宮城県女川町、鮮冷とマルキチ阿部商店が業務提携 ~手を携えて乗り越える強さを伝える製品づくりを~
株式会社鮮冷(本社:宮城県牡鹿郡女川町、代表取締役社長:石森 洋悦、以下 鮮冷)と有限会社マルキチ阿部商店(本社:宮城県牡鹿郡女川町、代表取締役社長:阿部 淳、以下 マルキチ阿部商店)は、業務提携に向けての合意に達しました。正式な業務提携契約締結は2020年5月を予定しています。
■現状と背景
近年の気候変動による漁獲高の減少や後継者不足などの苦境が続く中、新たに新型コロナウィルスの感染拡大により、水産業全体がさらに困難な局面を迎えています。
東日本大震災において、宮城県女川町は壊滅的な被害を受けました。鮮冷とマルキチ阿部商店は、その女川町で共に復興に力を尽くしてきた経験から、昨今の厳しい環境の中「有事のときこそお互いに手を携えることが大切」との認識を新たにしました。そこで、まず自分たちが行動を起こし、つながりが創り出す強さを持って局面を乗り越えようと考えました。
■提携が目指す未来
鮮冷・マルキチ阿部商店両社が共通して持ち続けている思いは「恩返し」です。震災からの復興の際に世界中の方から受けたご恩を、豊かな海の恵みを活かした優れた製品を世界中に届けることでお返ししたいという思いです。お客様にも社会にも、持続的な貢献を続けたいと考えています。
そのため、鮮冷とマルキチ阿部商店は今回の業務提携によって自らの可能性を広げ、それぞれの製品が、いかなる環境下にあっても共に手を携えて、感謝や恩返しの気持ちを忘れず豊かに生きる未来に貢献することを目指します。
■具体的な取り組み
業務提携において、具体的な取り組みとして検討されているのは以下の5点です。
1. 販路の共有
2. 設備の共有
3. ノウハウの共有
4. 人的リソースの共有
5. 原材料の融通
設備共有や原材料融通などで互いの製造効率を上げて利益体質を強化し、営業面では海外やギフトなどそれぞれ新しい販路への製品流通を図ります。また、互いの強みを活かすことで、これまで実現できなかった新製品の開発も検討を進めていきます。
■株式会社鮮冷について
東日本大震災後の2013年、株式会社石森商店と株式会社岡清を中心とした複数の水産業者により共同設立。鮮魚の冷蔵冷凍技術や販売実績・加工技術などそれぞれの強みを活かして、より豊かな付加価値を持った商品の提供に取り組んでいます。また、工場には世界初のCAS凍結トンネルフリーザーを導入しFSSC22000認証を取得。海外にも積極的に販路拡大を進めています。
【商品例】
・鮮冷CAS FRESHシリーズ(業務用CAS凍結食材)
・魚やの煮付けシリーズ(小売用常温惣菜)
・岡清魚屋シリーズ(たこのやわらか煮・女川アヒージョなど加工品)
■有限会社マルキチ阿部商店について
大正14年、水産加工品製造業として創業。以来手作りにこだわった製品づくりを貫き、昔ながらの家庭の味を全国に提供しています。特産のさんまを使った「リアスの詩」は女川みやげとして定着。ギフト品としても愛好されています。東日本大震災で流失した工場は2014年に再建し、「ほや」「くじら」など三陸の味の文化継承にもつながる製品開発にも精力的に取り組んでいます。
【商品例】
・リアスの詩シリーズ(さんま・鮭・あなごなどの昆布巻)
・ほやたまご(三陸・女川町に伝わる郷土料理を商品化)
・碧のかシリーズ(おつまみサイズの加工品)
【本リリース内容に関するお客様からのお問い合わせ先】
株式会社鮮冷
Tel:0225-25-5100
有限会社マルキチ阿部商店
Tel:0225-53-2505
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