女性の就職・転職のチャンスが広がる電気設備業界　企業の【24.6％】は女性の採用に積極的であることが明らかに　～業界の求人サイト『工事士.com』の調査リリース～

2022.08.30 09:45

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株式会社H&Company(本社：東京都港区、代表取締役：佐々木貴志)が運営する電気設備業界専門の求人サイト『工事士.com』 https://koujishi.com/ は、過去3年間で求人を掲載いただいた日本全国の電気工事会社様(合計2,802社)を対象に、女性の採用に積極的である企業の割合と推移について調査をし、レポートを公開しました。

2021年度の電気設備業界の女性就業者(技術職・技能職)は全体の約2％に留まる一方で、女性の採用に積極的である企業は全体の【24.6％】となり、2019年度と比較すると【13.9ポイント増加】していることがわかりました。

いまだ男性の就業者が圧倒的多数な電気設備業界ですが、その一方では、女性の採用に積極的である企業の割合が高まっている、という事実が明らかになりました。

■調査結果のポイント

＊2021年度の電気設備業界の女性就業者(技術職・技能職)は全体の【1.97％】と約2％に留まった。

＊一方で、2021年度に女性の採用に積極的である企業の割合は【24.6％】となり、2019年度と比較すると【13.9ポイント増加】していることがわかった。

＊企業側は、女性だからこそ電気工事の仕事に従事するメリットを多く感じており、実際に女性が働きやすい環境を整えている。電気設備業界は、女性にとって就職・転職のチャンスが広がっている分野であると言えるのではないだろうか。

詳細URL： https://www.h-company.co.jp/pressrelease/2022-0830/

■調査内容詳細

1┃女性就業者(技術職・技能職)の割合と推移

一般社団法人日本電設工業協会が発表している女性就業者(技術職・技能職)の推移によると、2021年度は全体の【1.97％】でした。2019年度は1.79％、2020年度は1.88％となり、微増ではありますが右肩上がりで推移していることがわかります。

図1：電気設備業界における女性就業者(技術職・技能職)の割合と推移

増加傾向で推移しているものの、男性就業者に比べるとその割合はいまだ少ないと言えるでしょう。

出典：＜一般社団法人日本電設工業協会＞会員企業の「採用状況」並びに「女性活躍促進等」に関するアンケート調査結果(平成29年度～令和3年度の5年統計)より作成

2┃女性の採用に積極的である企業の割合と推移

電気設備業界専門の求人サイト『工事士.com』では、2019年度から3年間で求人を掲載いただいた日本全国の電気工事会社様(合計2,802社)を対象に女性の採用に積極的である企業の割合と推移について調査をしました。

その結果、2019年度は10.7％、2020年度は16.9％であったのに対して、直近の2021年度は全体の【24.6％】となり、【13.9ポイント増加】していることがわかりました。3年間で女性の採用に積極的である企業は右肩上がりで増加しています。

図2：女性の採用に積極的である企業の割合と推移

女性就業者の割合はいまだ少ない現実がある一方で、企業側は「女性にこの業界で活躍してほしい」という想いがあることが分かります。

女性の需要が増加している背景として、電気設備業界全体の人手不足が挙げられます。厚生労働省の発表している「一般職業紹介状況」の最新データ(2022年度6月分)によると、職業計の有効求人倍率は1.09倍に対し、電気工事の職業は【3.16倍】となりました。仕事を探す求職者よりも、働き手が欲しい企業の数が上回っている状況であり、電気設備業界の採用難は他業界と比較しても深刻な状況であると言えます。

以前であれば「職人気質な男社会、体育会系」という風潮も強い業界でしたが、人手不足によってその状況は変わりつつあります。男女の性別を問わず、「電気工事の仕事に興味を持ってくれている人なら歓迎する」という考えが広まっていることから、女性の需要が増えていると考えられます。

3┃女性の採用に積極的である企業の声

実際に女性の採用に積極的である企業様にお話を伺ったところ、電気設備業界で女性が働くことのメリットは多くあるとのお声をいただきました。

＜電気設備業界で女性が働くことのメリット＞

・一般住宅に訪問して工事をする時に、お客様の安心感がある

・現場での、職人さんへの指示出しがスムーズになる

・事務所や工事現場での雰囲気が和む

・器用で、細かな作業が得意な方が比較的多い

特に一般住宅向けの電気工事(エアコン設置など)に関しては、高齢者世帯・単身女性世帯の増加も関連します。工事をするためには部屋に入る必要がありますが、その際に、成人男性に比べると女性の方が、防犯面で安心できるというお客様の心理があるようです。電気工事会社としては「女性のスタッフが対応できます」と説明できれば、良いアピールにもなります。

また、企業側も、実際に女性が働きやすい環境を整えているケースが増えています。

＜企業の取り組み＞

・女性用の更衣室やお手洗いを事務所内に設置

・女性用作業着の開発

・福利厚生でスポーツトレーナーによるボディメンテナンスを用意

・産前産後休暇や育児休暇の充実

以上の事から、電気設備業界は女性にとって就職・転職のチャンスが広がっている分野であると言えるのではないでしょうか。

■まとめ

2021年度の電気設備業界の女性就業者(技術職・技能職)は全体の【1.97％】と約2％に留まりました。いまだ男性就業者が圧倒的多数であるのが現実です。

その一方で、2021年度に女性の採用に積極的である企業の割合は【24.6％】となり、2019年度と比較すると【13.9ポイント増加】していることがわかりました。その背景には、電気設備業界全体の人材不足が影響していると言えます。

女性の採用に積極的である企業は、「一般住宅に訪問して工事をする時に、お客様の安心感がある」「器用で細かな作業が得意な方が比較的多い」など、女性だからこそ電気工事の仕事に従事するメリットも多く感じています。実際に、女性用の更衣室やお手洗いを事務所内に設置するなど、女性が働きやすい環境を整えている企業も多くありました。電気設備業界は、女性にとって就職・転職のチャンスが広がっている分野であると言えるのではないでしょうか。

■調査概要

調査名　：女性の採用に積極的である企業の割合と推移

調査方法：電気設備業界専門の求人サイト『工事士.com』に掲載の求人調査

対象　　：2019年4月1日～2022年3月31日に掲載の求人

対象数　：2019年度／1,062求人、2020年度／888求人、2021年度／852求人

　　　　　合計2,802求人

■電気設備業界専門の求人サイト『工事士.com』について( https://koujishi.com/ )

代表・佐々木の実家が電気設備業を営んでいたことから、2012年に電気工事業界向けの求人サイト『工事士.com』の立ち上げがスタートしました。

業界初(*当社調べ)のサービスに挑戦し、電気工事に関連した資格・経験別の検索を実現した、専門性の高い業界に寄り添う求人サイトです。

現在、『工事士.com』は、月間40万人のユーザーにご利用頂いています。

■株式会社H&Companyについて( https://www.h-company.co.jp/ )

株式会社H&Companyは、電気設備業を営む当社代表の実家が東日本大震災で被災したことをきっかけに、【日本の生活インフラを守りたい】という想いから設立されました。