三井化学グループ、 ISCC PLUS認証(国際持続可能性カーボン認証)の取得について

~マスバランス方式によるバイオマス製品の社会実装拡大に向けて~

三井化学株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:橋本修)及び株式会社プライムポリマー(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤本健介)は、両社の大阪工場(大阪府高石市)において、持続可能な製品の国際的な認証制度の一つであるISCC PLUS認証を取得しました。

これにより三井化学及びプライムポリマーは、21年度下期より、大阪工場のナフサクラッカーに投入するバイオマスナフサを原料とする誘導品・製品群を、認証制度に基づいたマスバランス方式によって割り当て、バイオマス化学品及びバイオマス樹脂の販売を開始します。なお、バイオマスナフサをナフサクラッカーに投入する試みは日本で初めてのことになります。三井化学グループでは、今後も認証の取得を拡大し、バイオマス製品の社会実装の拡大に貢献して参ります。



■ISCC PLUS認証での展開可能な製品群(21年11月現在)

Company :三井化学

Location:大阪工場

Items  :エチレン、プロピレン、ベンゼン、フェノール、

     アセトン、エチレンオキサイド、尿素


Company :プライムポリマー

Location:大阪工場

Items  :ポリプロピレン



■ISCC PLUS認証とは

ISCC(International Sustainability and Carbon Certification)が展開するISCC PLUS認証は、バイオマスやリサイクル原材料の持続可能性認証プログラムです。グローバルなサプライチェーンを通して管理・担保する認証制度として広く認知されており、特に複雑な生産工程を持つ化学産業のサプライチェーンのバイオマス化を推進させるマスバランス方式(物質収支方式)の有効な認証制度になります。



■マスバランス方式によるバイオマス認証

マスバランス方式は既に紙、パーム油など多様な業界で適用されており、バイオマス原料の割合を認証済みの手法で最終製品に割り当てることで、顧客は自身の意思でもって使用原料のバイオマス化を選択することができます。同方式は複雑な原料体系と誘導品、複雑なサプライチェーンを持つ化学業界が、社会のカーボンニュートラル化に貢献するために必須のアプローチであるため、マスバランス方式は今後化学業界で広がっていく見通しです。


マスバランス方式のイメージ図


■循環経済の実現に向けて

三井化学グループは循環経済の実現に向け、化学品・プラスチックのリサイクルとバイオマス化の両輪を進めています。地球温暖化対策に貢献するバイオマス化は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて重要な戦略課題と捉え、素材・プロセスの開発とともに、ステークホルダーとの対話を通じてバイオマスの社会への実装を推進してまいります。


*三井化学株式会社及び株式会社プライムポリマーは、ISCCの最新の規定に則り、ISCC PLUS要求事項に準拠することを約束し宣言します。

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