ITフリーランス市場における需給トレンドを表す「ギークス案件倍率レポート」 2021年3月の案件数が過去1年間で最大に、案件倍率は6.57倍

2021.05.20 11:00

　ギークス株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役CEO：曽根原稔人、以下ギークス）は、案件数と案件を探すITフリーランスの人数から算出した「案件倍率」をまとめた、「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表いたします。このデータは、ITフリーランス市場における需給トレンドを表すものです。今回は、2021年1月～3月の案件倍率をまとめています。

2021年1～3月における「案件倍率」のトレンド

　2021年1～3月の案件倍率は、1月は8.22倍、2月は6.26倍、3月は6.57倍と推移しました。
　案件数で見ると、3月は案件数が大幅に増加。前月比135.7％の案件数となり、2020年1月～2021年3月の中で最も案件数が多くなりました。年度末で退職を申し出る人が多くなることや期初に向けて体制変更が行われることに伴って、例年3月は案件数が増加します。今年度に特に案件数が増加している要因としては、コロナ禍により多くの企業でリモートワークが導入されてから1年ほど経過し、各社リモートワークで円滑に業務を行うために業務分担が見直され、業務を切り出しやすくなったことが挙げられます。ITフリーランスに依頼したい業務が明確になり、案件数が伸びているのではないかと考えられます。

＜月別の案件倍率の推移＞

2020年
4月：6.36／5月：3.90／6月：5.08／7月：7.75／8月：6.48／9月：7.53／10月：7.88／11月：8.10／12月：8.74
2021年
1月：8.22／2月：6.26／3月：6.57

　案件の内訳を詳しくみると、SaaS・FinTech・HRTech・EdTechなどの分野の案件が増加しています。また、引き続き「JavaScript」「PHP」のスキルを持つITフリーランスへのニーズは高くなっています。

2021年4～6月のトレンド見込み

　ITフリーランスに関しては、3月末でプロジェクトがひと段落して次の案件を探す人や、新年度からITフリーランスに挑戦する人が多くなるため、4～6月は案件を探すITフリーランスの数は増加する見込みです。
　案件に関しては、「JavaScript」のスキルを持つITフリーランスのニーズが今後さらに伸びていくことが予想されます。「JavaScript」は一般的にフロントエンドで使われる開発言語とされていますが、ライブラリやフレームワークが豊富でサーバーサイドの開発にも利用の幅が広がっているため、需要が高まっています。
　また、各社この1年間は従業員がリモートワークで業務を行うために必要な環境作りに注力してきましたが、次のステップとして「リモートワークでの業務効率化」に注力する企業が増え、社内のインフラを強化するためのツール導入に携わる案件が増えることも予想されます。

※「案件倍率」とは

　「案件倍率」は、ギークスが運営する案件検索サイト「geechs job（ギークスジョブ）」にて案件を探すITフリーランス1人に対して、企業案件が何件あるかを算出した数値（小数第三位を四捨五入）です。

ギークスの「IT人材事業」とは

　「働き方の新しい‟当たり前”をつくる」を事業ミッションに掲げ、ITフリーランスの働き方を支援し、企業とマッチングするサービスを展開しています。15年以上の支援による豊富なノウハウがあり、登録者数17,000名の日本最大級のエージェントです。ビデオ会議ツール・対面でのヒアリングでITフリーランスのスキルや志向性を正確に把握し、企業のニーズに応える最適なマッチングを実現します。ギークスが技術力をシェアするプラットフォームとなることで、雇用にこだわらない人材活用で社会のIT人材不足を解消します。