不登校児童生徒をオンライン上で支援するプラットフォーム 「フレンドリーオンライン」の新たなコミュニケーションスペースとして「バーチャル教室」の運用を開始
熊本市教育委員会(以下 熊本市教委)、株式会社すららネット(以下 すららネット)、株式会社Inspire High(以下 Inspire High)、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、熊本市教委が運営する不登校児童生徒の学習や社会的自立をオンライン上で支援するプラットフォーム「フレンドリーオンライン」の充実化に取り組んでいます。この一環として、熊本市教委は、「フレンドリーオンライン」の新たなコミュニケーションスペースとして、児童生徒が楽しく参加・交流できる「バーチャル教室」を2023年1月より運用開始します。
なお、この取り組みは、文部科学省「令和4年度 次世代の学校・教育現場を見据えた先端技術・教育データの利活用推進事業(実証地域)」の一環です。
1. 背景
熊本市教委では2022年4月より、「フレンドリーオンライン」を運営しています。これまでは、オンライン上で、学習教材の提供や先生と特定の児童生徒間のコミュニケーションが可能でしたが、さらなる支援充実に向け、児童生徒間のコミュニケーションが可能な「バーチャル教室」を運用開始します。これにより、課題とされてきた集団生活への慣れなど、児童生徒の社会的自立支援に貢献します。
2.「バーチャル教室」の概要
「バーチャル教室」とは、「フレンドリーオンライン」に参加する児童生徒がオンライン上で自由にコミュニケーション可能な空間です。集団生活への慣れやコミュニケーションに対する児童生徒の不安軽減を目的としています。「バーチャル教室」は、NTT Comが提供するオンラインワークスペース「NeWork(R)」を活用し実現しており、円状の仮想的な教室に入室した児童生徒間でチャット、音声、ビデオなどによるコミュニケーションが可能です。
<「バーチャル教室」のイメージ図>
3.各者の役割
熊本市教委:「フレンドリーオンライン」の運営
すららネット:小中高5科目がゼロから一人でも学べる、アニメキャラクターによる双方向のレクチャーやAIを活用したドリル・テスト機能のあるICT教材「すらら」の提供
Inspire High:探究型オンラインプラットフォーム「Inspire High」を通じたキャリア教育コンテンツの提供
NTT Com:「バーチャル教室」を実現するためのオンラインワークスペース「NeWork(R)」の提供
4.今後の展望
4者は、「すらら」や「Inspire High」の学習データなどをダッシュボードで見える化し、児童生徒の変容を把握することで、さらなる社会的自立支援の充実を図るシステムの提供を予定しています。また、オンラインを活用した不登校支援の1つのモデルとして、3D空間に立体的に再現されたバーチャル教室や、360度VRを活用したオンライン社会科見学など、学校生活をより充実させるオンライン学習環境の実現をめざします。
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