成安造形大学 附属近江学研究所 初のオンデマンド講座開講
~滋賀・近江の学びを全国へ~
成安造形大学附属近江学研究所は、2021年度、ご自宅で安全に受講することができる「オンデマンド講座」を導入しました。
これまで大学内で公開講座を実施してきましたが、新型コロナウイルスの影響により2020年度は全ての講座が開催中止となりました。しかし、コロナ禍において外出が困難な状況にあっても近江学を学ぶ機会を継続的に提供していくため、「オンデマンド講座」導入に至りました。インターネットを通じて全国から近江学を学んでいただくことが可能です。
■オンデマンド公開講座「近江のかたちを明日につなぐ」
近江学は、近江という地域固有の風土を改めて検証する学問です。
20世紀後半の日本人は、大量消費・大量廃棄の暮らしをひたすら追い求め、優れた素材や技術、豊かな暮らしの知恵や自然観を切り捨ててきました。
この50年間に私たちが失ったものに思いをめぐらせ、過去の記憶を手がかりに、ごくあたり前のものの内にひそむ美しさ、かけがえのなさ、本来の豊かさを未来に向けて再生しなければなりません。文化とは人の営み、すなわち「暮らしのかたち」のことです。
公開講座を通じて、近江が持つ特性を再発見し、未来へ向けあらたな価値観の創造につながればと願っています。
■公開講座
講座名 : 近江‐受け継ぐかたち『水と人の暮らしに迫る』
配信期間 : 2021年7月10日(土)14:00~7月18日(日)24:00
講師 : 高橋 順之氏
(米原市教育委員会生涯学習課主幹
兼 伊吹山文化資料館学芸員)
膽吹 邦一氏(一般社団法人 水源の里まいばら再生可能エネルギー推進協会事務局長)
コーディネーター: 石川 亮(本学准教授・近江学研究所研究員)
受講料(税込) : 500円
※近江学フォーラム会員・本学学生および教職員は無料
伊吹山の麓姉川流域は、古の時代から、人が潤いのある暮らしを持続するため、水と対峙してきました。本講座では、高橋氏には、出雲井や小田分水に見る地域の水利用における歴史・変遷や、今日のまちづくりについて、膽吹氏には、農村の灌漑用水利用のしくみや小水力発電再生エネルギー事業、地域再生の試みについて、それぞれの「今」を語っていただきます。そして、これまでの歩みを通じて、来るべき伊吹山麓地域の未来社会のあり方・展望に迫ります。
※「高橋 順之氏」の「高」は、はしご高(はしごたか)が正式表記。
詳細・お申込み: https://omigakukouza20210710.peatix.com
■近江学フォーラム会員募集中!会員限定講座もオンデマンドで受講可能
滋賀県(近江)の持つ豊かな自然と歴史、文化に対して、興味・関心のある方、ご自身の持っておられる知識や見聞を深めたい、広げたいとお考えの方が集まる「近江学フォーラム」では、随時会員を募集しています。
フォーラムでは年間1つのテーマで学びを深めます。2021年度のテーマは「川とはぐくむ」です。
■会員限定講座(オンデマンド)
フォーラム会員の方だけが受講できる会員限定講座も、2021年度はオンデマンド方式を導入。近江学のより深い学びを全国から学んでいただけるようになりました。
・2021年6月12日(土)~6月20日(日)配信
「川とはぐくむ 琵琶湖‐源流・支流・本流‐」
講師:金 再奎氏(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター研究員)
加藤 賢治(本学教授・近江学研究所副所長)
石川 亮(本学准教授・近江学研究所研究員)
・2021年9月11日(土)~9月19日(日)配信
「アメノウヲと秋の夕暮れ」
講師:藤岡 康弘氏(滋賀県立琵琶湖博物館特別研究員)
・2021年10月9日(土)~10月17日(日)配信
「安曇川をめぐる文化財‐その立地と成り立ち‐」
講師:清水 安治氏(安曇川流域文化遺産活用推進協議会)
山本 晃子氏(高島市教育委員会文化財課主監)
・2021年11月13日(土)~11月21日(日)配信
「川の記憶、川の記録‐和邇川流域の暮らしと歴史文化‐」
講師:高橋 大樹氏(大津市歴史博物館学芸員)
・2021年12月11日(土)~12月19日(日)配信
「川と観音さま‐民衆とともにある観音‐」
講師:佐々木 悦也氏(高月観音の里歴史民俗資料館学芸員)
■2021年度近江学フォーラムのご案内( https://omigaku.org/forum/ )
・会費(税込)
入会金:無料
年会費:個人会員 …5,000円
家族会員 …3,000円
学園会員 …3,000円
(成安造形大学学生・卒業生、及びその保護者、聚英会)
法人・団体会員…10,000円
・会員特典
1.会員限定講座の受講
2.現地研修(別途有料)への参加
3.近江学研究所発行の文化誌『近江学』第12号を無料進呈
4.近江学研究所主催の公開講座を無料で受講可能
5.近江学フォーラム会報誌「近江通信紙」を無料進呈 <年間2回発行>
6.成安造形大学附属図書館の書籍貸出が利用できる会員証の発行
7.成安造形大学聴講生選考料免除
入会申込み: omigaku@seian.ac.jp または 077-574-2118 まで
■成安造形大学附属近江学研究所とは
県内唯一の芸術大学として「芸術による社会への貢献」を教育の理念とする成安造形大学が主唱する「近江学」は、近江という地域が持つ固有の風土を改めて深く検証する学問です。
成安造形大学附属近江学研究所は、2008年4月に設立。近江固有の文化・風土が内包する「豊かさ」を深く掘り下げ、21世紀の社会に活かせる普遍的な価値観を見出し、そして芸術の持つ創造精神と結びつけ、新たな可能性を探求します。
<附属近江学研究所3つの役割>
・近江学研究
滋賀県固有の文化資源を多角的な視点で掘り起こし、それぞれの分野の専門家・研究者が検証し、研究を深めます。
研究成果を公表し、広く情報共有することで、「近江」という風土や文化の中に、変わらずに残るかけがえのないものを探り出し、21世紀の社会にどのように結びつけるかを探求します。そして、それらが本学の教育・研究の核である「ものづくり」や「美」の概念と響きあい、活かしあうさまざまな取り組みを実践していきます。
・教育活動
近江を多角的に探求するフィールドワークや創作・研究活動を盛り込んだ学内基礎教育や実践教育などのプログラムを構築します。
「芸術による社会への貢献」を教育の理念とする本学では、未来に向けた新たな価値観を模索、提唱し、創造的な活動を続けていく人材を育成することが使命と考えています。本研究所の研究活動は、本学の造形教育と、直接、間接的にかかわり、相互に作用するものです。また公開講座など社会人を対象とした学びの場も提供していきます。
・情報の共有・発信と地域貢献
地域に散在する貴重な情報を相互に共有し蓄積します。また、それらの情報を相互利用するためのネットワーク作りを推進します。
県内の大学や研究機関、研究者などが取り組んでいる研究内容や成果等を活用するため、研究所の理念に基づいたリアルタイムな情報発信を行っていきます。心豊かな社会の実現を目指すとともに、芸術大学の特色を活かした、滋賀の新たな未来社会を提案することが、地域の活性化、大学が目指す地域貢献につながると確信しています。
<刊行物>
・文化誌『近江学』 第1号-第12号(Amazonにて販売中)
・成安造形大学 附属近江学研究所 紀要 第1号-第10号(第9号以降は電子紀要)
附属近江学研究所WEBサイト: https://omigaku.org/
記事掲載数No.1!「@Press(アットプレス)」は2001年に開設されたプレスリリース配信サービスです。専任スタッフのサポート&充実したSNS拡散機能により、効果的な情報発信をサポートします。(運営:ソーシャルワイヤー株式会社)