地震に強い防災都市づくりのために出資を募り北千住で賃貸経営を開始　 2021年は殺処分0を目指して小平市で猫共生型物件を開発

北千住の木密エリアで老朽空家を小規模不動産特定共同事業で再生。不動産証券化手法でSDGsの実現を目指す。2021年は小平市で猫共生型物件を開発。

2021.05.20 12:30

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株式会社Brain Trust from The Sun(以下、BTS)は、小規模不動産特定共同事業を利用し、新たな取り組みを開始しました。従来の取り組みとしては地震に強い防災都市づくりのために北千住で出資を募り賃貸経営を実施。そしてこの度、2021年の新たな取り組みとして、小平市で「猫共生型物件」の開発に着手するために2021年秋を目途に出資者を募集予定です。

■小規模不動産特定事業の普及

参入障壁が高い不動産特定共同事業において、現在深刻な問題となっている空き家などをさまざまな形で活用できるように、平成29年小規模不動産特定共同事業制度が創設されました。BTSは、2020年に国土交通省による不動産証券化手法を活用したモデル事業形成に向けた支援事業に選定。小規模不動産特定共同事業で初めてノンリコースローンと特例投資家からの資金調達で、杉並区和泉で老朽アパートの建替えを小規模特例事業で行いました。BTSは今後このスキームを普及させるために、地域の不動産会社と共同して事例を作り、新たな不動産活用方法として示していくことが必要と考えております。地域活性化を行う上で欠かせない、地元の中小不動産会社が連携することで利用できる、公益財団法人不動産流通推進センターの債務保証制度を活用することで、不動産流通市場の安定的で継続的な発展に繋がります。より多くの不動産会社に小規模不動産特定共同事業のスキームに対する理解を深めてもらうため、事業自体が一般化し認知及び活用できる環境を整えることに力を注ぎたいと考えています。

今回は杉並区和泉の物件取得時に組成したSPC(特別目的会社)に、足立区北千住で物件を追加取得。株式会社日生リビングシエスタをオリジネーター(物件を建築してSPCに売却する会社)としたことでより中小不動産会社同士の連携が強く、再現可能であるという事を示すことができました。今後も多くの会社と協業ができることで、1社では行うことが難しい開発を行い、小規模不動産特定共同事業のさらなる発展に寄与できることを期待しています。

先行取得済みの杉並区和泉の物件

事業スキーム

■東京都「防災都市づくり推進計画」

東京都は、大地震が発生した場合にも被害を最小化する地震に強い防災都市づくりを進めるため、「防災都市づくり推進計画(以下本計画と呼ぶ。)」に基づき、木造住宅密集地域の改善など防災都市づくりに取り組んでいます。

首都直下地震の切迫性や東日本大震災の発生を踏まえ、取組を充実させる必要があることから、「木密地域不燃化10年プロジェクト」の反映や、木密地域の更なる改善に向けた新たな取組などについて、区市とともに検討を進め、平成28年3月に改定いたしました。

※詳細は別紙「防災都市づくり推進計画の改定について」参照

防災都市づくり計画： https://www.atpress.ne.jp/releases/259189/att_259189_1.pdf

建替え前　隣地との距離がなく古く延焼しやすい

今回プロジェクト対象地：東京都足立区千住龍田町21番5号(以下当該地と呼ぶ。)は本計画における重点整備地域「千住地域整備計画地」に該当しています。当該地において、木造住宅密集地域整備事業における「道路網」の整備、「市街地の不燃化」を行うことは、東京都の目指す防災生活道路の整備による不燃化・耐震化を加速させ、市街地の木密地域拡大の未然防止をするうえで、とても重要な役割を担います。

足立区とともに、細街路整備事業及び不燃化特区による建て替え事業を行うことで東京都の「燃えない」「倒れない」震災に強い安全・安心な都市の実現を目指して本プロジェクトを推進いたします。

※詳細は別紙「足立区細街路整備事業」、「不燃化特区制度」参照

足立区細街路整備事業： https://www.atpress.ne.jp/releases/259189/att_259189_2.pdf

不燃化特区制度　　　： https://www.atpress.ne.jp/releases/259189/att_259189_3.pdf