ケムフィズ、『タミバロテン』のコロナ肺炎研究に参画 副作用のすくない最強のレチノイド
ケムフィズは、副作用のすくない最強のレチノイド『タミバロテン』を使ったコロナウイルスの肺炎研究に参画します。
ケムフィズはAPLという白血病に著しい効果がある医療用医薬品タミバロテン(一般名。商品名はアムノレイク)を東光薬品工業とともに、開発に携わった企業です。タミバロテンは手遅れにならなければ、特に重篤な副作用なく、多くの患者が「完全治癒」に至る素晴らしい、驚くべき、国産の医薬品で、再審査も終了しています。現在、すい臓がんやほかの白血病、希少がんでも臨床研究が進んでいます。臓器移植などでの免疫拒絶反応でも効果があり、免疫機能調節に著しい効果があります。
米国で、コロナウイルスのため期待合物13,000件余の大規模スクリーニングがなされ、そのなかから、このタミバロテンは有望化合物として、予想通りに、38位でランクされました(Nature. 2020: 586:113~119. Supple 1 doi:10.1038/s41586-020-2577-1)。この中でも既承認薬として、タミバロテンは、使用可能です。順位が高いこと以上に、タミバロテンはこれまでの研究からみて副作用も少なく、多数の他のレチノイドに比べ優れたレチノイドであり、優先順位も高くなります。
わが国では本化合物は、承認医療用医薬品としてヒトで十分な使用経験がありますが、適用の承認を得るため、ケムフィズは、医療機関あるいは製薬企業と共同して、適用拡大のアレンジをすることといたしました。
タミバロテンは、国産の、極めて有効な、副作用の少ない、世界に誇る医薬品となるでしょう。ケムフィズは鎮痛薬プレガバリンの外用剤(副作用のない)の研究もしています。
■ケムフィズ
ケムフィズはタミバロテン(アムノレイク、東光薬品)の開発のほか、フルメット(商品名、協和発酵。シャインマスカットなどでの使用)を開発した企業です。ほかに、プレガバリン外用剤(鎮痛剤)の研究をしています。
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