「屋根瓦のためのチャリティー展」開催! 益子の文化財を支えるクラウドファンディングと連動企画
有限会社 陶庫(所在地:栃木県芳賀郡益子町、代表取締役:塚本 倫行)は、築約100年を迎える木造建築の屋根修繕費用を募るクラウドファンディングの実施にあわせ、2025年4月5日(土)から5月15日(木)までの期間、「屋根瓦のためのチャリティー展」を開催しております。
本展は、陶庫の趣旨にご賛同いただいた全国の工芸作家たちによる特別な作品展であり、作品の売上の全額が建物の修繕費用に充てられるチャリティー企画です。益子焼をはじめとする、多彩な手仕事の表現が集い、訪れる方々と作り手がつながるひとときをお届けします。
屋根瓦のためのチャリティー展
■展覧会概要
展覧会名 :屋根瓦のためのチャリティー展
会期 :2025年4月5日(土)~5月15日(木)
会場 :陶庫 和室ギャラリー(栃木県芳賀郡益子町城内坂2)
営業時間 :10:00~18:00(会期中無休)
入場料 :無料
参加作家 :陶芸・工芸作家 約20名
作品売上の寄付:出品作家のご厚意により売上の全額が修繕費として寄付されます
チャリティー展会場の様子1
チャリティー展会場の様子3
■益子陶器市との連動
会期中には、第111回益子春の陶器市(2025年4月26日~5月6日予定)も開催されます。50万人以上が来場する日本有数の陶器イベントとして、作り手と使い手が直接出会う場として広く親しまれてきました。
陶器市で益子に訪れる際には、ぜひ陶庫にもお立ち寄りいただき、作品とともに、この場所に息づく時間と物語を感じていただけたら幸いです。
■背景と目的
陶庫は1974年の創業以来、益子焼を中心に工芸品の魅力を発信し続けてまいりました。店舗の建物は大正末期に建てられた木造家屋であり、益子祇園祭の御神酒頂戴式が4度行われるなど、地域の歴史や暮らしと深く関わってきた空間です。
しかし、長年の経年によって屋根瓦や縁側の庇(ひさし)の老朽化が著しく進み、大規模な修繕が必要となりました。
本来、こうした費用は事業収益の中からまかなうべきという考えを持ちながらも、修繕費の高騰や産地を取り巻く経済状況を鑑み、今回のクラウドファンディングを実施いたします。
■クラウドファンディング概要
タイトル : 大正時代商家の修繕|民藝の里「益子」
の景観と文化を残したい。
期間 : 2025年3月17日(月)~5月15日(木)
第一目標金額: 500万円(最終目標金額:1100万円)
支援形式 : All-in方式
(目標未達成でも支援金が活用されます)
資金使途 : 南側屋根および北側庇の修繕工事費用
URL : https://readyfor.jp/projects/mashiko-toko
陶庫クラウドファンディング_ビジュアル
■陶庫よりご挨拶
陶庫が50年間、益子焼とともに歩んでこられたのは、数えきれないほど多くの方々の支えがあったからこそです。
今回のプロジェクトは、「歴史的価値があるから守るべきだ」と私たちが一方的に訴えるものではありません。
この建物が果たしてきた役割、そしてこれから果たせるかもしれない役割を、訪れてくださる皆さまと一緒に考え、静かに未来へつなぐ。そんな機会にできたらと願っています。
益子という地域で、作り手と使い手がつながる場所としてあり続けるために。
変わりゆく社会の中でも、手仕事の価値や人と人との関係性が育まれるような時間と空間を、これからも大切に育てていきたいと考えています。
■陶庫について
当社は、「真の豊かさを模索し、共生する社会を目指す」という理念のもと、陶器ギャラリー「陶庫」と、益子焼ブランド「道祖土和田窯(さやどわだがま)」を運営しています。
現在は約40名の工芸作家の作品を取り扱い、展覧会はこれまでに1000回以上開催。金継ぎ体験や作家によるトークイベント、お茶会など、ものづくりの背景を伝える体験型イベントも積極的に行っています。
オリジナルブランド「道祖土和田窯」は、“modern mashiko”をテーマに、益子の伝統技法や釉薬を受け継ぎながら、現代の食卓に寄り添う器づくりを提案しています。