IEEEが発表 CES 2023の総括:テック業界最大の展示会が語る未来とは 再び活況を呈した持続可能な技術と新興技術
IEEE(アイ・トリプルイー)は世界各国の技術専門家が会員として参加しており、さまざまな提言やイベントなどを通じ科学技術の進化へ貢献しています。
これまでの30年以上、CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)は最新かつ最高のデジタル技術を紹介するショーケースとして開催されてきました。しかし、この2年間はコロナ禍によって、まるで隔離されたような状況に置かれ、2021年には完全にバーチャルイベントとなり、翌年には復活したものの、来場者数は2/3以上減少しました。
今年のCESは再び活況を呈し、会場は前回より70%拡大し、世界で最も影響力のあるテックイベントの座を取り戻しました。
ラスベガスで開催されたこのショーは、計り知れないほどの影響力を及ぼします。最先端のアイデアやコンセプトを展示する絶好の機会ですが、もはや消費者向けの技術や最新のクールなガジェットだけの領域には留まっていません。長い年月をかけて、このショーは複数の分野の境界を超えるアイデアや、私たちが生活している社会や世界に大きな影響を与えるイノベーションの祭典へと変化してきました。
IEEEのFellowで技術活動担当バイスプレジデントのジョン・ヴェルボンクール氏(John Verboncoeur)は次のように述べています。「この5年間で私が目撃したことは、物事がテクノロジーの段階からシステムの段階へと移行したということです。自動車はエンターテインメント業界と融合し、さらにスマートシティとも融合しています。それらのすべてが一つのエコシステムに統合されるのを目の当たりにしているのです。」
たとえば、電気自動車は、このショーのおける主役級の役割を演じていましたが、同時に数多くの車両充電ソリューションも展示されていました。
IEEEのプレジデントでLife Fellowでもあるサイファー・ラーマナン氏(Saifur Rahmanan)は、デジタル技術の統合を越えて、技術をより持続可能なものにするための数々の技術に出会いました。 新しい電動自転車から、家庭で出たゴミをリサイクルできる電化製品まで、エンジニアリングが持続可能性に向けた取り組みに及ぼす影響を知ることができました。
「電気工学は、生活をより良いものにするだけでなく、環境にさらなる負荷をかけることのないように、より責任ある世界を形作っているのです」 とラーマナン氏は語っています。
35年以上前に初めてCESを訪れたIEEE Life Fellowのスチュアート・リポフ氏(Stuart Lipoff)は、変化のスピードに衝撃を受けたと述べています。彼が初めてショーを訪れたときには、ほとんどの出展はエンターテインメント分野でした。
「本当に感銘を受けた製品がいくつもありました。 展示フロアには、昨年にはなかった新興技術を展示する出展者が増えていました。最新かつ最高の技術を実証するこれらの製品は、本当に圧倒されるほどの感動を与えてくれます。」
詳細情報:CESは技術トレンドの全体像を提供することができますが、やはりガジェットも見どころです。The Best AI at CES 2023 - IEEE Spectrum( https://spectrum.ieee.org/ces-2023-ai )で、CES 2023のベストテクノロジー、CES 2023のベストAI、CESの最もワイルドなガジェットをご覧ください。
■IEEEについて
IEEEは、世界最大の技術専門家の組織であり、人類に恩恵をもたらす技術の進展に貢献しています。160カ国、40万人以上のエンジニアや技術専門会の会員を擁する非営利団体で、論文誌の発行、国際会議の開催、技術標準化などを行うとともに、諸活動を通じて世界中の工学やその他専門技術職のための信用性の高い「声」として役立っています。
IEEEは、電機・電子工学およびコンピューターサイエンス分野における世界の文献の30%を出版、2,000以上の現行標準を策定し、年間1,800を超える国際会議を開催しています。
詳しくは http://www.ieee.org をご覧ください。
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