東京羽田 穴守稲荷神社が1月から願掛け小鳥居の頒布を開始 か...

東京羽田 穴守稲荷神社が1月から願掛け小鳥居の頒布を開始  かつて4万6,796基あった穴守の千本鳥居の復興を目指す

羽田空港の隣りに鎮座し、航空安全の神社としても知られる東京羽田 穴守稲荷神社(東京都大田区羽田五丁目2番7号、井上 直洋宮司)では、令和5年1月から願掛け小鳥居の頒布を開始しました。


願掛け小鳥居から穴守稲荷神社


■4万6,796基あった千本鳥居復興を目指す■

願掛け小鳥居は、かつて当神社の参道で頒布されていたものを復活させたものです。


<制作にあたっての特徴>

(1) 笠間朱色に代表される関東地方独特の赤みが強い朱色に

(2) 職人による手作り

(3) 笠木の反りや東京羽田 穴守稲荷神社鳥居特有の台輪をつける

(4) 手頃な大きさと金額で奉納できる


自身で氏名と日付、願い事を書き、境内に奉納します。


当神社では、稲荷山築造などの境内改修や祭事復興(※下記参照)などをすすめており、この願掛け小鳥居の頒布もその一環となります。

この願掛け小鳥居の頒布をきっかけに、関東一流祠と称えられた神社と門前町羽田の歴史を後世に伝えると共に、お稲荷さんならではの風習を羽田を訪れる人々へ広めて、かつて4万6,796基あった東京羽田 穴守稲荷神社の千本鳥居の復興を目指してゆきたいと考えています。



▼頒布を開始した願掛け小鳥居

願掛け小鳥居(社務所)

願掛け小鳥居(奥之宮)

願掛け小鳥居


▼奉納された願掛け小鳥居の様子

願掛け小鳥居奉納例(狐塚)

願掛け小鳥居奉納例(千本鳥居脇)


東京羽田 穴守稲荷神社に奉納された小鳥居。

狐塚や稲荷山ほか境内いたるところに並んでいます。



■戦前の歴史を後世へ語り継ぐ使命■

戦前、東京羽田 穴守稲荷神社がまだ要島(現羽田空港島)に鎮座していた頃、神社を中心とした羽田地域一帯は、日本初(※当社調べ)の神社参詣電車である京浜電鉄穴守線(現京急空港線)が開通し、門前町はもとより、競馬場や海水浴場、鉱泉旅館街や鴨場などもある一大観光地(総合リゾート地)の様相を呈していました。

しかし、終戦直後の1945年(昭和20年)9月12日、連合国軍が日本政府に対して羽田穴守町・羽田鈴木町・羽田江戸見町の三か町(約1,200世帯、約3,000名の全住民)に48時間以内の強制退去命令を下し、東京羽田 穴守稲荷神社社も現在地に遷座することになった経緯があります。現在も羽田空港の片隅に大きな鳥居が残されていますが、この鳥居がかつて4万6,796基あった穴守の鳥居の中で、唯一残された「一の鳥居」であったという事を知る人も少なくなってしまっているため、2月5日の初午祭の講話などを通じて、神社の歴史や東京羽田 穴守稲荷神社鳥居奉納の意義を語っていきたいと考えています。


▼羽田空港に唯一、残る東京羽田 穴守稲荷神社旧一の大鳥居

羽田空港に残る穴守稲荷神社の鳥居


※参考

■復興した年間祭事■

・航空稲荷月次祭 毎月17日執行

1955年(昭和39年)5月17日、羽田空港旧ターミナルビルが東京羽田 穴守稲荷神社の本殿跡に建設され、その屋上には空の安全を祈念し東京羽田 穴守稲荷神社の空港分社を祀る事になりました。

以降、毎月17日に月次祭が行われ、航空関係者の篤い崇敬もあり、「羽田航空神社」と連れ添って40年に渡り空港の安全と繁栄を見守ってきましたが、平成になり空港沖合展開が始まると、旧ターミナルビルが撤去される事になり「羽田航空神社」は第一ターミナルビルへと遷座、「空港分社」は東京羽田 穴守稲荷神社の本社に合祀されました。

そして東京羽田 穴守稲荷神社令和の大改修を機に、空港分社として数多くの方から篤い崇敬を受けてきた歴史を鑑み、改めて摂社「航空稲荷」として一祠を構え、その祭事を復興させました。

祭事当日には、国内外の航空会社から奉納された色とりどりの幟旗が境内に立ち並びます。


航空会社からの奉納されたのぼり旗


・航空安全祈願祭 9月20日執行

空の日に合わせて、航空業界の躍進と航空安全輸送の加護を祈願するお祭り。

昭和50年代以来途絶えていましたが、2022年(令和4年)に、羽田空港国内線乗り入れ航空各社代表参列の下、復興しました。


・五節句の祭事(人日祭・上巳祭・端午祭・七夕祭・重陽祭)

・稲荷神事(火焚祭)



■明治期の総代の子孫が鳥居奉納■

2022年(令和4年)12月25日に境内稲荷山登拝口に、1基の台輪鳥居が奉納されました。

奉納者は、明治期の門前町にあった、最大手の鉱泉宿「要館」の当主及び東京羽田 穴守稲荷神社総代であり、羽田空港誕生のきっかけのひとつに関係する石関 倉吉氏の子孫。羽田からの転居により、長らく神社とは疎遠になっていたところ、令和4年の航空安全祈願祭復活に際して参列者に石関家と繋がりがある人がおり、約100年ぶりに神社と石関家のご神縁が復活、鳥居の奉納に至りました。尚、戦前の東京羽田 穴守稲荷神社にも、石関 倉吉氏が築造に携わった稲荷山が存在しており、令和の大改修で同じ高さの新たな稲荷山が復興しています。



■奉納鳥居の流行■

1 明治時代、東京羽田 穴守稲荷神社および鳥居奉納の隆盛の様子

鳥居商が2軒、参道には大小、奉納鳥居を扱う商店が他にも沢山あり、明治期の絵葉書にも鳥居が描かれています。最盛期には、こんにちの京都・伏見稲荷山の約1万基をも上回る4万6,796基の鳥居があったと伝わっています。


写真説明:

明治三十四年発行「武蔵国荏原郡羽田穴守神社全図」

穴守稲荷神社 絵葉書(明治期)


上、明治三十四年発行「武蔵国荏原郡羽田穴守神社全図」

下、東京羽田 穴守稲荷神社 絵葉書(明治期)



■頒布品概要■

品名  :奉納小鳥居『台輪鳥居』

開始日 :2023(令和5)年1月

初穂料 :小 3,000円

     大 10,000円

大きさ :小 縦20mm×横22mm 3,000円

     大 縦30mm×横32mm 10,000円

色   :赤みの強い朱色に黒の着色

素材  :木

頒布場所:東京羽田 穴守稲荷神社授与所



■神社概要

法人名: 宗教法人穴守稲荷神社

代表者: 井上 直洋

所在地: 〒144-0043 東京都大田区羽田五丁目2番7号

電話 : 03-3741-0809

FAX  : 03-3741-0713

創建 : 江戸時代後期

主祭神: 豊受姫命

URL  : https://anamori.jp

メール: info@anamori.jp



【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】

宗教法人穴守稲荷神社

〒144-0043 東京都大田区羽田五丁目2番7号

MAIL: tsubaki@anamori.jp

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