「Rakuten Fashion Week TOKYO 2022 A/W」シーズン閉幕
「Rakuten Fashion Week TOKYO(以下、Rakuten FWT) 2022 A/W」(主催:一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構、以下 JFWO)は、主会場の渋谷ヒカリエ、表参道ヒルズを中心に3月14日(月)~3月19日(土)に開催し、期間中54ブランドによるショーやインスタレーションが実施されました。今季も引き続きコロナ禍での開催となりましたが、54の発表のうち、30がフィジカル発表、24がデジタル発表、うち17の初参加ブランド、そして海外からは1地域からの参加がありました。
今シーズンも、冠スポンサーである楽天が日本のファッションブランドを支援するプログラム「by R(バイアール)」を実施。
TOMO KOIZUMI(トモ コイズミ)、TOGA(トーガ)が参加し、注目を集めました。
またAR・VRなど新しいコレクションの発表方法やSDGsなど、“ファッション”の切り口を広げることによりファッション・ウィークのそのものへの認知・関心につなげることをめざして実施いたしました。お陰様で参加ブランドをはじめ、関わるすべての方々にも様々な規制をお願いしながら、継続的な感染症対策の強化のもと6日間にわたる祭典は無事終了いたしました。
参加ブランド、関係者、そしてメディアの皆様にご協力いただき、誠にありがとうございました。
2022 A/Wシーズン のポイント
(1)デジタル配信の強化
■ライブ配信・YouTubeでの公開
公式WEBサイト( https://rakutenfashionweektokyo.com/jp/ )で全参加ブランド発表の内容を告知、希望ブランドについてはフィジカル発表の様子をライブ配信しました。
アーカイブ映像はすべて以下のYouTubeで公開しております。
( https://youtu.be/EnXAApvIcXo?list=PLeduZQtZfBzqGbZyou3YTaoxXQyC8Fw74 )
■新たなキービジュアルとして初の「シーズンプロモーションムービー」を制作
Rakuten FWT初となるシーズンプロモーション動画を制作し、イベントそのものの発信を強化しました。期待の新人アーティスト“にしな”の最新シングル曲「スローモーション」をシーズンテーマソングに採用し、楽曲にあわせて独自の世界観が注目を集める、イラストレーター「がーこ」によるオリジナルアニメーションとのコラボレーションが実現。また、ムービーの一場面で描かれる渋谷を背景にしたイラストをメインビジュアルとしました。渋谷ヒカリエ、表参道ヒルズの公式会場を中心に、広く国内外に向けてRakuten FWTを発信しました。
■DIGITAL VOICEの継続
会期中にSNSで盛り上がりを拡散する「DIGITAL VOICE」を継続。ファッションジャーナリスト、エディター、バイヤー等がコレクションの見所、注目アイテムについてコメントする「DIGITAL VOICE RECOMMENDATION 」や、国内外で活躍するインフルエンサー、モデル達が参加ブランドの服を着用し登場する「DIGITAL VOICE SNAP」を各ブランドのコレクション発表前のタイミングで実施するなど、イベントを盛り上げるべくSNSを活用した施策を行いました。
(2)デザイナー支援プログラムの拡充による新しい表現方法・話題性のアップ
■文化庁(日本博主催・共催型プロジェクト)
昨年に引き続き、RakutenFWT2022A/Wの会期中に、国が推進する「日本博」の一環として、文化庁及び独立行政法人日本芸術文化振興会と以下の2つのプログラムを実施しました。
・blackmeans 初のランウェイショー開催
日本のパンクファッションカルチャーを牽引するblackmeansが、初のランウェイショーを開催しました。
・yoshiokubo 2022 A/W「NFT プレゼンテーション」開催
パリファッションウィークに2018年から参加しコロナ禍の現在も映像で参加を続け、東京ではフィジカルショーを続けるyoshiokuboが、今年1月に発表した2022 A/Wのテーマ「いか上がり」を踏襲し、デジタルファッションファクトリー「X-couture」の協力によりブランド初のNFTウェア販売をリリースするプレゼンテーションイベントを開催しました。
■経済産業省ARやVRなどの手法を活用した新たなコレクション発表表現をサポート
経済産業省による委託事業※1での一環で、ARやVRなどの手法を活用した新たなコレクション発表表現をサポート。クレッセント社の持つ4Dボリュメトリクス撮影技術※2を活用し、デジタルプレゼンテーションをBED j.w. FORDが実施しました。
※1_本取り組みは経済産業省令和3年度「展示会等のイベント産業高度化推進事業(ファッションショーイベントのDX化事業)」として実施。
※2_世界初の商用ボリューメトリクスキャプチャシステム。人間の動きを自由視点の映像にするテクノロジー
■2022 A/W オフィシャルパートナーによる支援企画
・CONVERSEが参加デザイナーのシューズを支援
会期中に、CONVERSEJAPANCO.,LTD.とCONVERSEが展開する定番のALLSTAR(R)を中心に、ァッションショー等フィジカルのイベントを行うデザイナーにシューズ提供を行いました。
シューズ使用デザイナー
el conductorH/長嶺信太郎 LITTLEBIG/馬渡圭太 SUGARHILL/林陸也
・KeepAlive株式会社が参加ブランドにNFCチップを提供
会期中にNFCチップを活用し、来場者の動線や会場内での情報提供を新しい体験に置き換える取り組みを行いました。NFCチップ提供はKeepAlive株式会社が協賛、コレクションの実施内容がデジタル化されているBED j.w. FORDとyoshiokuboでのトライアルを実施しました。
NFCチップ提供ブランド BEDj.w.FORD/山岸慎平 yoshiokubo/久保嘉男
■FASHION PRIZE OF TOKYO/TOKYO FASHION AWARD
「FASHION PRIZE OF TOKYO」の第4回受賞デザイナーに選出された CFCLのデザイナー、高橋 悠介(※)によるサウンドインスタレーションを公式会場・表参道ヒルズにて実施しました。
また、第7回より拡大した「TOKYO FASHION AWARD」選出8ブランドによる公式会場・渋谷ヒカリエでのフィジカルショー・プレゼンテーションを、「TOKYO FASHION AWARD 2022 WINNERS' EVENT」と題し実施しました。
上記の開催は選出ブランド数も増え、大きな注目を集めました。
(※)「高」の字は「はしご高」正式表記
■渋谷ヒカリエ8F・COURT プレスイベント
・デジタル発表がスタンダード化する中、少しでも作り手の声を届ける機会を創出すべく、渋谷ヒカリエ8F・COURTにて初参加ブランドや周年記念を迎えたブランドとメディアの懇談の場を設けました。
実施ブランド Maison Shun Ishizawa/OXYMORON/CINOH/MEGMIURA WARDROBE
meagratia/mintdesigns/ZIN KATO x Yuki Mitamura
(3)「ファッションができるSDGs」シーズンコンテンツとして本格的に始動
今シーズンもSDGsレポーターとして長濱ねるさんが登場
Rakuten FWT 2022 S/Sシーズンに引き続き今季も“SDGsレポーター”として長濱ねるさんが登場。下記のSDGs施策は一般も参加できる企画であることから、レポーターである長濱ねるさんにはそれぞれの会場に取材・訪問いただき、実際に商品を手にとった感想や体験を積極的に発信いただきました。
・小松マテーレ「素材メーカーが挑戦するサステナブルなモノづくり展」を開催
小松マテーレ社の素材で創作された「BED J.W. FORD(ベッドフォード)」のコレクション特別展示や、端切れや廃棄せざるを得ない生地を活用したサステナブルブランド「mate-mono(マテモノ)」の製品等、技術を結集し生み出した先端材料や製品を、公式会場である渋谷ヒカリエ 8階 CUBE 及び9階アトリウムに展示。同社のサステナブルな取り組みを紹介しました。
・「DAIWA」が漁網によるアップサイクルプロジェクトを発表
「DAIWA」が今季、漁業の現場で問題になりつつある廃棄漁網のアップサイクルを行い、漁業現場やファッションにその製品を提供する仕組みを本格的にスタートさせました。デジタル発表での映像配信に加え、一般の方にも知っていただく機会として、会期中から21日(月)までJFWOとの共催により表参道ヒルズ 本館 吹抜け大階段にて「漁網」の再利用コレクションや、漁網をつかったアートインスタレーションを行いました。
・PROJECT TOKYOにてSDGsの取り組みを集積したコーナーを展示
JFWOとPROJECT TOKYOのコラボレーションにより、東京国際フォーラムにて3/16,17に行われたPROJECT TOKYOにて下記の2つの展示が実現。株式会社トーガシと株式会社uragami、株式会社 七彩もサステナブルな施工および什器を提供いただきました。
_デニム de ミライ~DENIM PROJECT~
三越伊勢丹、阪急阪神百貨店、岩田屋三越、エスティーカンパニー、ファッションコアミッドウエスト、佐藤繊維 (GEA)の6社が、サステナブルなファッションの実現を目指して業界の垣根を超えて協業した「デニムde ミライ~DENIM PROJECT~」。Rakuten FWT 2022 S/Sでご紹介した本プロジェクトの取り組みを通して、国内外60以上のブランドやクリエーターなどが、ヤマサワプレスが所有する約20トンの<リーバイス(R) 501(R)>のユーズドストックをアップサイクルしたアイテムを会場で一堂に展示しました。
※3/23(水)より上記6社の全国主要店舗、およびオンラインにて販売を開始予定です。
_JFW JAPAN CREATION/Premium Textile Japanのサステナブル・プロジェクト テキスタイル展示
「JFW サステナブル・プロジェクト」分類に該当するオーガニック原料や、生分解性のある環境にやさしい繊維、リサイクル原料など、世界的にも評価が高い日本のサステナブルテキスタイルが展示されました。これらの展示素材は引き続き「JFWテキスタイル・オンラインサロン(JTO)」でもご覧いただけるなど、デジタルとリアル展示を同時展開しました。
(4)海外メディアへの情報と素材提供
引き続き、コロナ禍において来日できない海外メディア(「VOGUE US」「VOGUE ITALY」「BoF」「THE WALL STREET JOURNAL」「CNN style」「FASHION WEEK ONLINE」等)に対し、英語のリリースや画像素材提供を行い、世界に向けての発信強化を継続的に行っています。参加ブランドへの事前の情報提供協力の要請を行い、共有の方法などにも工夫を重ねています。これら皆様の協力により、コレクション発表直後の海外メディアからのデザイナーやスポンサーへのメールインタビューなどの機会にもつながりはじめています。
(5)コロナ禍の生活様式にマッチした非接触型招待客・来場者管理システム(※)の導入をはじめ、さらなるコロナ対策を強化
前回に引き続き、経産省・内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室のご指導をいただきながら、独自の「ファッションショーにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を作成・更新し実施。運営スタッフへの抗原検査、二酸化酸素検知システムの設置を継続して行いました。とくにバックステージやカメラ席など密になりやすいところに関わるスタッフは毎日抗原検査を実施。さらに今シーズンは経産省協力の元、 非接触型招待客・来場者管理システム「ローンチメトリックス」の導入により新しい入場スタイルへ。その他、小松マテーレ社の不織布と布の特長を兼ね備えたウイルスの飛沫と花粉をカットする「ダントツマスクールPremier(プレミア)」マスク、及びマスクインナー「くっつくインナーPremier(プレミア)」を公式に採用。参加ブランド及びスタッフも着用し、来場者にはインナーフィルター(くっつくインナー)を無料配布するなど、さらなる対策強化を図りました。
(※)本取り組みは経済産業省令和3年度「展示会等のイベント産業高度化推進事業(ファッションショーイベントのDX化事業)」として実施。
今季の参加ブランドのコレクション発表はもちろん、ファッションに関する多様なコンテンツを通じて少しでも多くの方に「ファッションの魅力」を伝えられたら幸いです。次回、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2023 S/S」の開催は2022年8月29日(月)~9月3日(土)となります。引き続き、Rakuten Fashion Week TOKYO にご注目・ご協力のほどお願い申し上げます。
プレスリリース画像画像一括ダウンロード
-
キービジュアル
-
TOMO KOIZUMI(トモ コイズミ)
-
TOGA(トーガ)
-
DIGITAL VOICE
-
blackmeans(ブラックミーンズ)
-
yoshiokubo(ヨシオクボ)
-
展示会等のイベント産業高度化推進事業
-
世界初の商用ボリューメトリクスキャプチャシステム
-
ヘッドマウントディスプレイ
-
プレスイベント
-
小松マテーレ「素材メーカーが挑戦するサステナブルなモノづくり...
-
小松マテーレ「素材メーカーが挑戦するサステナブルなモノづくり...
-
「DAIWA」の漁網によるアップサイクルプロジェクト01
-
「DAIWA」の漁網によるアップサイクルプロジェクト02
-
デニムde ミライ~DENIM PROJECT~01
-
デニムde ミライ~DENIM PROJECT~02
-
サステナブル・プロジェクトテキスタイル展示01
-
サステナブル・プロジェクトテキスタイル展示02
-
ローンチメトリックス非接触型招待客・来場者管理システム
- カテゴリ:
- イベント
記事掲載数No.1!「@Press(アットプレス)」は2001年に開設されたプレスリリース配信サービスです。専任スタッフのサポート&充実したSNS拡散機能により、効果的な情報発信をサポートします。(運営:ソーシャルワイヤー株式会社)