「(仮称)うめきた公園」工事本格着手

~西日本最大のターミナル駅「JR大阪駅」直結&オフィス・中核機能等の 民間宅地とシームレスに隣接! QOL向上&イノベーション創出を実現する サステナブルな都心型パブリックスペース・エコシステムを公民連携で整備~

三菱地所株式会社を代表企業とするうめきた2期開発事業者JV9社(以下「事業者JV」※1)は、『「みどり」※2と「イノベーション」の融合拠点』※3をまちづくりの目標とする「うめきた2期地区開発事業(以下「本プロジェクト」)」において、大阪府・大阪市、独立行政法人都市再生機構(以下「UR都市機構」)とも連携して取り組んでおりますが、今般、大阪市・UR都市機構によるベースグレードの公園整備に、事業者JVによるまち全体の魅力を高めるアップグレードを加えた都市公園((仮称)うめきた公園。以下「本公園」)の工事について、公民連携により本格着手することとなりましたので、お知らせいたします。

本公園は、西日本最大のターミナル駅「JR大阪駅」前において、大規模ターミナル駅直結の都市公園としては世界最大級の規模となる約45,000平方メートルの面積を誇り、オフィス・商業施設・中核機能・ホテル・分譲住宅等で構成する民間宅地と一体的かつシームレスに整備します。また、本公園を含む本プロジェクト全体において先導的な省CO2技術を積極的に導入するほか、大規模災害時に広域避難場所として機能する都市公園として周辺地域のレジリエンス強化に寄与する等、サステナブルな社会の実現に貢献します。

今後、事業者JVは、2025年の大阪・関西万博の開催に先立つ2024年夏頃の先行開園、2027年春頃の全体開園に向け、「市民・来街者のQOL向上」と「企業・研究機関等によるイノベーション創出」により豊かな未来生活を実現する“Osaka MIDORI LIFE”の創造という計画コンセプトの下、新たな都心型パブリックスペース・持続可能なエコシステムの構築を目指し、本プロジェクトを推進してまいります。


本プロジェクトの計画コンセプト


“Osaka MIDORI LIFE”の創造

~「みどり」と「イノベーション」の融合~


これまでの都市づくりのパラダイムを超えて、国籍や年齢、性別、障がいの有無など、多様性を受け入れて知恵を分かち合い、それぞれのQuality of Life(QOL)の向上を感じられる社会の構築に貢献します。そのために、「みどり」と融合した生命力あふれる都市空間や、イノベーション活動の起点となる施設、市民や企業など、さまざまな人々が新しい活動にチャレンジできる場や仕組みをつくり、活力に満ちた創造的なライフモデル“Osaka MIDORI LIFE”をうめきたから関西、そして国内外へと発信していきます。


本公園(一般園地)の特徴

●ランドスケープデザインの考え方

・世界的に活躍するランドスケープアーキテクトGGNをデザインリードとして起用し、設計を日建設計等が担当します。

・『未来へのひらめきと原動力となる「みどり」』をデザインコンセプトに、民間宅地を含めた敷地全体を一つの「みどり」の大地として捉え、一体的かつシームレスに計画します。

・南公園は都市的な空間、北公園は緑が多く自然豊かな空間とすると共に、周辺地域(JR大阪駅方面・新梅田シティ方面)に対し開けた計画とします。

・最大高さ約3mのランドフォーム(盛土)を、南北公園を跨いでうねるように配置することで、3つの主要空間「リフレクション広場」・「うめきたの森」・「ステッププラザ」※4を生み出すと共に、奥行きや立体感のある空間・景観の創出により、来園者の体験価値を高めます。

・道路を挟んだ南北公園を、上空通路「ひらめきの道」※4により繋ぐことで、一体性を高めます。

・南北公園への水景や桜の配置により、象徴的な風景を創出し、自然を楽しめる名所を作ります。


GGN

1999年にアメリカ・シアトルで創立されたランドスケープアーキテクト会社。アメリカ・シカゴのミレニアムパークにある「ルリー・ガーデン」(2004年)、ワシントンDCの「国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館」(2016年)など多数の代表作品が挙げられる。2011年スミソニアン・クーパー・ヒューイット賞、2017年ランドスケープの権威に贈られるASLA賞を受賞するなど、世界でも注目のランドスケープ建築集団。

「この公園はGGNにとって日本で初めてのプロジェクトです。この土地が持つ記憶や、大阪城の石垣等の日本のクラフツマンシップ(職人文化)、大阪の多くの橋を架けてきた文化、水の都からのインスピレーションを、都心の公園というパブリック空間や地域とのつながりを踏まえたデザインに落とし込んでいます。植栽のデザインにも力を入れており、大阪の在来種や日本らしさを感じられる樹木・草花が四季折々の風景をつくります。市民に愛される大阪の新しい名所になることを期待しています。」


●公園全体計画図


●南公園の空間イメージ


(上)上質な天然芝と水盤のある「リフレクション広場」。大屋根イベントスペースとの一体利用により1万人規模のイベント開催も可能


(中)木陰で思い思いに過ごせる段丘状の丘や、水遊びのできる薄層の水盤。南公園では多様なアクティビティの展開が可能


(下)四季折々の草花に囲まれながら、ゆったりと寛ぐことができる庭園空間「エントリーガーデン」










●北公園の空間イメージ


(上)豊かな緑とダイナミックな水景(池・滝)のある憩いの空間「うめきたの森」。滝の上部では春には桜が楽しめます


(中)北公園南西入口部に位置する、さまざまな水の表情が楽しめる水景施設


(下)繊細な日本の職人文化を表現した石壁と滝。秋には紅葉が楽しめます












●環境配慮(サステナビリティ)に関する取り組み

・本プロジェクトは、令和3年度国交省サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)に採択されており、以下に掲げる取り組みをはじめ、地中熱利用、下水熱利用、太陽光発電等の最先端の環境技術や資源循環インフラを導入する等、SDGsへの貢献に積極的に取り組んでいます。

・今後、本プロジェクトでは、本公園を含めた各種環境認証制度の認証取得を予定しています。


<日本らしさ、大阪らしさ、うめきたらしさを感じることができる植栽計画>

・大阪の桜の新名所をつくるほか、モミジやカツラ等の紅葉の美しい樹木や、ハナショウブやツツジ類といった日本で古来より親しまれている花類を、繊細な配色により演出することで、年間を通して日本の四季の美しさを感じられる植栽計画とします。

・大阪の歴史の発祥地でもある上町台地や大阪近郊の丘陵地に生育する里山植生(在来種)も取り込むことで、大阪らしさを表現すると共に、生態系にも配慮した植栽計画とします。

・水都大阪の歴史や、淀川・中之島とのつながりを意識し、本計画地の地歴にも根差した「潤った大地」を象徴する水辺の植栽を導入した、うめきたらしい植栽計画とします。


<水資源循環への貢献>

・緑陰や植栽・水景等の蒸発散による微気象調整効果により都心のクールスポットを創出します。

・バイオスウェール※5や浸透トレンチ※6・砕石貯留槽※7などのグリーンインフラ技術の活用により、雨水の地下浸透を促すことで域外流出を抑え、内水氾濫抑制※8に寄与します。

・雨水の再利用による潅水や貯留機能を有する植栽基盤を用いることで、上水利用を低減します。


<生物多様性への配慮>

・淀川や大阪城公園における生態調査から以下の様な誘致目標種を掲げ、これら生物の生息に配慮した環境を計画(光環境への配慮、水辺から後背の樹林へと連続していく多様性の高い環境創出等)することで、大阪都心を取り巻く生態系ネットワーク形成への貢献を目指してまいります。


●防災(レジリエンス強化)に関する取り組み

・本公園は、大阪市の要請を受けてUR都市機構が施行する防災公園街区整備事業において、「広域避難場所の機能を有する都市公園」として整備され、地震・火災等の大規模災害時に一時避難者の受け入れが可能な計画としております。

・一時避難者や緊急車輌の円滑な進入に配慮した入口形態・幅員設定を行うほか、非常用照明、防災スピーカー、非常用便所(災害用マンホールトイレ)、備蓄倉庫等の防災施設も配置します。

・災害時には、民間宅地内の非常用発電機及びコージェネレーションシステムを用いて、公園内の一部施設へ電力融通するシステムを活用することで、街区全体の防災性能を高めます。

・本プロジェクトでは、「自助・共助・公助の最大化による『災害に強いまち梅田』」の実現に向け、本公園における防災機能と民間宅地内におけるBCP(事業継続計画)施策が一体となって、地域のレジリエンス強化に貢献します。


本公園施設(設置許可施設)の特徴

●導入機能

・事業者JVは、本公園内における設置許可施設※9(以下「本公園施設」)として、主に以下の3つの機能を有する建築物等を整備します。本公園施設の整備により、本公園の利便性や賑わいの向上など、「みどり」全体の魅力を高め、国内外からさまざまな人々を呼び込むとともに、来園者に対する新たな体験や学びの機会の提供、実証実験によるイノベーションの創出を図ります。


●公園施設配置計画※4

・南北公園の中心に確保された大きな緑地空間の周縁に、上記3つの機能を有した各公園施設を配置することで、公園の広がりとアクティビティのつながりを楽しめる施設配置計画とします。


●主な公園施設の概要・空間イメージ


・大屋根イベントスペース

多様なイベントの開催が可能な、新駅直結の屋根付イベントスペース

・情報発信棟

 ・まちの玄関口に位置する、本公園やまちの総合的なインフォメーション施設

 ・先進的で高感度なライフスタイルを発信する物販機能や公園利用者・企業向けの多様なプログラムの開催が可能な多目的に利用可能なスペース

・カフェ・レストラン棟

リフレクション広場の高質な芝生やイベントを楽しみながら憩うことのできる飲食施設


SANAA

1995年に設立された、妹島和世と西沢立衛による建築家ユニット。「金沢21世紀美術館」、「ルーブル・ランス」(フランス)、「ニューミュージアム」(アメリカ)など、数々の建築を手掛ける。2004年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 金獅子賞、2010年プリツカー賞など、数多くの賞を受賞。

「南北に約120mの長さを持つ大屋根は、都市公園のランドスケープと呼応するようにゆるやかに起伏します。半屋外の大屋根イベントスペースと、情報発信棟、カフェ・レストラン棟をひとつの屋根の下にそれぞれ配置することにより、中と外が自然とつながり、公園と地域に開いた場所となります。」


・新しい製品や技術、サービス、アートなど、ライフデザイン・イノベーションに資する「モノ」や、イベント・プログラム等のさまざまな「コト」に触れられる、天井高さ15mを誇る大展示室を擁したミュージアム

・コンテンツの展示者(企業、開発者、研究者、アーティスト等)にとっても、自らのイノベーション活動に活かせる市民・ユーザーとの接点の場となる

・公園利用者・施設来館者が利用できる飲食・物販機能も併設


安藤忠雄(ネクストイノベーションミュージアム設計監修)

1941年、大阪に生まれた建築家。世界各国を旅した後、独学で建築を学ぶ。代表作として、セビリア万博日本政府館や大阪府立近つ飛鳥博物館などが挙げられる。

1995年プリツカー賞、2005年国際建築家連合(UIA) ゴールドメダル、2010年文化勲章など、数多くの賞を受賞。

「うめきた2期計画は、京都と大阪と神戸をつなぐ交通の要衝に位置し、全国にも他に類のない都市開発プロジェクトです。様々な物流と情報が集積するこの地に、巨大な緑の公園を創出することは、これからの都市の在り方を考える上でも、大変意義深い計画だと考えます。

ネクストイノベーションミュージアムは、機能の大部分を地下に埋設し、地上部分は壁面緑化によって緑のボックスとすることで、周辺の公園景観に溶け込むような外観となることを意図しています。訪れる人々が、緑豊かな環境の中で、未来について思索を巡らすことのできる場となることを期待しています。」



パークマネジメント・エリアマネジメントの目指す方向性

・事業者JVは、都市再生に向けた持続可能な都市環境マネジメントに関する取り組みとして、大阪市指定管理者制度に基づくパークマネジメントとエリアマネジメントを一体的に運営する法人組織の設立を予定しています。本プロジェクトの計画コンセプト“Osaka MIDORI LIFE”の創造と、グランフロント大阪を含むうめきたエリア全体の価値向上を目指し、大阪駅前に相応しい高質な維持管理、良質な景観形成、まちの情報発信等を行う予定です。

・また、都心型パブリックスペースにおける先進的な取り組みとして、企業・研究機関等によるイノベーションの創出に向けた新しい製品・サービス等の実証実験の受け入れ・支援を予定しているほか、市民・ワーカー・来街者等の「well-being」(身体的・精神的・社会的に良好であること)に資する日常のプレイスメイキング※11や、非日常体験を味わえる魅力的なイベントの誘致・開催についても計画をしております。

・今後、これら取り組みの実現に向け、多岐にわたる魅力的なサービス提供者・コンテンツ企画者等との連携により企画の具体化を図ると共に、持続可能なマネジメントを支えるエコシステム構築の一環として、本プロジェクトの計画コンセプトや、本公園が提供するサステナブルな価値・施策にご共感頂ける企業様を対象とした協賛制度等の導入について検討してまいります。


スケジュール

2024年夏頃 先行まちびらき(民間宅地の一部および本公園の一部)

― 以降、段階的なまちびらき ―

2027年春頃 本公園全体開園

2027年度 全体まちびらき


スーパーシティ型国家戦略特別区域の指定について

・大阪府・大阪市の「スーパーシティ型国家戦略特別区域の指定」にかかる内閣府への提案において、うめきた2期は、大阪・関西万博の予定地である夢洲と共に対象区域となっており、4月12日に区域指定の閣議決定がされております。

・詳細については、以下の大阪市webサイトよりご確認をお願いいたします。

https://www.city.osaka.lg.jp/ictsenryakushitsu/page/0000524676.html


注釈

※1:うめきた開発特定目的会社は、株式会社大林組が出資するSPC

※2:誰もが容易にアクセスできる緑豊かなオープンスペースのこと。うめきた2期の「みどり」は都市の品格や街の魅力を高め、大阪を世界水準の都市空間を持つ国際都市に引き上げるきっかけとなり、世界中から資本や優秀な人材を集積させ、創造的・革新的な変化(イノベーション)を生み出します

※3:大阪駅周辺・中之島・御堂筋周辺地域都市再生緊急整備協議会において策定されたまちづくり方針

※4:本リリースに記載の本公園内の部分名称、本公園施設名称は全て仮称であり、今後変更の可能性があります

※5:降雨時に雨水を流入し水を浸透させる窪地

※6:掘削した溝に砕石を充填し、流入水を均一に分散させるために透水性の管を敷設した排水施設

※7:砕石等の空隙貯留浸透槽に雨水を導き、側面や底面から地中へ浸透させる排水施設

※8:都市に降った雨が河川等に排水できずに発生する都市浸水

※9:都市公園法第5条(公園管理者以外の者の公園施設の設置等)に基づき、事業者JVが大阪市の許可に基づき設置する公園施設

※10:ライフデザイン・イノベーション:ウェルネス、ライフスタイル、エデュテインメント等を含むがこれらに限らない人々が健康で豊かに生きる為の製品・サービスの創出

※11:設計だけではなく利活用方法も含めて多角的に検討し、賑わいのある居心地が良い空間を創出すること


本プロジェクトの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における12の目標に貢献してまいります。


■本公園(一般園地)の概要

※大阪府リリースURL

https://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=44421

※大阪市リリースURL

https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/kensetsu/0000563806.html

※UR都市機構リリースURL

https://www.ur-net.go.jp/west/news/hndcds0000005lx5-att/20220516_umekita_2nd.pdf


■本公園施設(設置許可施設)の概要


<事業者JVプロジェクトウェブサイト>

URL: http://umekita2.jp



阪急阪神不動産株式会社 https://www.hhp.co.jp/


リリース https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/8a8465f011fd5a44bcd8c5ecca6988324c6322f7.pdf


発行元:阪急阪神ホールディングス

    大阪市北区芝田1-16-1

カテゴリ:
企業動向
タグ:
建設
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