第5回「薬剤耐性(AMR)あるある川柳」 入賞作品発表
AMR臨床リファレンスセンター(厚生労働省委託事業)は、昨年11月の「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」啓発活動において、薬剤耐性(AMR)対策を自分の事として関心をもっていただくために、第5回「薬剤耐性(AMR)あるある川柳」の公募を行いました。
今回は1,617作品のご応募をいただき、当センターにて選考を重ね、一般部門から金賞、銀賞 各1作品、医療従事者部門から金賞、銀賞 各1作品、佳作10作品、一般投票から「いいね賞」1作品の入賞を決定しました。入賞作品はAMR情報サイトで2月11日(金・祝)から公開します。
2022年2月11日から公開
https://amr.ncgm.go.jp/information/2021senryu_result.html
■一般部門
・金賞:阻止しよう 使える薬が 無い未来 (はるちゃん)
・銀賞:耐性菌 まん延防止の 措置が要る (猫背)
■医療従事者部門
・金賞:抗菌剤 望まぬ意思と 出さぬ医師 (ルーキー)
・銀賞:ウイルスも 人の話も きいてない (副主任)
■佳作
・薬好き そんなあなたを 菌も好き (古子)
・恋だけが 薬が効かぬと 思ってた (あおちゃん)
・そのカゼに 抗菌薬は ヤク立たず (ほり・たく)
・飲み切って クスリと笑う 人生を (けんちゃん)
・効く効いた また効くだろう もう効かず (化猫)
・気休めに 飲んだらアカンよ 抗菌薬 (チョウピン)
・抗菌薬 あげずもらわず 使いきる (ちゃったマンゴー)
・何にでも 効くと思うな 抗菌薬 (小径)
・知らぬ間に 未来を変える その処方 (小児科翔平子)
・抗菌薬 焦らず血培 採ってから (友蔵)
■いいね賞
・耐性菌 知らない怖さ 知る強さ (よし得)
【総評】
今年で5回目となる「薬剤耐性(AMR)あるある川柳」の募集に、全国から1,617作品のご応募をいただき誠にありがとうございました。今年度も、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、感染対策や健康管理の意識が高まった1年だったと思います。このような状況の中で、川柳を通じて多くの方に薬剤耐性対策について考えていただけたことを大変うれしく思っています。
薬剤耐性菌は、目に見えないうちに広がっています。治療の切り札となる抗菌薬が効かないために、さまざまな医療が困難になったり、私たちの日常生活を変えてしまう大きな問題です。今回の応募作品は、新型コロナウイルス感染症の流行や感染対策を意識し、世相を反映したもの、使える抗菌薬を残すためにできること、そして医療従事者の心のつぶやきなど、さまざまな視点から薬剤耐性を考えていただきました。抗菌薬の正しい知識や感染対策に対する意識が少しずつ、世の中に広がってきていることを実感しております。
私たちはこの川柳を活用させていただき、薬剤耐性対策をさらに推進してまいります。
今回も素晴らしい作品をありがとうございました。
国立国際医療研究センター病院
AMR臨床リファレンスセンター
センター長 大曲 貴夫
*公募期間:2021年11月1日-2021年11月30日
*入賞者には賞状と記念品をお送りします。
*川柳、ペンネームは、すべて応募者の表記にしたがっているため、一部当て字等の表記で掲載しています。
*作品の著作権は、すべて国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンターに帰属しています。無断での転載、使用はご遠慮ください。
*入賞および応募作品につきましては、当センターのウェブサイト、SNS、報道資料等、広告広報活動の一環として使用いたします。
【AMR対策の必要性】
~抗菌薬・抗生物質は不適切に使うことで、本当に必要な時に効果が発揮できなくなる~
抗菌薬・抗生物質は細菌が増えるのを抑えたり、殺したりする薬です。しかし、細菌もさまざまな手段を使って生き延びようとします。本来ならば効くはずの抗菌薬・抗生物質が効かなくなることを「薬剤耐性(AMR:Antimicrobial resistance)」といいます。2019年4月29日、国連は抗生物質が効きにくい薬剤耐性菌が世界的に増加し、危機的状況にあるとして各国に対策を勧告しています。
日本では、外来診療での抗菌薬・抗生物質使用が9割以上を占めており、外来診療で抗菌薬・抗生物質の適正使用を推進することが不可欠といえます。
日本では毎年11月を「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」と設定して、AMR対策の必要性をお知らせするさまざまな取り組みを行っております。
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