オカビズが岡崎商業高校と連携し、起業家教育を実践。 老舗中小企業とZ世代向けの「商品開発」を 7/7に開始、半年で販売へ
岡崎ビジネスサポートセンター(以下 オカビズ、愛知県岡崎市、センター長・高嶋 舞)は、愛知県立岡崎商業高等学校(以下 岡崎商業高校)と連携し、総合ビジネス科3年生の授業として、創業111年の麩屋万商店とリアルな「商品開発」に取り組んでいます。起業家教育の一環として商品開発に取り組むことで、チャレンジ精神や既成概念にとらわれない創造力などを育む狙いです。
2022年7月7日(木)の初回授業では、オカビズ相談員の松田と麩屋万商店・峯田社長が商品アイディアの考え方などについて講義を実施。さらに2023年1月まで7回にかけてオカビズの相談員が登壇し、商品開発の一連の流れを実践的に学びます。
■経緯と背景/起業家支援を起業家育成へつなげ、地域のチャレンジを誘発する土壌づくりへ
2013年に商業高校の学習指導要領が改訂され、「商品開発」科目が新設。これまで地域の事業者様の協力を得ながら実践を交え進めてきましたが、コロナ禍や燃料高騰などもあり、高校も取り組み方法や連携先、授業内容を検討していました。
こうした課題をお聞きしたオカビズでは、これまでの企業サポートのノウハウを生かした若年層の起業家教育として連携し、地域の若者のチャレンジを支援したいと、取り組むことになりました。日々経営者や起業家と向き合う私たちが、次の世代の起業家育成を担うのは使命の一つだと感じ、相談員が各専門分野を生かした学びを一連でサポートします。
■授業詳細/約半年かけ地域食材「角麩」の新商品を開発、販売まで実践するプログラム
<連携授業の概要>
科目名 「商品開発」
趣旨 地域事業者の実際の新商品開発の過程を、市場調査から企画、
マーケティング、販売まで一貫して実践し、起業家教育の一環として学ぶ
対象 岡崎商業高校 総合ビジネス科 3年生 37名
内容 オカビズ相談員による講義、地域事業者との実践型ワークショップ
【テーマ】「地域食材『角麩』をZ世代に販売せよ!」
愛知・岐阜で食べられている地域食材の「角麩」は、中高年世代には
馴染みがあるものの、若い世代は一部の人が鍋の具材として
食べたことのある程度で、あまり浸透していません。
そこで今回、Z世代がZ世代に向けて全く新しい
角麩を使ったメニューを企画し、新商品として販売します。
講師 オカビズ・センター長/高嶋 舞
オカビズ・ビジネスコーディネーター/株式会社ARAWAS 代表 松田 広宣
オカビズ・デザインアドバイザー/株式会社RW 代表取締役 稲波 伸行
麩屋万商店 代表取締役 峯田 和幸氏
<授業スケジュール>
(1) 2022年7月7日(木)13:25~14:15(50分間)
内容 商品コンセプトを発表、ゴールの設定、今後のスケジュールについて
講師 オカビズ・ビジネスコーディネーター/株式会社ARAWAS 代表 松田 広宣
麩屋万商店 代表取締役 峯田 和幸氏
(2) 9月8日(木)13:05~13:50(45分間)
内容 コンセプト設計、ターゲットの設定、商品開発のイメージをより具体的に
講師 オカビズ・ビジネスコーディネーター/株式会社ARAWAS 代表 松田 広宣
(3) 9月22日(木)13:25~14:15(50分間)
内容 中間プレゼンテーション、コンセプトとターゲットへのフィードバック
講師 オカビズ・センター長/高嶋 舞
(4) 9月29日(木)13:25~14:15(50分間)
内容 最終プレゼンテーション、商品選定
講師 オカビズ・センター長/高嶋 舞
(5) 10月13日(木)13:25~14:15(50分間)
内容 商品ネーミング、キャッチコピー考案
講師 オカビズ・ビジネスコーディネーター/株式会社ARAWAS 代表 松田 広宣
10月25~26日(火・水) 岡商祭(文化祭)にてテスト販売
(6) 11月18日(金)8:55~10:45(110分間)
内容 パッケージデザイン
講師 オカビズ・デザインアドバイザー/株式会社RW 代表取締役 稲波 伸行
(7) 11月24日(木)13:25~14:15(50分間)
内容 SNSを活用したPRの実践
講師 オカビズ・ビジネスコーディネーター/株式会社ARAWAS 代表 松田 広宣
2023年1月 マックスバリュ岡崎美合店にて販売 ※予定。
<協力企業>
麩屋万商店(株式会社麩屋万)
代表取締役: 峯田 和幸
事業内容 : 角麩/生麸/細工麩/麩まんじゅう 製造販売
所在地 : 〒444-0916 愛知県岡崎市日名本町11-26
URL : https://fuyaman.jp/
■リアルなビジネスを学生に届け、起業家精神を育むために:オカビズ・センター長/高嶋 舞
経済産業省だけでなく文部科学省においても、「起業家教育=アントレプレナーシップ教育」の重要性が解かれています。起業家教育は決して起業家だけに必要な能力ではなく、これからの社会で差別化し生き抜くために必要な基礎能力の一つとして文部科学省は位置付けています。日々、経営者や起業家と向き合うオカビズにとって、まさに次の世代の起業家育成やこれまでの企業サポートのノウハウを生かした若年層の起業家教育は、私たちが取り組む使命の一つではないかと感じてきました。
岡崎商業高校はビジネスに特化した高校でありながら、それに留まらず、学生の生きる力を育てる意欲に溢れていると感じています。今回、私たちが日々行っているリアルなビジネスの一部を授業の場で提供することで、高校生の起業家精神=挑戦する行動力や創造する力を育み、地域のチャレンジを喚起していけたらと考えています。
<これまでの岡崎商業高校とオカビズの取り組み>
2020年5月、コロナ禍の休校期間を活用し「起業家教育」をテーマにしたオンライン講演を連携して実施。「学びを止めて欲しくない」という教師たちの熱い想いを受け、ヤフー株式会社 Yahoo!アカデミア学長の伊藤 羊一氏や、TED『世界の12人の若者』に選ばれた若き社会起業家の牧浦 土雅氏と学生の自宅を繋ぎ、創業者のチャレンジやそのためにできる行動などのエッセンスをお聞きしました。
<参考:起業家教育とは>
高い志や意欲を持つ自立した人間として、他者と協働しながら新しい価値を創造する力など、これからの時代を生きていくために必要な力の育成のための教育手法です。チャレンジ精神、創造性、探究心等の「起業家精神」や、情報収集・分析力、判断力、実行力、リーダーシップ、コミュニケーション力等の「起業家的資質・能力」の育成を目指すものです。
出典: https://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/downloadfiles/jireisyu.pdf
■事業者概要
▼愛知県立岡崎商業高等学校
国際ビジネス、情報処理、総合ビジネス、情報会計の4つの学科から編成されています。全校で847名の生徒が在籍をしています。学校の教育活動として、「ぎゅーっと肉味噌」の開発などを手がけ、ビジネス教育に力を入れています。
校長:加藤 千景
>>ホームページ: https://okazaki-ch.aichi-c.ed.jp/cms/
▼中小企業のための無料の経営相談所「岡崎ビジネスサポートセンター・オカビズ」
岡崎市経済の底上げを図るため、2013年10月に開設した産業支援施設。岡崎市が設立・運営をし、売上アップに特化した相談所として岡崎の中小企業・起業家のチャレンジをサポートしています。開設から8年間で約2万件、3千社の相談を受けています。
2015年内閣府「女性のチャレンジ支援賞」受賞。2016年「第11回ニッポン新事業創出大賞」支援部門特別賞受賞。2018年度総務省「ふるさとづくり大賞」地方自治体表彰受賞。
>>ホームページ: https://www.oka-biz.net/
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