サステナブルな「レース×レザー」袴を学生が制作 3月18日の卒業式でお披露目【和洋女子大学 服飾造形学科】
和洋女子大学(千葉県市川市、学長:岸田 宏司)では、服飾造形学科4年の堀田 美里さんが、「和洋ブランドプロジェクト」の一環で、ピッグスエードにレースをあしらった袴を制作し、3月18日(金)の卒業式で着装します。
ピッグスエードとは、食肉用の豚の皮からできているレザー。牛のスエードよりも繊維が細かく、手触りが良い為、高級感があることが特徴です。起毛加工により豚革独特の毛穴模様が目立たなくなります。
これまで捨てられていた豚の皮という素材を活用した、サステナブルファッションに値する、新しい袴が誕生しました。
■「和洋ブランドプロジェクト」とは
和洋ブランドプロジェクトは、学年の垣根を越え、座学だけでは味わえないものづくり・ブランドづくりを実体験できる服飾造形学科の学生主体のプロジェクトです。「医療従事者のためのユニフォーム企画・制作」や「テレビ番組出演者の衣装企画・制作」など様々なテーマでプロジェクトが動いています。
堀田さんは、「ピッグスエードという天然素材を使用したため、生地の歪みがなかなか取れなかった。また、素材に厚みと硬さがあるので、重ねて縫製することに技術を要した。通常の袴の縫製方法とは手順が異なり、自身で工夫を加えて仕上がりに向けて調整が必要だった」など制作で苦労した点を語ってくれました。制作のきっかけは、「和洋ブランド運営プロジェクト」。授業外で学年の垣根を越え、ものづくり・ブランドづくりを実体験する学生主体のプロジェクトへの参加をしたことです。堀田さんは、プロジェクトの一環で、千葉テレビ放送、朝の情報番組出演者の衣装の制作にピッグスエードを使用しました。その際、素材の面白さに惹かれ、自分が卒業式で着る袴を制作することになりました。制作に要した期間は2か月。材料費は2万円とのことです。
袴の制作手順は、次の通りです。
(1) 裁断
(2) しるしを付ける
(3) 裾の始末
(4) 前後の襞山(ひだやま)をしるし通りに折る
(5) 相引(あいびき:脇部分)を縫い合わせる
(6) 笹襞(ささひだ)※をつくる
(7) 前紐・後紐を裁断し、紐心を入れ、幅通りに折る
(8) 紐付のしるしを付け、しるしに合わせて縫う
※笹襞:笹の葉形のひだのこと。袴の前ひものつけ位置から、相引(あいびき)[=裾から脇明き止まりまでの高さ]の上までとったもので、不要の部分をたたみ込んで、さらに装飾化したもの。女袴は前後にとる。(きもの用語大全 有限会社 創美苑)
仕上がった袴を、堀田さんは卒業式で着装します。自分自身の手によるサステナブルな袴の着心地はひとしおでしょう。今春からの、社会での活躍を和洋女子大学も応援しています。
和洋女子大学 服飾造形学科のwebサイト
https://www.wayo.ac.jp/academics/home_ec/costume_art/tabid/342/Default.aspx
和洋女子大学 服飾造形学科 卒業制作データベースサイト
■大学概要
学校名 : 和洋女子大学
代表者 : 学長 岸田 宏司
所在地 : 〒272-8533 千葉県市川市国府台2-3-1
最寄り駅 : 京成本線 「国府台(こうのだい、和洋女子大学前)駅」下車 徒歩9分
: JR市川駅 バス8分
「真間山下(ままさんした)」下車 徒歩3分
: JR松戸駅 バス20分
「和洋女子大前」下車 徒歩1分
アクセス詳細: http://www.wayo.ac.jp/access/tabid/666/Default.aspx
設立 : 1897年(2022年に125周年を迎えます)
URL : https://www.wayo.ac.jp
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