~炭素添加によって、低炭素社会の実現をサポート~ 高電導・高強度を実現した世界初の炭素添加銅「カーボン・カッパー」を開発 製品開発のためのパートナーを募集
告知・募集
2011年6月17日 10:00メタル・アンド・テクノロジー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:伊藤 修一)は、世界で初めて純銅に炭素を均一に添加することにより、高強度かつ高電導を実現した炭素添加銅「カーボン・カッパー( http://carbon-copper.net/ )」の製品開発・研究開発のためのパートナー(企業・団体など)の募集を2011年6月17日(金)より開始いたします。
■「カーボン・カッパー」開発の背景
中国やインドなどの新興国の経済発展により近年の世界的な電力需要は大幅に増加する傾向にあります。
また、電力需要の急速な増加は火力発電などから排出される二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を増加させ、懸念されている地球環境の温暖化に拍車をかけることになります。
このような状況にあって、電気エネルギーを如何に効率的に利用するかが目指すべき低炭素社会実現のカギになると考えられています。発電所で発電された電力は、おもに銅やアルミを用いたケーブルで送電されています。電線ケーブルの電気抵抗が少しでも低くなると送電距離が長い場合には、ジュール損失の低減効果は非常に大きくなります。また、自動車用のワイヤーハーネスや家電製品、建築分野においても、電気伝導率の高い素材を用いることが電気エネルギー使用の効率化をもたらし、低炭素社会の実現に寄与するといえます。
メタル・アンド・テクノロジー株式会社では、筑波大学と株式会社白金が産学協同で研究を行っていた非鉄金属に炭素を添加する技術の市場導入を支援してきました。これまでも「鉛フリーはんだ」に炭素を添加したカーボン・ソルダーの開発に成功し「鉛フリーはんだ」の高強度化を実現しています。
この非鉄金属に炭素を添加する技術を銅に応用し、この度、世界で初めて銅に炭素を均一的に添加することに成功しました。炭素を添加した銅(弊社では「カーボン・カッパー」と呼んでいます)は、電気伝導率が高くなると同時に降伏応力や引っ張り強度などの機械的強度も同時に改善されることから、高強度かつ高電導を目指した銅電線ケーブルや自動車用の高強度ワイヤーハーネス、建設分野などへの利用を想定しています。
「カーボン・カッパー」は、筑波大学と株式会社白金によって開発され、両者により現在PCT国際出願中です。
メタル・アンド・テクノロジー株式会社は筑波大学および株式会社白金より「カーボン・カッパー」の当該特許のライセンス及びサブライセンスの権利を得ています。
■「カーボン・カッパー」の特色
●世界で初めて、純銅に炭素を均等に添加することに成功●
カーボン・カッパーは、銅に六方晶系のグラファイト型の炭素を実用性に耐える程に均一的に分布するように添加することを可能にしました。従来、鉄に炭素を混ぜた鋼(炭素鋼)では添加する炭素量によって引っ張り強さ、硬度が増すことが知られていましたが、鉄以外の非鉄金属では炭素を均一に分散させ鉄同様に引っ張り強さを改善することは不可能と言われていました。
筑波大学と株式会社白金が産学協同で研究を行った結果、銅に炭素を添加する方法を発見いたしました。具体的には、溶融した銅に一定の高温環境下(1200~1250℃)でグラファイト構造の炭素を0.01wt.%~0.6wt.%を添加し均質に拡散させることに成功しています。
銅に炭素を添加したカーボン・カッパーの引っ張り強度、降伏応力、電気伝導率の測定を行ったところ、純銅と比較して改善がみられることがわかりました。
●電気抵抗が大幅に低下●
純銅に炭素を添加したカーボン・カッパーの電気抵抗について実験を行ったところ、最大で13%以上の電気抵抗の低下が測定されました。実験では、炭素の添加量が多いほうが電気抵抗の低下も大きい傾向が見られています。
●炭素添加による機械的強度の向上●
カーボン・カッパーの「引っ張り強度」「降伏応力」の試験を行ったところ「引っ張り強度」については純銅と比較して18%~22%程度の強度向上、「降伏応力」については2倍以上の測定結果が得られました。
※「カーボン・カッパー」の試験データは下記URLからご覧いただけます。
「カーボン・カッパー」の優位点: http://www.carbon-copper.net/point/
■「カーボン・カッパー」の研究開発・製品開発パートナーの募集について
メタル・アンド・テクノロジー株式会社では、カーボン・カッパーの高電導性、高強度特性を活かして、銅電線ケーブル業界、自動車業界、家電業界、パソコンIT業界などの企業・団体の皆さまのご協力を得て、幅広い分野での用途開発を促進していきたいと考えております。弊社から試験用のカーボン・カッパーをご提供させていただき、最終製品化に向けて研究開発・製品開発などでご協力いただけるパートナーの皆さまを募集しております。
<研究開発・製品開発パートナー募集についてのお問い合わせ先>
メタル・アンド・テクノロジー株式会社
担当 : 伊藤(いとう)
Tel : 03-5843-6384
E-mail: info@carbon-solder.net
◆メタル・アンド・テクノロジー株式会社について
1. 商号 :メタル・アンド・テクノロジー株式会社
2. 代表者 :代表取締役 伊藤 修一
取締役 :伊地知 基義(株式会社白金 取締役)
3. 技術顧問:大嶋 建一(筑波大学 名誉教授)
4. 所在地 :東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビル5F
5. 設立 :2009年7月
6. カーボン・カッパー URL( http://carbon-copper.net/ )
7. カーボン・ソルダー URL( http://carbon-solder.net/ )
◆株式会社白金について
1. 商号 :株式会社白金
2. 代表者 :代表取締役社長 伊地知 祥人
3. 所在地 :栃木県那須烏山市中央1-5-32
4. 設立 :1985年12月
■「カーボン・カッパー」開発の背景
中国やインドなどの新興国の経済発展により近年の世界的な電力需要は大幅に増加する傾向にあります。
また、電力需要の急速な増加は火力発電などから排出される二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を増加させ、懸念されている地球環境の温暖化に拍車をかけることになります。
このような状況にあって、電気エネルギーを如何に効率的に利用するかが目指すべき低炭素社会実現のカギになると考えられています。発電所で発電された電力は、おもに銅やアルミを用いたケーブルで送電されています。電線ケーブルの電気抵抗が少しでも低くなると送電距離が長い場合には、ジュール損失の低減効果は非常に大きくなります。また、自動車用のワイヤーハーネスや家電製品、建築分野においても、電気伝導率の高い素材を用いることが電気エネルギー使用の効率化をもたらし、低炭素社会の実現に寄与するといえます。
メタル・アンド・テクノロジー株式会社では、筑波大学と株式会社白金が産学協同で研究を行っていた非鉄金属に炭素を添加する技術の市場導入を支援してきました。これまでも「鉛フリーはんだ」に炭素を添加したカーボン・ソルダーの開発に成功し「鉛フリーはんだ」の高強度化を実現しています。
この非鉄金属に炭素を添加する技術を銅に応用し、この度、世界で初めて銅に炭素を均一的に添加することに成功しました。炭素を添加した銅(弊社では「カーボン・カッパー」と呼んでいます)は、電気伝導率が高くなると同時に降伏応力や引っ張り強度などの機械的強度も同時に改善されることから、高強度かつ高電導を目指した銅電線ケーブルや自動車用の高強度ワイヤーハーネス、建設分野などへの利用を想定しています。
「カーボン・カッパー」は、筑波大学と株式会社白金によって開発され、両者により現在PCT国際出願中です。
メタル・アンド・テクノロジー株式会社は筑波大学および株式会社白金より「カーボン・カッパー」の当該特許のライセンス及びサブライセンスの権利を得ています。
■「カーボン・カッパー」の特色
●世界で初めて、純銅に炭素を均等に添加することに成功●
カーボン・カッパーは、銅に六方晶系のグラファイト型の炭素を実用性に耐える程に均一的に分布するように添加することを可能にしました。従来、鉄に炭素を混ぜた鋼(炭素鋼)では添加する炭素量によって引っ張り強さ、硬度が増すことが知られていましたが、鉄以外の非鉄金属では炭素を均一に分散させ鉄同様に引っ張り強さを改善することは不可能と言われていました。
筑波大学と株式会社白金が産学協同で研究を行った結果、銅に炭素を添加する方法を発見いたしました。具体的には、溶融した銅に一定の高温環境下(1200~1250℃)でグラファイト構造の炭素を0.01wt.%~0.6wt.%を添加し均質に拡散させることに成功しています。
銅に炭素を添加したカーボン・カッパーの引っ張り強度、降伏応力、電気伝導率の測定を行ったところ、純銅と比較して改善がみられることがわかりました。
●電気抵抗が大幅に低下●
純銅に炭素を添加したカーボン・カッパーの電気抵抗について実験を行ったところ、最大で13%以上の電気抵抗の低下が測定されました。実験では、炭素の添加量が多いほうが電気抵抗の低下も大きい傾向が見られています。
●炭素添加による機械的強度の向上●
カーボン・カッパーの「引っ張り強度」「降伏応力」の試験を行ったところ「引っ張り強度」については純銅と比較して18%~22%程度の強度向上、「降伏応力」については2倍以上の測定結果が得られました。
※「カーボン・カッパー」の試験データは下記URLからご覧いただけます。
「カーボン・カッパー」の優位点: http://www.carbon-copper.net/point/
■「カーボン・カッパー」の研究開発・製品開発パートナーの募集について
メタル・アンド・テクノロジー株式会社では、カーボン・カッパーの高電導性、高強度特性を活かして、銅電線ケーブル業界、自動車業界、家電業界、パソコンIT業界などの企業・団体の皆さまのご協力を得て、幅広い分野での用途開発を促進していきたいと考えております。弊社から試験用のカーボン・カッパーをご提供させていただき、最終製品化に向けて研究開発・製品開発などでご協力いただけるパートナーの皆さまを募集しております。
<研究開発・製品開発パートナー募集についてのお問い合わせ先>
メタル・アンド・テクノロジー株式会社
担当 : 伊藤(いとう)
Tel : 03-5843-6384
E-mail: info@carbon-solder.net
◆メタル・アンド・テクノロジー株式会社について
1. 商号 :メタル・アンド・テクノロジー株式会社
2. 代表者 :代表取締役 伊藤 修一
取締役 :伊地知 基義(株式会社白金 取締役)
3. 技術顧問:大嶋 建一(筑波大学 名誉教授)
4. 所在地 :東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビル5F
5. 設立 :2009年7月
6. カーボン・カッパー URL( http://carbon-copper.net/ )
7. カーボン・ソルダー URL( http://carbon-solder.net/ )
◆株式会社白金について
1. 商号 :株式会社白金
2. 代表者 :代表取締役社長 伊地知 祥人
3. 所在地 :栃木県那須烏山市中央1-5-32
4. 設立 :1985年12月