東京国立博物館所蔵の国宝をテーマとした バーチャル展示「エウレカトーハク!◎89」を公開 全展示空間公開開始 & NFTアート制作 参加アーティスト決定
東京国立博物館と文化財活用センターは、凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)と、メタバース空間上に開設した「バーチャルトーハク(※1)」において、東京国立博物館所蔵の国宝89件を紹介する、バーチャル展示「エウレカトーハク!◎89」を公開しています。このバーチャル展示は、東京国立博物館創立150年記念特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」の関連事業であり、令和4年度日本博事業(※2)の一環として実施するものです。
「エウレカトーハク!◎89」は3つのパートで構成されています。第1部「国宝を《知る》」の展示は2023年1月17日(火)より開始しています。
それに続き、このたび、第2部「国宝に《親しむ》」の公開を2023年2月7日(火)から開始し、展示空間についてはすべて鑑賞が可能となります。
さらに、第3部「国宝と《つながる》」では、東京国立博物館所蔵の国宝作品を再解釈し表現したアート作品を展示します。このたび、制作アーティストが決定いたしました。現代アーティストたちが制作するアート作品は、東京国立博物館初のNFT(※3)作品として2023年3月3日(金)から販売を開始し、2023年3月17日(金)からバーチャルトーハク内の展示室で公開いたします。
NFTの販売を記念し、2023年3月6日(月)には、参加アーティストが登壇する公開プレゼンテーションイベントをバーチャルトーハク内で開催いたします。さらに、特定のNFTの購入者には、2023年3月17日(金)にバーチャルトーハク内で開催されるアーティストとの交流会に参加できる特典が付与されます。
■NFTアート制作 参加アーティストについて
参加アーティストは、2022年11月29日(火)に公表した、たかくらかずき氏をはじめ、3人の若手アーティスト、大澤巴瑠氏、中西伶氏、松田ハル氏を起用します。
また、現代アーティストであるスプツニ子!氏と、NFTアーティストである草野絵美氏が教鞭をとる東京藝術大学の学生も、アーティストチームとして特別参加します。学生たちの目線から文化財の魅力を見つめ直し、文化財をテーマに新しい技術であるNFTを活用する手法について模索したプロジェクトを公開します。
<参加アーティスト プロフィール>
【たかくら かずき】
対象とする文化財:国宝「埴輪 挂甲の武人」
アーティスト / Artist
山梨県出身、1987年生まれ。東京造形大学大学院修士課程修了。3DCGやピクセルアニメーション、3Dプリント、VR、NFTなどのテクノロジーを使用し、東洋思想による現代美術のルール書き換えとデジタルデータの新たな価値追求をテーマに作品を制作している。現在はおもに日本仏教をコンセプトに作品制作を行う。京都芸術大学非常勤講師。OpenSeaでNFT シリーズ「BUDDHAVERSE」を展開中。
【大澤 巴瑠】
対象とする文化財:国宝「古今和歌集(元永本)」
1997年 東京都生まれ
2020年 多摩美術大学美術学部油画科 卒業
2022年 京都芸術大学大学院修士課程美術工芸領域油画科 修了
[主な個展]
2022年 Medel Gallery Shu 「ERROR」
2022年 MtK Contemporary Art 「Mtk+ vol.10 大澤巴瑠」
[主なグループ展]
2017年 中央本線画廊 字と図展
2020年 Galerie Aube HOP 展2020
2021年 SkiiMa Gallery In between
2021年 西武渋谷 SHIBUYA STYLE vol.15
2022年 ARTDYNE 「はじまれり」
2022年 東京都美術館 学生選抜展 KUA ANNUAL 2022「in Cm | ゴースト, 迷宮, そして多元宇宙 in Cm | Ghost, Labyrinth and Multiverse」
2022年 代官山ヒルサイドフォーラム「二次元派展」
【中西 伶】
対象とする文化財:国宝「檜図屏風」
1994年 三重県生まれ。2016年に渡米し、山口歴のアシスタントとして作品制作に携わる。2019年に帰国後、GOLD WOOD ART WORKSに所属。静岡県を拠点に、国内外にて展示発表を続ける。従来の絵画の制作方法にプリンティングを組み合わせたアプローチで作品を制作する。近作では、グラフィックのほか、3Dモデリング、AI、NFTなどの技術を掛け合わせながら時代の動きによって変化し続ける価値について問い、制作を通して表現の本質を模索している。
【松田 ハル】
対象とする文化財:国宝「松林図屏風」
1998年 岩手県生まれ
2021年 筑波大学芸術専門学群美術専攻版画領域卒業
2022年 京都芸術大学大学院グローバル・ゼミ在籍
クマ財団5期生 採択
[受賞]
100人10 between the arts 協賛企業賞
WATOWA ART AWARD 2021 特別賞(芦川朋子賞、青井茂賞、久保田真帆賞、小松隆宏賞)
[展覧会歴]
2021年 VIRTUAL ABSTRACTION
身体的再翻訳 京都 Bar & Gallery COCOTO
買える!コレクター展「Collectors’ Collective Vol.5」東京 biscuit gallery
100人10展2021 東京 シンワアートミュージアム
WATOWA ART AWARD 2021 ファイナリスト展
2022年 KUA ANNUAL 2022 "in Cm | Ghost, Labyrinth and Multiverse" 東京 東京都美術館
ARTISTS' FAIR KYOTO 2022サテライト alter in form - 変容 京都 千總ギャラリー
KUMA EXHIBITION 2022 東京 ANB Tokyo
1998 東京 Gallery Room A
拡散距離 / コンヴァートの作法 / 可変太陽 東京 三越コンテンポラリーギャラリー
<現代アーティスト スプツニ子!・NFTアーティスト 草野絵美のもと、NFTについて学ぶ東京藝術大学の学生たちも特別参加!>
【アーティストチーム:三浦彩、若狭谷理紗、安江琳泉、高井葉月(東京藝術大学美術学部デザイン科「NFT/Web3でつくる未来のクリエイティブ」)】
対象とする文化財:「埴輪 踊る人々」
東京藝術大学デザイン科の学生です。私たちは大学の「NFT/Web3でつくる未来のクリエイティブ」という課題で結成したグループで、東京国立博物館を多くの人に知ってもらいたいという希望の元、テーマを埴輪とし、NFTアートを制作しました。
「NFT/Web3でつくる未来のクリエイティブ」講師
【スプツニ子!】
アーティスト/東京藝術大学デザイン科准教授
英国ロンドン大学インペリアル・カレッジ数学科および情報工学科を卒業後、英国王立芸術学院(RCA)デザイン・インタラクションズ専攻修士課程を修了。RCA在学中より、テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会を反映させた映像インスタレーション作品を制作。最近の主な展覧会に、2020年「BROKEN NATURE」(MoMA、アメリカ)2019年「未来と芸術展」(森美術館)「CooperHewitt デザイントリエンナーレ」(クーパーヒューイット、アメリカ)など。2013年よりマサチューセッツ工科大学(MIT) メディアラボ 助教授に就任し Design Fiction Group を率いた。東京大学大学院特任准教授を経て、現在は東京藝術大学デザイン科准教授。VOGUE JAPAN ウーマンオブザイヤー2013受賞。2014年FORBES JAPAN 「未来を創る日本の女性10人」選出。2016年 第11回「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本特別賞」受賞。2017年 世界経済フォーラム 「ヤンググローバルリーダー」。2019年TEDフェローに選出。著書に「はみだす力」。
【草野 絵美】
株式会社Fictionera代表。慶應義塾大学環境情報学部卒業。アーティスト、東京藝術大学非常勤講師。デジタルネイティブ世代がまとめた現代の新しい子育て論『親子で知的好奇心を伸ばす ネオ子育て』著者。最新テクノロジーの仕組みを理解する実験図鑑『ミライの科学にふれてみよう おうちじっけん号』共著。2人の子どもを持ち、数々のメディアで子育てに関するエッセイ執筆やインタビューを受ける。子育てをプロジェクト化し、親子で一緒に高め合うことを目指している。NFTアーティスト「Zombie Zoo Keeper」の母。2022年、自身のNFTプロジェクト「Shinsei Galverse」が世界最大のNFTマーケットプレイスOpenSeaの24時間売上ランキングで世界1位を記録。
■NFT販売概要について
販売形式 : [オークション形式]
たかくらかずき、大澤巴瑠、中西伶、松田ハル制作作品
[固定価格]
アーティストチーム:三浦彩、若狭谷理紗、安江琳泉、
高井葉月(東京藝術大学美術学部デザイン科
「NFT/Web3でつくる未来のクリエイティブ」)制作作品
販売期間 : [オークション]
2023年3月3日(金)10:00~3月10日(金)23:59
※オークションの仕様により延長の可能性があります
[固定価格]
2023年3月3日(金)10:00~
販売プラットフォーム: OpenSea
チェーン : イーサリアム
サイトURL : https://virtualtohaku.jp/eurekatohaku1089/#special01
■公開プレゼンテーションイベントについて
NFTの販売を記念し、2023年3月6日(月)、アーティストが登壇する公開プレゼンテーションイベントをバーチャルトーハク内で開催いたします。アーティスト自身から、制作したリスペクトアートについて語っていただきます。
登壇者アバターには、登壇者ごとに異なる真正性情報が付与されたアバターを使用し、登壇者のなりすましを防止します。また、アーティストのアバターには、AVATECT(R)(※4)によりオリジナルの認証マークが付けられ、本企画の公式アバターであることを証明します。
主催 : 東京国立博物館、文化財活用センター、凸版印刷株式会社、
独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
会場 : バーチャルトーハク(cluster内)
開催日 : 2023年3月6日(月) 18:30(18:00開場)
登壇者 : モデレーター:塚田萌菜美 (株式会社The Chain Museum)
プレゼンター:たかくらかずき、大澤巴瑠、中西伶、松田ハル、
三浦彩(東京藝術大学美術学部デザイン科
「NFT/Web3でつくる未来のクリエイティブ」課題グループ)
定員 : 500人 ※定員を超えた場合は入場制限があります。
入場料 : 無料
参加方法 : VRデバイス、スマートフォン、PC/Macから参加することができます。
clusterの無料アカウント作成と、利用するデバイス用の
clusterアプリのインストールが必要です。
clusterアカウント作成: https://cluster.mu/
clusterアプリダウンロード: https://cluster.mu/downloads
特設サイト: https://virtualtohaku.jp/eurekatohaku1089/#special03
■NFT購入者の特典について
販売するNFTのうち、特定のNFTの購入者には、2023年3月17日(金)にバーチャルトーハク内で開催されるアーティストとの交流会に参加できる特典が付与されます(たかくらかずき氏制作のNFTアートは対象外です)。
特典付与にあたっては、凸版印刷が開発したNFTを活用したユーザー認証システムを使用します。
(参考)
■バーチャル展示「エウレカトーハク!◎89」について
本展は、東京国立博物館所蔵の国宝の魅力を通じて、日本美術の鑑賞ポイントを海外の鑑賞者などにわかり易く伝えるため、3部構成で国宝のさまざまな解釈を提示し、多様な手法で国宝の魅力や特長を紹介するものです。
展示会場には、メタバースプラットフォーム「cluster」(※5)を活用し、東京国立博物館の監修のもと、凸版印刷が企画制作。来場者はアバターとして、バーチャルトーハクに入館し、本館エントランスから3つのパートを自由に回遊することで、日本美術や国宝への理解を深めることができます。
また、バーチャル展示室にて無料でもらえる来場記念NFT(NFTAirdrop(※6))を、2023年1月17日(火)より配布しています。来場記念NFTにはオリジナルのデザインが施され、それぞれのパートの展示公開に合わせて合計3つ、各1089枚限定でご用意いたしました。バーチャル展示室に設置されている看板から取得できます。
【展示構成】
第1部「国宝を《知る》」は、東京国立博物館所蔵の国宝全89件を「バーチャルトーハク」内で総覧し基本的な情報を紹介するバーチャルライブラリーです。
第2部「国宝に《親しむ》」では、凸版印刷が東京国立博物館との共同プロジェクトで制作したVR作品やデジタルアーカイブデータを活用し、国宝「松林図屏風」と国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」をテーマに、デジタル展示だからこそ可能な没入感ある展示空間で、アバターとして作品に描かれた情景に入りこんだり、空間内に配置されたオブジェクトの一部を動かしたりすることで、作品の世界観を直感的に体験することが可能です。
第3部「国宝と《つながる》」では、現代アーティストたちが新しい感覚で国宝を再解釈し、リスペクトアートという形で表現した作品をNFTとして販売します。2023年3月3日(金)からアート作品をNFTとして販売開始し、特設サイトのリンクから購入が可能になります。NFTの販売収益の一部は、東京国立博物館に還元され、その運営や文化財保全等に活用されます。アート作品は、3月17日(金)からバーチャルトーハク内展示室で鑑賞することができます。
【展示名の由来】
アルキメデスは浮力を発見した際に「エウレカ!」と叫んだといいます。「◎」は東京国立博物館の発行する出品目録などの中で、国宝を表す記号として使われています。「!◎89」は「1089=トーハク」になぞらえています。この展示名には、長い時代伝えられてきた東京国立博物館が所蔵する国宝89件=「◎89」を見つめ、あなた自身の発見をして「エウレカ!」と叫んでもらいたい、という思いが込められています。
展示名 : バーチャル展示「エウレカトーハク!◎89」
主催 : 東京国立博物館、文化財活用センター、凸版印刷株式会社、
独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
会場 : バーチャルトーハク 展示室 (cluster内)
期間 : 2023年1月17日(火)~2023年3月31日(金)
※メンテナンスのため休止期間を設ける可能性がございます。
詳細は、特設サイトにてご確認ください
入場料 : 無料
参加方法 : VRデバイス、スマートフォン、PC/Macから参加することができます。
clusterの無料アカウント作成と、利用するデバイス用の
clusterアプリのインストールが必要です。
clusterアカウント作成:https://cluster.mu/
clusterアプリダウンロードhttps://cluster.mu/downloads
特設サイト: https://virtualtohaku.jp/eurekatohaku1089/
※1 バーチャル東京国立博物館(バーチャルトーハク)
東京国立博物館の一部をVRで再現したバーチャルミュージアム(2020年開設)。これまで実現できなかったキュレーションや展示演出、さらに国内外からの時空にとらわれることないアクセスを可能にし、ニューノーマル時代の新しいオンライン文化鑑賞体験を提供します。
※2 日本博
日本博は、縄文時代から現代まで続く「日本の美と心」を体感する美術、舞台芸術、芸術祭などを、年間を通じ、全国各地で展開するプロジェクトです。文化庁、日本芸術文化振興会、関係府省庁、全国の文化施設、地方自治体、民間企業・団体等が連携して、各地域が誇る様々な文化芸術の振興を図り、その多様かつ普遍的な魅力を国内外へ発信し、次世代に伝えることで、更なる未来の創生を目指します。
日本博公式ウェブサイト: https://japanculturalexpo.bunka.go.jp/
※3 NFT(Non-Fungible Token)
ブロックチェーン上で発行され、唯一無二性を証明することができ代替が不可能なトークンのことを指します。
※4 AVATECT(R)
アバターの生成・管理を行うとともに、NFTや電子透かしによって、アバターの唯一性や真正性を証明する基盤です。
※5 cluster
スマートフォンやPC、VR機器など様々な環境からバーチャル空間に集まって遊べる、マルチデバイス対応のメタバースプラットフォームです。
※6 NFTAirdrop
NFTAirdropは、CryptoGames株式会社が3万種類、総発行数およそ10万個のNFT無料配布を実施した経験、知見に基づき、多種・多量のNFTの無料配布を行うサービスです。( https://nftairdrop.jp/ )
* 「エウレカトーハク!◎89」の「◎」は「蛇の目 [fisheye]」の代用文字
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
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バーチャル展示「エウレカトーハク!◎89」/制作・著作:東京...
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Photo:hanako kimura
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「エウレカトーハク!◎89」オリジナルNFTAirdrop
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展覧会名称の由来
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