米・ビヨンドミートと日・スパイバー他、 国内注目スタートアップ5社が受賞 「第10回Japan - U.S. Innovation Awards」 7月15日、22日開催
米国カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とするNPO法人Japan Society of Northern California(北カリフォルニア・ジャパン・ソサイエティ、通称:JSNC/日本事務所代表:渡邊 哲)は、米スタンフォード大学、米国アジア技術経営センターと共同で第10回Japan - U.S. Innovation Awards シンポジウムを開催いたします
本シンポジウムは、バリューチェーンに変革を起こす日米の伸び盛りの大手スタートアップを表彰する2020年「サンブリッジ新興リーダー賞」を受賞した、ビヨンドミート(米国)とスパイバー(日本)の栄誉を称え実施されます。さらに、魅力あふれる技術と画期的なビジネスアイデアで、全世界に大きな影響を与える潜在性を秘めた日本発のスタートアップを表彰する「日本イノベーション・ショーケース・スタートアップ」の受賞企業5社も登壇いたします。
受賞企業各社はスタンフォード大学が7月15日及び22日(米国7月14日及び21日)にオンラインで実施する本シンポジウムにおいて表彰されます。その他にもシリコンバレーのトップ企業のリーダーによるキーノートセッションや、10年前の第1回新興リーダー賞の受賞企業、テスラで要職を務めたキース・ケルティ氏とのパネルディスカッションも実施されます。
【第10回Japan - U.S. Innovation Awards シンポジウム開催概要】
日程 : 7月15日(水)、7月22日(水)の2日間
時間 : 8:30~10:30(両日共通)
プログラム : キーノートスピーチ
パネルディスカッション(サンブリッジ新興リーダー賞)
受賞者プレゼンテーション
(日本イノベーション・ショーケース・スタートアップ)
ネットワーキング(7月22日のみ実施、10:30~11:30)
参加申し込み: 下記特設サイトよりお申込みください
2020年のサンブリッジ日本新興リーダー賞はスパイバー(Spiber株式会社)が受賞しました。2016年にもイノベーション・ショーケース・スタートアップを受賞しているスパイバーは、合成生物学を応用し、より持続可能な産業用素材の設計から製造まで取り組んでいます。微生物による発酵プロセスにより、構造タンパク質を従来に比べコストを抑えながら量産化する技術を世界に先駆けて確立。独自開発をした画期的なプラットフォームで分子レベルから設計し、アパレル、自動車、食品、医療を含む幅広い業界のニーズに応じた課題解決策を提供しています。
同じく、サンブリッジ米国新興リーダー賞は、ビヨンドミートが受賞しました。ビヨンドミートはタンパク質の工場生産をリードする上場企業です。同社では工場生産のハンバーガー、牛肉、ソーセージ、ひき肉等を開発、生産し、畜産から工場生産された食肉に移行することで、人類の健康、気候変動、天然資源の枯渇、動物愛護といったミッションを達成することを目指しています。
7月22日のパネルディスカッションにおいて、両社の創業者及び経営者より両社のイノベーションや最新の成果について紹介頂きます。当新興リーダー賞は、大企業向け有力IT企業の日本市場進出における最高のパートナー、アレン・マイナー氏が創業したサンブリッジグループの協賛です。
日本イノベーション・ショーケース・スタートアップの受賞企業は以下の5社です。
<AC Biode株式会社>
AC Biode株式会社はモビリティ、再生可能エネルギー蓄電向けに、世界初の独立型交流電池と特殊な電気回路を開発しています。この電池は、新たな両性電極、“Biode(バイオード)”によって交流電流を可能とし、既存の直流電池のシステムと比較し大容量、長寿命、安全性を備えています。またAC Biodeは、すでに有機ごみとプラスチックごみが混ざったごみを、低温で炭化する触媒と設備を商業化し販売しています。効率を高めために引き続き研究開発を進めています。
<BionicM株式会社>
BionicM株式会社は、2018年に自身も義足ユーザーで現CEOの孫小軍Ph.D.が、ヒューマノイドロボティクス技術を活用した高機能なロボット義足を実用化することを目指し、設立されました。BionicMの技術の特徴は義足がユーザーの動作をアシストし、自然な動きを実現する点にあります。既存の義足の主流である動力を持たない義足や、普及が進まない動力付き義足の課題を解決し、世界中の下肢切断者のQOLを向上させることを目指します。
https://www.bionicm.com/en/top/
<株式会社Empath>
Empathは音声感情解析AIです。音声の物理的な複数の特徴を解析することで、言語に依存せずリアルタイムで喜び、平常、怒り、悲しみの4つの感情と元気度を解析します。EmpathのSDK及びAPIは世界50か国2,400以上の顧客に使用されています。
<株式会社ムスカ>
株式会社ムスカは、約50年間、1,200世代に渡り優良種を選別交配したイエバエの種を活用し、有機廃棄物を飼料と肥料にする100%バイオマスリサイクルシステムを開発しました。このシステムをいち早く商業化し、究極の持続可能な循環型社会の実現を目指しています。
<株式会社QDレーザ>
株式会社QDレーザは、2006年に株式会社富士通研究所のスピンオフベンチャーとしてスタートしました。世界で初めて量子ドットレーザの開発と量産に成功し、通信・産業・医療・民生用の広い分野で新しい半導体レーザソリューションをお客様にお届けしています。
こうしたレーザ技術を基に、目の見えにくい方々を支援する機器として網膜走査型レーザアイウェアを開発しました。この新しいタイプの機器を通して、より良いQOLに貢献することを目指しています。
https://www.qdlaser.com/en/company.html
Japan - U.S. Innovation Awardsプログラム運営委員会の会長を務める、スタンフォード大学の米国アジア技術経営センターの所長であるリチャード・ダッシャー教授は、ビヨンドミート、スパイバー、及び日本イノベーション・ショーケース・スタートアップ企業5社の栄誉をたたえ、以下のコメントを発表しています。「受賞企業各社は、対象分野の状況を一変させる可能性を秘めた画期的な技術とビジネスモデルでユーザーエクスペリエンスの新標準を打ち立て、それぞれの業界での厳しい競争に勝ち抜いた企業です。」
過去の新興リーダー賞及びイノベーション・ショーケースの受賞企業には、テスラ、ズーム・コミュニケーションズ、LINE(ライン)、メルカリ、ドロップボックス、プリファードネットワークス、ユーグレナ、ウィワーク、クラウディアン、インフォステラ、iSpaceなどがあります。
■北カリフォルニア・ジャパン・ソサエティについて
シリコンバレーに所在する Japan Society of Northern California(JSNC)は、1905年(明治38年)に設立された米国の民間非営利団体(NPO)です。日米間の相互理解を深めるために、政治、経済、文化、教育、日本語レッスンなど広範囲に渡るプログラムを展開しています。シリコンバレーにおいて、人とのつながり、ネットワークが最も重要というのは、多くの方のご認識の通りですが、The Japan Societyではシリコンバレーという立地条件を活かし、コーポレートメンバーのみなさまがスムーズにネットワークを構築できるよう様々なサポートをしております。夏にスタンフォード大学で開催されるJapan - U.S. Innovation Awards シンポジウムや、各種イベントもその一つです。
■スタンフォード大学米国アジア技術経営センターについて
スタンフォード大学の東アジア研究センターに所属する教育研究機関で、高度技術産業における技術革新と新しいビジネスの動向に関する学際的なプログラムを通じて、スタンフォード大学学生及び広くシリコンバレーに対して、21世紀のハイテク分野の成功にとって重要な知識や分析能力を提供しています。
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