阪神甲子園球場における環境保全プロジェクト 『KOSHIEN “eco” Challenge』を宣言します ~ お客様・ご協賛企業とともに持続可能な社会の実現を目指して ~
阪神電気鉄道株式会社(本社:大阪市福島区、社長:秦雅夫)が運営する阪神甲子園球場では、「阪急阪神ホールディングスグループ サステナビリティ宣言」(※)において定めた重要テーマの1つである「環境保全の推進」に取り組むため、当球場における環境保全プロジェクトとして「KOSHIEN“eco”Challenge」を宣言します。
本プロジェクトにおいては、ご賛同いただく協賛企業(帝人フロンティア株式会社、アサヒ飲料株式会社、株式会社シモジマ、パナソニック株式会社)を、「阪神甲子園球場オフィシャルエコアドバイザー/パートナー」としてお迎えし、各種の取組みをともに推進いただきます。また、試合観戦等にご来場いただくお客様のご協力を得ながら取り組むことで、広く環境保全への関心を高め、持続可能な社会の実現に貢献できるようチャレンジしてまいります。更に、本プロジェクトのロゴマークを設定し、環境保全活動についてのPRを強化します。
当球場では既に、2007~2009年に実施したリニューアル工事の際に「環境への配慮」を掲げ、銀傘(球場の大屋根)への太陽光発電の設置、雨水・井水の利用、プラスチックカップのリサイクル等に取り組んでまいりましたが、今回の宣言では、3つのテーマを設定し、テーマ別の取組みに一層の充実を図ることで、事業活動を通じた環境負荷の更なる低減を目指します。
【3つのテーマと主な取組み】
(1) 廃棄物発生の抑止及びリサイクルの推進
プラスチックカップ・ペットボトルリサイクルの強化
甲子園カレー等飲食包材のバイオマス素材への変更
球場スタッフユニフォームへのリサイクル素材の活用 等
(2) CO2排出量の削減
ナイター照明のLED化
カーボン・オフセット試合の開催 等
(3) 再生可能エネルギー等の活用
銀傘への太陽光発電の設置
井戸水・雨水の利用 等
「KOSHIEN“eco”Challenge」の概要は次のとおりです。
(※)阪急阪神ホールディングスグループ サステナビリティ宣言
持続可能な社会の実現に向け、当社グループの今後の取組みの方向性を示すものとして、2020年5月19日に策定。サステナブル経営の重要テーマとして、
(1)安全・安心の追求、(2)豊かなまちづくり、(3)未来へつながる暮らしの提案、
(4)一人ひとりの活躍、(5)環境保全の推進、(6)ガバナンスの充実を設定。
【「KOSHIEN “eco” Challenge」の概要】
1.テーマ別の取組内容と目指す姿
2. 各取組みの内容について
(1)廃棄物発生の抑止及びリサイクルの推進
1. 飲食包材のバイオマス素材への変更
球場内売店で使用しているプラスチック製の容器・包材(2019シーズンのプロ野球時で全販売点数のうち約60%に使用)を、紙をはじめとするバイオマス製品に変更し、プラスチックの使用量を削減します。既に甲子園焼きそばを2020年10月から、甲子園カレーを2021シーズンからバイオマス製品に変更(甲子園焼き鳥は従来から紙包材を使用)し、甲子園3大グルメの包材を全てバイオマス素材としています。将来的には、全ての販売商品の包材をバイオマス素材に変更します。
2. 売店レジ袋をバイオマス配合素材へと変更
グッズショップ及び飲食売店で使用するレジ袋を、2020シーズンからバイオマス素材配合の袋に変更しています。
3. プラスチックカップの回収及びリサイクル
2012年から、球場内で使用後のポリエステル製ビール用プラスチックカップを、帝人フロンティア(株)と共同で分別回収し、球場イベントで配布されるノベルティなどにリサイクルする取組みを行ってきました。お客様に向けた回収協力の呼びかけを強化すること等により、現在約25%(約7トン)である回収率を更に向上させ、リサイクル製品の用途拡大を図ります。
4. ペットボトルの回収及びリサイクル
球場内でのペットボトル回収について、回収率とリサイクル率の向上のため、アサヒ飲料(株)の協力を得て、お客様に向けた回収協力の呼びかけを行います。特に、回収したペットボトルの質は、リサイクル率の向上において重要な要素となるため、ペットボトルのキャップ・ラベル除去の推進を図り、帝人フロンティア(株)の協力により「ボトルto繊維」を推進することで、球場内でのリサイクル素材の活用拡大に繋げるとともに、将来的には、アサヒ飲料(株)が推進されている「ボトルtoボトル」の当球場での実現を目指します。
※ボトルto繊維:使用済みペットボトルを原料に戻しリサイクルポリエステル繊維にすること。
※ボトルtoボトル:使用済みペットボトルをペット原料に戻し、再びペットボトルとすること。
5. リサイクル素材の活用用途拡大
2022シーズンから新デザインとなる球場スタッフユニフォーム(ポロシャツ)の素材として、帝人フロンティア(株)のリサイクルポリエステル繊維(エコペット(R))を採用します。更に、リサイクル素材を活用した商品開発についても推進し、活用用途の拡大を図ります。
6. 食品ロスの削減・リサイクル活用
飲食売店において発生する食品ロス(通常時において年間約80トン)の削減を図るとともに、堆肥・飼料化も検討することで、今後は、食品循環資源としてのリサイクルに取り組みます。
(2)CO2排出量の削減
1. ナイター照明のLED化
2022シーズンからナイター照明を全面LED化します。これにより、現状のHIDランプに比べ、CO2排出量を年間約60%削減することが可能となります。
2. 球場内照明のLED化
2014シーズンから順次進めている球場内照明のLED化を、2025シーズンまでに完了します(現在約70%完了)。
3. カーボン・オフセット試合の開催
阪神タイガース主催による公式戦※を、Jクレジット制度を活用したカーボン・オフセット試合として開催し、当該試合の開催に伴うCO2排出量をオフセットします。
※ 2021年シーズンでは、『ウル虎の夏』期間の6試合において80t~90t-CO2を、オフセットしました。
4. 球場内空調機等の省エネ化
場内通路の空調機等、球場内で使用する電気・ガス機器を、より省エネ効率の高い機器に更新していきます。
5. ツタによる壁面緑化
当球場開設当初に植えられ、球場の名物の1つともなっている「ツタ」の壁面緑化により、ヒートアイランド現象の緩和や空調効率の改善に寄与します。
(3)再生可能エネルギー等の活用
1. 銀傘への太陽光発電設置
2007~2009年に実施したリニューアル工事に伴い、新しくなった銀傘に設置された太陽光発電装置により、年間193,000kwhを発電し、球場内で使用する電力のうち約3.6%を賄っています。今後は、将来的な太陽光発電装置の更新も含め、更なる再生可能エネルギーの活用に取り組みます。
2. 井水・雨水のグラウンド散水及びトイレ洗浄水への利用
球場敷地内の井戸からくみ上げる井戸水に加えて、リニューアル工事以降、銀傘に降る雨水を地下タンクに貯め、グラウンドへの散水やトイレの洗浄水として使用しており、これにより、球場が年間に使用する水量(約66,600立方メートル)の約65%を賄っています。今後は、汚水排出量の削減にも取り組みます。
3.ご協賛企業と取組内容
<阪神甲子園球場オフィシャルエコアドバイザー>
帝人フロンティア株式会社
【取組内容】
プラスチックカップ・ペットボトルの回収・ノベルティ等へのリサイクルの推進
球場スタッフユニフォームに使用するリサイクルポリエステル素材の提供
バイオマス素材を使った飲食包材の提供(甲子園焼きそば)
<阪神甲子園球場オフィシャルエコパートナー> ※五十音順
・アサヒ飲料株式会社
【取組内容】
ペットボトルの回収・リサイクル率向上の推進
ボトルtoボトルの実現に向けた検討
・株式会社シモジマ
【取組内容】
バイオマス素材を使った飲食包材の提供(甲子園カレー)
・パナソニック株式会社
【取組内容】LEDナイター照明の提供
阪神電気鉄道株式会社 https://www.hanshin.co.jp/
リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/acc2b647a720c6a243bb82873f59493dfc57cff9.pdf
発行元:阪急阪神ホールディングス
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