環境にやさしく、柔らかい触感の酢酸セルロース真球微粒子 「BELLOCEA(R)」を開発
株式会社ダイセル(本社:大阪市北区、代表取締役社長:小河 義美)は、環境に優しく柔らかい触感を持つ酢酸セルロース真球微粒子「BELLOCEA(R)」を開発いたしました。主に化粧品向けの素材として、製品化を進めてまいります。
【図1:顕微鏡で拡大したBELLOCEA(R)】
※平均粒径7μm
BELLOCEA(R)は、当社の長年の主力製品である酢酸セルロースを独自の技術で加工した真球状の微粒子です。酢酸セルロースは天然に存在する「酢酸」と、植物由来の「セルロース」を原料とした環境にやさしい素材で、土壌やコンポスト(廃棄物中)のほか、海洋でも生分解されることが確認されております。当社はその酢酸セルロースを、長年培った技術によって微粒子へと加工することで、表面がなめらかで、粒の揃った高度な真球状のBELLOCEA(R)の開発に成功しました。BELLOCEA(R)は柔らかい触感と伸びの良さが特徴です。
【図2:BELLOCEA(R)をリキッドファンデーションに含有した際の延展性(左)と塗布性の比較】
昨今、マイクロプラスチックによる海洋環境汚染が世界的に問題視されている中で、化粧品業界においても、環境にやさしい天然由来の素材が求められております。当社はBELLOCEA(R)を、化粧品業界の環境対応ニーズにお応えするものとして、すでにサンプル品のご提供を行っており、製品化に向けて検討を進めております。また当社は、酢酸セルロース真球微粒子に関して、2020年10月下旬に開催される国際化粧品技術者会連盟の学術大会「The 31st IFSCC Congress 2020 Yokohama」での発表を予定しております。
当社は今後も、皆様の「美と健康」に貢献する化粧品素材の開発を進めてまいります。
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