警備員教育は新時代へ！交通誘導警備員向けのVR研修ソリューション「トラフィックコンダクター」、2022年秋提供開始

～事故の起きやすい15のシチュエーションを仮想現実(VR)で再現～

2022.08.08 11:00

株式会社なのはな警備(所在地：千葉県流山市、代表取締役：田中一善)は、交通誘導警備員向けのVR研修システム「トラフィックコンダクター」を2022年秋より提供開始いたします。

警備員仮想空間教育システム「トラフィックコンダクター」

■トラフィックコンダクターについて

トラフィックコンダクターは、交通誘導警備業務における研修のあり方を変革する新時代の研修ソリューションです。

本システムでは、実際に事故の起きやすい15のシチュエーションを臨場感溢れる映像で再現。これまで研修段階では体験できず、OJT(現場研修)任せになっていた難易度の高い交通誘導現場(信号機のある交差点、緊急車両、カーブ[無線機使用]、枝道、夜間、バック誘導等)を事前に体験できるようになります。VRなので何度失敗しても事故が起きる心配はありません。VR研修でしっかりと実技を身に着けてもらうことで、自信を持って現場に送り出せるようになります。

また、シチュエーションごとに誘導動作、合図がきちんとできているかどうかを判定する採点機能があり、警備員配置の参考にするなど、管制業務にもご活用いただけます。

本システムは新任教育ではもちろん、現任教育でもお使いいただけるので、質の高い誘導技術を維持できます。なお、警察庁からは「VRゴーグルを使用した研修は、視聴覚教材における実技研修として法定教育時間に換算できる」との見解を頂いています(実地研修としては認められていません)。

今後は視聴覚教材や備え付け書類の簡単作成機能など、研修のDX化を推進するサービスを順次リリースする予定です。トラフィックコンダクターのさらなる進化にご期待ください。

トラフィックコンダクター利用イメージ

■開発の背景と想い

警備業界では、現場で役立つ警備員人材の不足が問題になっています。その原因の一端が「不十分な研修体制」です。

新たに警備員となる人を対象とする新任研修では、まず座学で学んだあとに実技研修を実施します。しかし、車が走る実際の道路は使用できないため、施設内や公民館、体育館、公園などで動作を行うしかなく、不十分な教育のままOJTに送り出すことになります。

その結果、難易度の高い交通誘導現場にいきなり配属され新人警備員が恐怖を感じてしまう、工事の業者から嫌がられてしまう、お客様からのクレームにつながるなど、さまざまな問題が起きています。真面目な人材ほど現場での失敗経験によって退職するケースも多く、質の高い警備員を育成する環境が構築できていないのが現状です。

そこで、VRを活用することで座学とOJTのギャップを埋め、着実にステップアップしながら学べるシステムを開発しました。現場で役に立つ警備員を育成できるようになれば、警備会社自体も成長し、ひいては業界全体の価値向上につながります。なのはな警備はその先導役となり、業界の変革を目指したいと考えています。

8月5日(金)に開催した記者説明会にて、代表取締役の田中一善はこのようにコメントしています。

「長年警備業界に携わる中で、人材の質低下や旧態依然の教育体制に問題意識を感じていました。私たちは、IT技術を活用してそれらの問題を解決し、人材育成と教育の効率化、均一化を実現していきたいと考えております。トラフィックコンダクター導入会社の自責事故0、クレーム0達成を目指すとともに、日本の安心・安全を守るエッセンシャルワーカーでありたいと願っております」