教育現場の3Dプリンター導入についての調査報告　～3Dプリンター寄贈事業、各学校へのお届けを開始～

2020.11.10 13:30

SK本舗(本社：東京都渋谷区、代表取締役：遅沢翔)は、日本国内の小学校、中学校、高等学校、高等専門学校を対象に、2020年10月より開始した3Dプリンターを寄贈する「3Dプリンター学生支援事業」で、多くのお問い合わせ・お申し込みを受け無事全国の学校へお届けを開始いたしました。

「SK本舗」 https://skhonpo.com/

SK本舗ロゴ

■寄贈実績

詳細な寄贈実績に関しましては、当社HPにて「3Dプリンター学生支援(寄贈)事業」特設ページを設け、そちらに公開いたしました。随時お受け取りが確認できた学校から公開を行っております。(まだ3Dプリンターを発送出来ていないお手続き段階の学校は納入実績には含まれておりません。)

https://skhonpo.com/school_support

■3Dプリンター導入に向けた教育現場の現状について

寄贈校へアンケートを実施し、教育現場への3Dプリンター導入にあたっての現状やご要望等をお伺いしております。(下記回答は2020年10月末時点の集計)

(1) 教員が3Dプリンターを以前から使用したことがある…17％

当社が寄贈している光造形方式の3Dプリンターを使用したことがある学校はありませんでした。

(2) 3Dプリンターには興味があったが難しそうな印象を持っている…32％

(3) 学生／生徒／児童より3Dプリンターを使ってみたいという声がある…65％

生徒も3Dプリンターへ興味を持っていることが伺えます。

(4) 以前から3Dプリンターを授業の導入で検討していた…65％

(1)と合わせると、検討しているものの導入まで至っていない学校が多くあると言うことが出来ます。

(5) 3Dプリンターで出力できる環境整備が難点である…17％

3Dプリンター出力にあたり、特別な設備はないためある程度環境は整っているということが出来ます。

(6) 出力データの作成に難しさや不安を感じる…65％

既に3Dデータ作成を指導している学校もありましたが、まだ教育現場でデータ作成まで教えられる準備が出来ている学校は少ないということが出来ます。また、特にデータ作成は工業高校など専門学科がある学校では既に指導されていることが分かりました。逆にそれ以外の学校はデータ作成未経験の学校が多いということが出来ます。

(7) 3Dプリンター導入により授業内容が充実できると考えている…100％

3Dプリンターの今後の普及・可能性を考えて当社寄贈企画の応募をしたことが分かります。

(8) 3Dプリンターの導入のために、指導者側に求められる技術に不安がある…83％

不安を感じていない学校で3Dプリンター経験のある教員がいる学校は100％でした。実際に教員が使用することで3Dプリンター導入への不安が下がることが分かります。まずは興味のある教員の方が3Dプリンターに触れる機会を設ける機会が重要であることが伺えます。

現在お申し込みいただいた学校では、まずは寄贈されたプリンターを教員の方が使用、或いは少人数の部活動/同好会活動での使用から授業への導入をご検討するという学校が主でした。

その他教育現場への3Dプリンター導入にあたって障壁となっていると考えていることを自由記述にて回答を頂きました。主に挙げられた意見としては、下記2つの意見が挙げられました。

・学校設備のPCスペックが低い

・生徒人数分の台数の3Dプリンターを置くスペース／予算がない

PCスペックに関しては特に3Dデータを作成するソフト(3DCADなど)のインストールが難しいとのご意見が多数でした。当社ではその代りの手段として、寄贈校には無償データをインストールできるサイトのご紹介を行っております。

また、3Dプリンター導入に当たっての費用感や設置方法につきましてはお問い合わせフォームからご相談を受け付けております。

SK本舗では各学校から寄せられたお声を元に今後も3Dプリンターに関する学校向けサービスを展開予定でございます。ご回答いただきました寄贈校につきましては、サービス開始時には優先的にご案内申し上げます。

■3Dプリンターの学生支援事業につきまして