乳がんの手術をした人などが周りを気にせず入浴できる ~3月8日より全国のかんぽの宿で「入浴着」無料レンタルを開始~
日本郵政株式会社が運営する温泉ホテルかんぽの宿は、乳がんの手術を受けた人にも温泉を楽しんでいただくために、2021年3月8日よりかんぽの宿全33施設において専用の「入浴着」の無料貸し出しを開始します。
【温泉地に徐々に広がる「入浴着」】
乳がんの手術をした人などが周りを気にせず入浴できるように開発されたのが、入浴の際に着用する専用の肌着「入浴着」です。日本温泉協会によると、衛生面を懸念して「入浴着」の使用を躊躇していた入浴施設もありました。しかし、入浴の際に「入浴着」に付着する石鹸は微量であるため衛生上問題ないと2000年10月31年に長野県上田保健所は入浴施設での使用を許可しました。また、2011年1月17日には総務省、厚生労働省、国土交通省観光庁がユニバーサル観光の促進として「入浴着」の利用を推進しており、更に2018年には厚生労働省から各都道府県等に対して周知されました。徐々に「入浴着」を使用できる入浴施設は広がりをみせています。
【普及の課題は、認知度や理解の低さ】
「入浴着」の使用ができる入浴施設は増えつつあるものの、乳がん患者からは「入浴着」の認知度や理解の低さを懸念する声もあります。乳がん支援コミュニティーMammaのアンケートによると、「入浴着」について知らないと答えた人は7割近くいました。「入浴着」の周知が図られ、入浴着への正しい理解が広がれば、乳がん患者の楽しみの幅が広がるかもしれません。
【かんぽの宿を病気になる前と同じように温泉を楽しめる場所に】
かんぽの宿は、日本郵政グループの一員として全国約24,000局の郵便局と共に全国33か所のネットワークでお客さまの生活全般に深くかかわり、健康増進など地域社会のお役に立ち続ける事業を目指しています。今回もこの事業推進の一環として、『病気になる前と同じように子供、家族、友達と一緒に温泉に入りたい。』と思う乳がん手術を受けたことがある方とご家族の願いに応えたいと思い、入浴着メーカーの株式会社ブライトアイズ(東京都練馬区、代表取締役:加藤 ひとみ)と入浴着の貸し出しに向けて準備を進めてきました。
【「入浴着」の普及と理解に向けて】
今回、全国のかんぽの宿33施設では「入浴着」を無料で貸し出します。フロントにて貸出、返却を受け付けます。また館内の周知活動としてフロントにて実物の入浴着を展示し、来館者に向けて情報を発信します。入浴着を着用して入浴する方への理解促進のためにフロントや浴場入口に啓蒙ポスターを掲示します。今後は、乳がんのセルフチェックを啓蒙するイベントなども予定しています。
《入浴着「バスタイムカバー」について》
入浴着「バスタイムカバー」は、商品開発者の乳がん手術という体験の中から生まれた日本で初めての専用入浴着です。乳がん・腫瘍・皮膚移植等で皮膚に重大な傷跡の残る手術を受けた方々が同浴者の視線を気にすることなく入浴を楽しめるように、手術跡をカバーするために専用に開発・製造された入浴用肌着です。
タオル等と違い着用のまま浴槽に入れます。バスタオルでさっと拭くだけで乾くので、上から浴衣やTシャツを着ることができます。お客さまは、入浴着をお部屋で着用したら入浴後に脱衣場で入浴着の上から服を来てお部屋に戻っていただけます。誰にも手術跡を見られることはありません。
《かんぽの宿の新型コロナウイルス対策》
館内主要箇所に消毒液を設置、3密防止策としてレストラン等は席数の制限を実施しています。詳細は公式ホームページ内「新型コロナウイルス感染拡大防止のための対応について」に記載しています。
URL: https://www.kanponoyado.japanpost.jp/corona_taisaku/
《会社概要》
日本郵政株式会社 宿泊事業部
本部 : 東京都港区新橋6-19-15 東京美術倶楽部ビルディング5階
かんぽの宿公式ページ : https://www.kanponoyado.japanpost.jp/index.html
入浴着レンタル紹介ページ: https://www.kanponoyado.japanpost.jp/special/pinkribbon/index.html
プレスリリース添付資料
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