AI 開発に障がい者の雇用を創出DX協働基盤の構築と社会実装...

AI 開発に障がい者の雇用を創出 DX協働基盤の構築と社会実装に向けた取り組みを開始

~JST事業:SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラムに採択~

株式会社オートバックスセブン(代表取締役 社長執行役員:小林喜夫巳)は、摂南大学(学長:荻田喜代一)経営学部経営学科の塚田義典准教授、株式会社 エー・ディー・イー(代表取締役:八塚昌明)、社会福祉法人  太陽の家(理事長:山下達夫)と共同し、AI開発の機械学習に関する業務によって、障がいのある方々の就労支援を目指す共同研究を開始します。

               


ここがポイント!

●障がいの特性に応じた治具や運用モデルを設計し、障がいのある方々の雇用を創出します。

●「働きがい創出」「産業の基盤構築」「不平等をなくす」ことを目指しSDGs達成に向けた取り組みを実践します。

●Society  5.0 や DXの根幹技術であるAI開発関連業務にて、就労を希望する誰もが参画できるプラットフォームを構築します。      


昨今、AIやロボティクス技術の発展に伴う形式的作業の自動化が急速に進むことなどから、障がいのある方々のできる仕事の選択肢が縮小し、業務領域の先細りなど働く機会損失につながる懸念があります。また、仕事内容の不適合や、作業、能率面で適応できないなどの理由から障がい者の職場定着率が低いことも課題となっています。これらの諸問題を解決すべく、このたび、当社および、摂南大学、エー・ディー・イー、太陽の家と連携し、今後ますます需要が見込まれるAI開発における機械学習を、障がいのある方々に担っていただけるようなプラットフォームと運用モデルの構築を目指し、その取り組みを開始いたします。

 

本アイデアの原案は、2020 年 2 月「大学 SDGs ACTION! AWARDS 2020」で塚田准教授ゼミ生が発表し、ファイナリスト賞を受賞したもので 5 年以内の実用化を目指します。


<取組内容>

1)入力デバイスの活用や開発

AIはアルゴリズムに教師データ(機械学習)を与えて学習させることにより、実用に供する性能が得られます。教師データは、近年、アプリケーションにより、整備や更新をすることができます。しかし、障害のある方にとっては操作性の問題から通常のアプリケーションでは対応できるものがないことから、多様な特性に対応した入力デバイス(※1)の活用や開発をします。

(※1)【多様な特性に対応した入力デバイス例】フットスイッチや、ジョイスティック、マウススティック(口にマウスピースをくわえて操作する特殊マウス)、視線観測装置など

2)AI教師データの作成支援システムを構築

多様な特性を持つ障がいのある方でも利用可能な、アクセシビリティの高いAI教師データの作成支援システムを構築することで、就労を希望する障がいのある方が安心して働くことのできる具体的な運用方法を考案します。

3)AIマシーンラーニングセンター

エー・ディー・イーと太陽の家の連携し、AI構築に必要な教師データの入力を専門に業務支援する「AIマシーンラーニングセンター」を設置し、障がいのある方による業務を実践します。これにより、AIの教師データ作成作業に新しい意義と価値を見出し、誰でも時間と場所にとらわれずに働きやすい環境を構築し、SDGsの目標達成に貢献します。

 



当プロジェクトは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「戦略的創造研究推進事業」(※)の2021年度の新たな「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム」公募において、シナリオ創出フェーズに採択されました。

https://www.jst.go.jp/pr/info/info1525/pdf/info1525.pdf

(※)国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「戦略的創造研究推進事業」は、文部科学省が定めた戦略目標の下、組織・分野の枠を超えた時限的な研究体制(ネットワーク型研究所)を構築し、イノベーションの源泉となる基礎研究を戦略的に推進する事業。


<SDGs目標への貢献>

共同開発メンバー


<各社の概要>

■摂南大学

文・理あわせて8学部17学科の総合大学の強みを生かした幅広い教育・研究活動を展開。

2022年4月には国際学部を開設、経営学部を改編し、2023年4月には現代社会学部を設置構想中。

https://www.setsunan.ac.jp/

 

■株式会社 エー・ディー・イー 

株式会社オートバックスセブンの100%出資子会社として、太陽の家と連携して設立。デジタル技術を活用した地域社会の課題解決および地域社会への貢献に注力。また積極的な障がい者の雇用推進に加え、ドローン事業を通じた技術の習熟とあわせ  社会参画への支援を実施。

https://ade4aid.com/

 

■社会福祉法人 太陽の家

“No Charity, but a Chance!”~保護より機会を~という理念を掲げ、日本パラリンピックの父・中村裕博士が 1965 年に創設。オムロン、ソニー、ホンダなどと共に共同出資会社として設立。多くの障がいのある人を雇用。 

http://www.taiyonoie.or.jp/

 

 

今後も「常にお客様に最適なカーライフを提案し、豊かで健全な車社会の創造を使命とする」という当グループの経営理念に基づき、新たなライフスタイルを提供してまいります。

以上


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