web・通信)」(27%)、「営業系」(26%)、ポジションは「主任・係長クラス」「課長クラス」(いずれも51%)がそれぞれ上位となっています。


また、企業が現状を好機と捉えている理由を見ると「大手の採用縮小」「転職希望者の動きが活発」「WEB面談の導入」といった声が多く寄せられました。具体的な理由もご紹介します。


【図2】現状を好機と捉えて積極的に採用活動を行なう企業はありますか?


【図3】現状を好機と捉えている企業が「ある」「どちらかといえばある」と回答した方に伺います。積極的に採用活動が行なわれていると感じる企業タイプを教えて下さい。(複数回答可)


【図4】現状を好機と捉えている企業が「ある」「どちらかといえばある」と回答した方に伺います。積極的に採用活動が行なわれていると感じる職種を教えて下さい。(複数回答可)


【図5】現状を好機と捉えている企業が「ある」「どちらかといえばある」と回答した方に伺います。積極的に採用活動が行なわれていると感じるポジションを教えて下さい。(複数回答可)


企業が現状を好機と捉えている理由

<大手の採用縮小>

○大企業が採用を控えると考えられ、ベンチャーや中小企業には質の高い人材獲得の機会である。

○今まで大手企業に採用されていたような優秀な人材が、大手の採用控えにより中小でも採用ができるのではと期待している企業が増えている。

○大手が採用を延期、見合わせたりしているため、採用上のライバルが単純に減っている。

○採用を控える企業もある中で、キャッシュが潤沢な企業は今のうちに採用をしておこうと考えているため。


<転職希望者の動き活発化>

○平時なら転職市場に出てこないような方が動き始めていると感じる。

○業績悪化した企業から優秀な人材が転職を考えマーケット上に出てくると期待しているため。

○在宅勤務の機会やWEB面接の浸透により、今まで時間のとれなかった候補者が動いている。


<WEB面談の導入>

○WEB面接が一般的となり、この状況を利用して「きちんと対策している」とアピールができ、候補者からの印象が上がるため。WEB面接のほうがスケジュール調整をしやすいので、採用スピードも実際に早くなっている。

○遠方の方やなかなか来社できない方に対してWEB面接を行なうことで、今までよりも幅広く面接できる。


<その他>

○IT関連企業(特にWEB会議システムなどの開発・運営)を行なっている企業が、全世界的にテレワークが推奨されているこの時期に業績を伸ばそうと考えていから。EC系企業も同様。

○国内・中国以外への生産移管を含め、メーカーの緊急対応でサプライチェーンの変更が必要になるため。

 

3:56%の転職コンサルタントが、求職者の応募数に「変化はない」と回答。(図6)

「1月や2月に比べ、3月の求職者のエントリー(応募)数に変化はありますか」と伺ったところ、56%の転職コンサルタントが「変わらない」と回答。また「増加した」は19%、「減少した」は25%でした。「増加した」と回答した方に該当する職種や業種、年齢の特徴も伺いましたのでご紹介します。


【図6】1月や2月に比べ、3月の求職者のエントリー(応募)数に変化はありますか。


応募数が「増加した」職種や業種、年齢などの特徴

○販売・サービス・イベント会社など、直近でダイレクトに売上が下落している業界出身者の動きが顕著。また、フリーランスで上記業界に関わっている方も活発に動いている印象。

○4月入社に向けて、特に20代の若年層の応募が増加している。ただエントリー企業に対して不況のあおりを受けないか心配している求職者は多い。

○リモートワークでビルの需要が減るのではという懸念からか、不動産業界に従事している方の応募が増えている。

○業種・職種・年齢問わず、全体的にエントリー率は上がっている。

 

【調査概要】

■調査方法:インターネットによるアンケート

■調査対象:『ミドルの転職』( https://mid-tenshoku.com/ )を利用する転職コンサルタント

■有効回答数:220名

■調査期間: 2020年3月17日 ~ 3月22日

 

ミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』 https://mid-tenshoku.com/


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