子どもの感性を育みながら、家族の癒しと幸せを運ぶ庭 ~様々な事業を紹介する「積水ハウス ストーリー」の 最新情報を公開~
積水ハウスの様々な事業を紹介する「積水ハウス ストーリー」の公開を開始しました。
お客様の戸建て住宅への想いや、商品開発への想いを、毎回テーマを設定してご紹介します。第44弾として12月16日に、積水ハウスが提案する庭を通じて深い絆で結ばれておられるご家族のストーリーを公開しました。
■子どもの成長に大切な幼少期の自然体験
皆さんは、日頃、緑や自然と触れ合う機会はどのくらいありますか。また、子どもの頃、自然の中で遊んだ経験はどれくらいありますか。国立青少年教育振興機構の調査によると、近年、自然の中で遊んだ体験をほとんど持たない子どもが増加傾向にあり(※1)、自然体験している子どもは、自律性や協調性、積極性が高く、探究力が身についている傾向があることがわかっており、子どもの頃から自然と触れ合うことは、子どもの成長に大切とされています。
https://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/154/File/gaiyou.pdf
積水ハウスでは12月1日より東京大学と生物多様性と健康や幸せについての共同研究を開始しました。共同研究では、生物多様性豊かな庭における身近な自然とのふれあいが、居住者の自然に対する態度・行動及び健康に及ぼす影響を総合的に検証します。東京大学ではすでに、緑地の利用頻度と家の窓からの緑の景色という2つの自然経験の尺度が、都市住民のメンタルヘルスとどのように関連しているのかを検証しています。その結果、緑地の利用頻度が高い人だけでなく、窓から緑がよく見える家に住む人においても、図(※2)のようにメンタルヘルス尺度が良好な状態にあるという結果が得られています。
■休日の庭づくりで、家族にも近隣にも愛される庭に
今回は、自宅の庭で自然と触れ合う暮らしを続けている、北九州市にお住まいの足立さんご一家を紹介します。足立さんが、今の家を建てたのは、長女の優和さんが5歳の時。小、中学校から近く、道路も整備されている地区で安心した生活を送ることができると思ったこと、歳の近い子どもさんたちが近所にたくさんいたこともあり、子どもの成長にとって良い環境だと感じたことが、この場所を選んだきっかけだったそうです。
夫の賢幸さんは、引越し当初から11年間、ガーデニングを楽しんでいます。会社員のため、ガーデニングができる時間は土日に限られてしまいますが、自宅の前を通りがかった近所の方から、「ぜひ、お庭を見せてもらえませんか。」と声をかけられることが、しばしばあるとか。「どんどん入って見てください」と、賢幸さんもいつも歓迎して迎え入れていることもあり、見学者が徐々に増えているそうです。また、庭と家とがつながるようにしたいという希望から、塀やフェンスなどを造らないオープン外構にしました。
■庭でイメージが変わる和モダンの建物で庭づくりの楽しみが広がる
「以前から雑木の雰囲気が大好きで、少しずつそのイメージに近づけてきました。自然な雑木の風景にするには、時間がかかりました」(賢幸さん)
建物は和モダンにしたことで、洋風にも和風にも庭の雰囲気によって家のイメージを変えられるところが、賢幸さんが庭づくりに熱中することに繋がったポイントだったと言います。引っ越したばかりの頃は、バラを中心にしていました。しかし、当時は優和さんがまだ小学生だったこともあり、友達が遊びに来たりした時に、バラの棘で怪我をするのではないかと、真理さんのアドバイスがあったのと、お手入れも大変との理由から、断念したそうです。
■「うちで育ててみたい!」直感を大切に選んだ在来種の庭
現在の庭には、アオダモやヤマモミジなど、13本程の在来種を植栽しています。在来種があることで、近くの自然公園の森からモズやメジロやウグイス、ヒバリ、ホトトギスなどの鳥たちが、生きものや実や花の蜜を目当てに庭を訪れます。また、花の季節には蝶もたくさんやってくる他、テントウムシやカマキリ、コオロギ、バッタなど、たくさんの昆虫たちも生息しています。
「庭づくりでは、極力、消毒はしないようにしています。せっかく住み着いてくれた昆虫たちの生態系が崩れてしまいそうなので、剪定などもあまり行わず、自然な雰囲気を大切にしています。落葉樹は特に気にならないですし、落ち葉は樹木の根元に置くと、肥やしにもなりますし、生きものの生息場所にもなります。めくるとダンゴムシなどがいますよ」と、賢幸さんは笑顔で話します。
賢幸さんのこだわりは庭で四季を感じられることと、自分が好きだと思える植物を和・洋ジャンルを問わず「うちで育ててみたい!」という直感的な思いで植栽し、楽しむということ。常緑樹は少なく、大半が落葉樹で、落葉した後の枝を見ることや、庭のどこかで年間を通して花が見られるように配置しています。また一年草はあまり取りいれず、多年草で構成しています。お気に入りのオブジェなどを自然に溶け込むように置き、休みの日には、家族で花苗などを買いに行き、植え替えなどをするのも一家の楽しみのひとつです。
■子どもの成長とともに、心を豊かにしてくれる庭
「住み始めてから10数年、夫の庭づくりを見てきているので、日常の一部と思っています。娘が小さい頃は、花が咲いたら見せて説明したり、香りを楽しませたり、よく植物の名前当てゲームをして遊んでいました。娘にとってはお父さんとの思い出は庭が多いように思います。」(真理さん)
実は、賢幸さんも幼少の頃、一緒に住んでいた賢幸さんの祖父が畑で野菜作りをしている時に、後ろをついてまわっていたそうで、庭づくりが好きになったのも、優和さんと庭で楽しむことが自然にできているのも、全ては賢幸さんと祖父との庭での思い出が影響しているのかもしれません。優和さんも今ではすっかり大きく成長しました。
足立さんご一家の一番のお気に入りは、リビングから見える庭の雰囲気。景色を楽しみながら、テラスで時々、食事も楽しみます。賢幸さんは、夜は庭だけをライトアップし、部屋の電気を消して庭を眺めたり、真理さんは、キッチンで料理をしながら自然に庭が見えるので、癒されているといいます。
新緑のさわやかな葉が風に揺られる様子や、夏の深い緑とセミの鳴く声、秋の紅葉やコオロギの鳴く声、冬の雪や実を食べに来る小鳥の様子など、時間を忘れて眺めることが醍醐味だと言います。
「庭木や草花は自然と心を豊かにしてくれます。2階から庭を見下ろすこともできますし、リビングでも庭が目の前にあり、娘にとっては特別なことではない、それがいつもの日常なのです。」と真理さんは幸せそうに話します。
真理さんと優和さんは、テラスで庭を見ながら食事をするのが大好きです。気候の良い時期はライトアップしたテラスで樹々の変化と、賢幸さんの購入した庭のオブジェなどが増えたり、位置が変わったりするのを話しながら食事を楽しんでいます。
入居してすぐの数年は、優和さんが小さかったことから、庭にイルミネーションなど飾り付けをして夜に眺めたりしていましたが、最近は特に大掛りなことはせず、ライトアップを楽しんでいるそうです。
「これからも自分の好きだと思えるものを植栽し、今まで以上に楽しんでいけたらと思っています」と話す、賢幸さん。
「今の家を購入する時に、マンションも検討していましたが、今は、庭のない生活は考えられないくらい自分にとってはストレス発散や癒しとなっています。家は時間とともに古くなっていきますが、庭は時間とともに成長していきます。この成長の変化を今後も家族で楽しんでいきたいと思っています。」(賢幸さん)
年月を重ねて変化をしながら、家族と共に成長する庭。皆さんも、庭での自然体験を通じて家族とのコミュニケーションを楽しむ時間を作ってみてはいかがでしょうか。積水ハウスでは、緑がもたらす快適で豊かな暮らしと、五感を育む自然の教室となる「5本の樹」計画の庭づくりを推進しています。
<関連URL>
積水ハウスの生物多様性について
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2022/20221130_5/
東京大学と積水ハウス、生物多様性と健康に関する共同研究を開始~世界初、生きものが豊かな庭の緑と健康・幸せの関係を検証~
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2022/20221130_2/
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