「ぐろ~かるCM大賞2020」 2020年の優れたローカルCM・地方PR動画を 「ぐろ~かるCM研究所」が発表
テレビCMの戦略立案、コンサルティングを行う株式会社テムズ(東京都文京区、代表取締役:鷹野 義昭)が運営する「ぐろ~かるCM研究所」( http://glocalcm.sakura.ne.jp/ )は、2020年のマーケティング戦略において優れたローカルCM・地方PR動画を発表しました。
今年で6回目を迎える「ぐろ~かるCM大賞」は、秀逸なローカルCM・地方PR動画を網羅的に取り扱ったインターネットサイト「ぐろ~かるCM研究所」が主催。審査には同研究所の専門家集団、および、昨年「ぐろ~かるCM大賞2019」の各賞を受賞した自治体や企業が参加しています。2019年12月~2020年11月の期間に同サイトにノミネートされたCMおよびPR動画105素材のなかから、大賞を以下のように決定しました。
また、12月中旬頃には、初となるオンラインでの表彰式を開催予定です。
なお、例年は大賞のほか複数の特別賞を発表していましたが、今年は新型コロナウイルスの影響により候補となるCM・PR動画が減少したことから、大賞のみの選出となります。
■ぐろ~かるCM大賞2020
株式会社 田子重(静岡県)/「今川さん、田子重ではたらく」シリーズ
https://www.youtube.com/watch?v=H6r835XP-9M
静岡一帯を治めた有名な武将ながら、地元での人気がイマイチな今川義元。そんな彼が、地元の人で賑わう「スーパー田子重」に入門。果たして、「地元で愛される理由」を知ることができるのか?スーパー田子重のリクルート用素材として制作されたこちら。静岡出身でテレビドラマ等でも活躍する実力派俳優・神保悟志が扮する“今川さん”はインパクト大。クスリと笑えてどこかほっこりするシリーズCMです。今川さん、番外篇ではなんとダンスまで披露!
<授賞理由>
本素材は、有名俳優が今川義元に扮してスーパーマーケットで働くという設定の妙により、インパクトが強く、話題性の高いCMになっているといえます。そのなかで、有名俳優のネームバリューばかりに頼るのではなく、コミカルなストーリーを通じて、働く人々にしっかりとスポットを当て「田子重で働く魅力」を伝達できている点を高く評価いたします。また、地元静岡と縁の深い俳優および今川義元の起用から、企業として地域を大切に考えている姿勢が伝わり、企業に対する好感度の向上にも貢献していると考えられます。
■ぐろ~かるPR動画大賞2020
高知市(高知県)/「#田舎暮らしは甘くない」篇
https://www.youtube.com/watch?v=EZTwT9yKifY
突如、河原に現れたのは釣り人姿の「宇宙人」。彼が話しかけたのは、東京から移住して約1年が経つヨシダくん。「実は、東京に帰ろうと思ってるんです」と言うヨシダくん。その理由を話すうちに、「宇宙人」から衝撃の告白が!?移住のミスマッチを解消すべく、高知県内34市町村が連携して取り組む「こうち二段階移住」を訴求したこちら。愛のある移住のために、あえて「田舎暮らしは甘くない」というメッセージを打ち出した異色のPR動画です。
<授賞理由>
本素材は、移住者と在住者の価値観のズレを「お互いが宇宙人に見える」という設定に置換した的確で秀逸なアイデアが高く評価されます。冒頭から登場する「宇宙人」はインパクトが強く、視聴を継続させるフックとしても効果的に機能しています。ユーモラスなクリエイティブながらも、移住のシビアな面をデータエビデンスとともに示す内容は、「こうち二段階移住」のメリットに説得力を与えるとともに、自治体に対する信頼感の醸成にも貢献すると考えられます。
■「地域をつなぐ」をテーマに、オンライン表彰式を開催予定
2020年12月中旬には、「ぐろ~かるCM大賞」史上初となるオンライン表彰式の開催を予定しています。テーマは「地域をつなぐ」。オンライン表彰式開催への想いについて、ぐろ~かるCM研究所 所長の鷹野義昭は次のように語ります。
「優れた地方CM・PR動画に光を当てることで地域の活性化に貢献すべく『ぐろ~かるCM研究所』および『ぐろ~かるCM大賞』を運営してまいりました。コロナ禍において、その想いはより一層強まっています。例年のようなリアルでの表彰式は叶いませんが、オンラインという強みを活かし、いまこそ地域間のコミュニケーションを活発化させられればと思います」
オンライン表彰式には、今年の受賞団体はもちろん、過去に「ぐろ~かるCM大賞」を受賞した企業や自治体も参加予定。表彰状およびトロフィーの贈呈のほか、各企業や自治体によるPRタイムも設けられます。
■選定にあたってのメッセージ 研究所所長 鷹野 義昭
コロナ禍の真っ只中となってしまった今年度の「ぐろ~かるCM大賞」の選定。ソーシャルディスタンスの確保、フェイスシールド等の装着、演者全員のPCR検査の実施など、ムービー制作上のハードルは著しく高い状況が続いている。そして何よりも、企業活動の停滞傾向、自治体においてはコロナ対策への注力などを背景に、今年度のノミネート素材の数は大きく落ち込んだ。その結果として、目新しい素材になかなか出会えず、凝ってつくりこんだものも激減したと感じている。
一時は、今年度の「ぐろ~かるCM大賞」自体の見送りすら考えたものの、「継続の意義」と「こうした時期だからこそ、地域を応援すべし」との観点で、ローカルCM・PR動画をそれぞれ大賞1点に絞り込む形での授賞となった。
本年は「テレワーク」「リモート会議」「オンライン飲み会」などなど、インターネットの価値がさらに高まった年といえる。そのなかで、「動画視聴」の位置づけは、生活時間に占める割合として大幅に増加し、有名人や個人が発信する注目される動画が多数見受けられた。しかしながら一方で、自治体や企業が十分に「インターネット上の動画」を活用していたとは言い難い。
ローカルCMを含めたインターネット上の動画は、受け手側への感染リスクが全くない、地域の魅力を伝えられる優れたアイテムといえる。そうしたことを踏まえたうえで、個人から数多く発せられる動画の大海のなかで、視聴に値するクリエイティブをしっかり担保していくことが、重要であろう。
以前のように地域間での自由な移動が戻り、現地のイベントに人が集まるといった光景を取り戻すのには、まだしばらくの時間がかかるであろう。こうした逆境をむしろ、遠隔地にいる受け手への「コミュニケーションチャンス」として捉え、コロナ対策に忙殺されるなかにおいても積極的に動画を活用されていくことを大いに期待している。
とにもかくにも、企業やブランドが元気になり、各自治体が本来の姿に戻り、制作における制約もなくなり、以前のような素晴らしい素材が続々と生まれてくる時期がやってくることを願ってやまない。
■「ぐろ~かるCM大賞2020」の審査員
鷹野 義昭 :所長/CM戦略コンサルタント/株式会社テムズ 代表取締役
石川 雄一郎:副所長/株式会社テムズ マーケティングディレクター
福谷 匡史 :主任研究員/CMクリエイティブ・ディレクター/
株式会社マッハクリエイティブ 代表取締役
茨木 拓也 :研究員/脳科学マーケティング・サイエンティスト/
株式会社NTTデータ経営研究所 シニアコンサルタント
清水 穂奈美:研究員/女優
以下、昨年度受賞団体ご担当者様にも審査へご参加いただきました(敬称略)。
・大分県津久見市
・長崎県大村市
・株式会社三幸コーポレーション
・姫路セントラルパーク
・岸田劉生展実行委員会(山口県立美術館)
■「ぐろ~かるCM大賞」の歴代受賞素材
<2019 年度>
CM大賞:岸田劉生展実行委員会(山口県)/山口県立美術館「岸田劉生展」CMシリーズ
https://www.youtube.com/watch?v=AfQMMr32khU
PR動画大賞:鳴門市(徳島県)/「Beyond Naruto」シリーズ
<2018 年度>
CM大賞:臼杵市(大分県)/「う○(すき)プロジェクト」シリーズ
*○の部分は、正式にはハートマーク。機種依存記号のため代替しております。
https://www.youtube.com/embed/qULMb60lDU4
PR動画大賞:鹿児島市(鹿児島県)/「維新 dancin'鹿児島市 スペシャルムービー」篇
https://www.youtube.com/watch?v=pVlPPLPUpws
<2017 年度>
CM大賞:スペースワールド(福岡県)/「所信表明」篇
https://www.youtube.com/watch?v=RVNiarDMTho
PR動画大賞:呉市(広島県)/「呉ー市ー GONNA 呉ー市ー」篇
https://www.youtube.com/watch?v=iEC04gROLMg
<2016 年度>
CM大賞:たかだ引越センター(愛媛県)/「グラビア」篇
https://www.youtube.com/watch?v=GXvSn0YxjR8
PR動画大賞:津市(三重県)/「つがあるって、素晴らしい」篇
※現在は非公開
<2015 年度>
CM大賞:五ヶ瀬ハイランドスキー場(宮崎県)/ 2015CMシリーズ
https://www.youtube.com/watch?v=hWFfPpAr1QI
PR動画大賞:おんせん県おおいた(大分県)/「シンフロ」篇
https://www.youtube.com/watch?v=vP4uBDKipQs
特別賞を含む歴代の全受賞素材は下記URLからご覧いただけます(画像あり)。
■ぐろ~かるCM研究所
日本全国の各道府県で放送されている秀逸なローカルCM・PR動画を選定し、同サイトからユーチューブ動画へリンクする形で数多く紹介している。「笑える」「お色気」「インパクト」「おもしろキャラ」など、さまざまな観点から網羅的に閲覧が可能となっている。
「研究所所長」でCM戦略コンサルタントの鷹野 義昭をはじめ、産業能率大学経営学部教授の小々馬 敦氏、CMクリエイティブ・ディレクターの福谷 匡史氏、さらには脳科学者であるNTTデータ経営研究所 茨木 拓也氏を研究員に加えて、ローカルCM・地方PR動画を「総合」「地域密着度」「インパクト度」「クオリティ度」の4つの軸に対し5段階で評価し、専門家によるコメントがつけられている。
【専門家・コメンテーター・審査員 詳細】
http://glocalcm.sakura.ne.jp/commentator
【サイトへのエントリー条件】
地方発で、ユニーク性・オリジナリティが高く、世界へ発信する価値を有したCMもしくはPR動画。CMの場合は、東京キー局・大阪キー局でのオンエアがゼロもしくは100GRP未満であること。
■サイト概要
名称 : ぐろ~かるCM研究所
URL : http://glocalcm.sakura.ne.jp/
オープン日: 2015年9月6日
運営 : 株式会社テムズ(東京都文京区)
■所長:鷹野 義昭プロフィール
株式会社テムズ 代表取締役/日本広告学会正会員/日本広報協会 広報アドバイザー
大手広告代理店のマーケティングプランナーを経て、現職。1,000素材を超えるテレビCMの戦略立案・分析・調査に約30年携わる。著書に「CM好感度No1.だけどモノが売れない謎 ~明日からテレビCMがもっと面白くなるマーケティング入門~」(ビジネス社)、「モノ売る地方CM コト得るPR動画 ~日本中の心をつかむマーケティング戦略~」(幻冬舎)。「ファインドスター広告ニュース」「ビジネスジャーナル」コラム、月刊「広報」「宣伝会議」等執筆多数。専門家コメンテーターとして、フジテレビ「めざましテレビ」、日本テレビ「スッキリ」、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」「中居正広のミになる図書館」などに出演。大学・企業等においてセミナー・講義の実績多数。
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