株式会社日本抗菌総合研究所と 古河電工グループの古河産業株式会社と アルバファインテック株式会社が 「VOC低減化消臭マスターバッチ」の開発に成功
シックハウス症候群の原因の一つとされるVOCの低減化を実現
世界に「ない」ものを創造することをテーマに研究開発を展開する株式会社日本抗菌総合研究所(本社:奈良県奈良市、代表取締役:富士野 彰宏)は、古河電工グループの古河産業株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:横田 敦彦)と、プラスチックコンパウンド加工のあらゆる課題を技術で解決するアルバファインテック株式会社(本社:茨城県常総市、代表取締役:武田 久徳)の三社で開発を進めてきたシックハウス症候群の原因の一つとされるVOC(揮発性有機化合物)の低減を可能とする「VOC低減化消臭MB(マスターバッチ)」の開発に成功いたしました。この成功により、幅広い樹脂製品のフィルム、シート、容器等に低減機能を付与することを可能とするだけでなく「SDGs=Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」17目標のうち「(3)すべての人に健康と福祉を」、「(12)つくる責任、つかう責任」の達成に寄与していきます。
■低減化基剤(VOC低減化消臭MB)について
今回開発した「VOC低減化消臭MB」は、ペレット(粒子)状の分解消臭剤であり、高濃度の消臭成分であるVOC(揮発性有機化合物)低減化剤を練り込んだマスターバッチです。分散性に優れ、均一で安定しており、飛散や機材腐食の心配がなく、取り扱いも容易です。また樹脂製品に消臭成分を付与することで、樹脂内外面より悪臭気を分解し再放出させずに減らすことができます。
◇特長
(1) 消臭性
VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)「ホルムアルデヒド」
(2) 安全性(食品添加物規格等)
(3) 耐久性(非再放出)
◇適用樹脂
各種プラスチック【ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ナイロン、ABS、PET、ポリカーボネート等】
◇用途
各種フィルム・シート、容器類、食品包装材、家庭用品、家電製品、自動車関連部品、工業製品、農業資材
■VOCについて
VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)は揮発性を有し、大気中で気体状となる有機化合物の総称であり、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなど多種多様な物質が含まれます。新築の住居などで起こるシックハウス症候群の原因のひとつと考えられていることなどから、人体への影響が懸念されるため、「13物質の室内濃度指針値」(厚生労働省)が策定されました。
■古河産業株式会社について
古河産業株式会社は古河電工グループの商社で、エレクトロニクス、電機、輸送・装置、総合インフラ、自動車部品、合成樹脂、産業機材、新規創出など広範囲に事業を展開しており、様々な産業において販売網を構築しています。
古河産業株式会社は古河電工グループの商社として、航空宇宙、鉄道、自動車、医療、建築、情報通信など、幅広い産業分野でビジネスを展開してきました。加工や物流機能、先端素材の共同開発など付加価値を提供し、近年ではドローンや半導体製造装置関連のビジネスモデル構築を進めており、素材だけではなく、製品やシステム(仕組みやサービスなど)のビジネスも展開しています。
■アルバファインテック株式会社について
アルバファインテック株式会社は汎用樹脂からエンジニアリングプラスチックまで幅広く熱可塑性樹脂の着色加工や複合樹脂(コンパウンド)の製造を行っております。お客様の必要とされる品質を提供することを第一とし、お客様と共に調色や試作を行い、製品の立ち上げから量産まで対応しております。
■株式会社日本抗菌総合研究所について
株式会社日本抗菌総合研究所は、世界に「ない」ものを創造することをテーマに研究開発基盤をコア・コンピタンスとした企業で、あらゆる粉末を水の中で崩壊させることを可能にするタブレット粒技術(国際特許)等の先端技術開発をはじめ、商品開発サポートをコアビジネスとしています。
■製品に関するお問い合わせ
古河産業株式会社 合成樹脂事業部
担当 : 勝田
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