2023年春季特別展「美の祈り Universal Symphony」 3月18日(土)より開催
初公開作品8点を含む、84点の祈りを宿した作品を展示
MIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 館長:熊倉功夫)は、2023年(令和 5 年)3月18日(土)~6月11日(日)までの期間、
春季特別展「美の祈り Universal Symphony」を開催いたします。
本展では館蔵品の中から、祈りを宿した東西の作品を紹介します。古代文明の神々をはじめ、大自然への畏敬から生まれた聖獣や聖樹信仰の作品群と、日本の神仏や東大寺の修二会(お水取り)に関する作品、暮らしに籠められた祈りの対象を描いた絵画を中心に、初公開作品8点を加え展示致します。
美の祈りを奏でる東西の美しいシンフォニーをお楽しみ下さい。
水晶五輪塔 平安時代後期 12世紀 MIHO MUSEUM蔵
開催趣旨
「祈り」の語源は「生宣(いの)り」、生命の宣言であり、また生きていることへの感謝の意味があります。いにしえより人々は大自然に宿る神性,仏性などの人智を超えた存在に対し畏敬の念を抱き、その対話の手段として祈りを捧げ、大地の恵みである樹や石や金・銀・銅といった鉱物を用いて眼に見える姿に現してきました。その祈りが純粋なものであれば、その姿に美しい精神を見出すことができるのではないでしょうか。MIHO MUSEUMは開館以来、日本と大陸の東西文明に関する美術品を所蔵し公開してきました。当館では南館に古代美術、北館には主に特別展を中心とした日本美術を展示し、あたかも東西の美しい祈りが共鳴しているかのように感じられます。
本展では東西の館蔵作品から様々な時代の祈りのかたちを紹介していきます。世界平和への祈りを込めて作られた唐紙の大作「ユニバーサル・シンフォニー」を中心に、古代文明の神々をはじめ大自然への畏敬から生まれた聖獣や聖樹信仰の作品群と、日本人の祈りの対象であった神仏像や東大寺の修二会(お水取り)に関連する作品、また暮らしに籠められた祈りの対象を描いた絵画を中心に、初公開作品8点を加え展示致します。
いにしえより捧げられた美の祈りから生まれた作品を通じ、人類普遍の願いである世界平和について考える機会にしたいと思います。美の祈りを奏でる東西の美しいシンフォニーをお楽しみ下さい。
開催概要
展覧会名:2023年春季特別展「美の祈り Universal Symphony」
英語タイトル:
Spring Special Exhibition Beauty in Prayer: “Universal Symphony”
会 期:2023年3月18日(土)~ 6月11日(日)
会 場:MIHO MUSEUM
〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
TEL.0748-82-3411 URL: https://www.miho.jp
開館時間:午前10時~午後5時 【入館は午後4時まで】
休館日:月曜日
入館料:一般1300円、高・大生1000円、中学生以下 無料
【20名以上の団体は各200円割引】
交 通:JR琵琶湖線「石山駅」より帝産バスMIHO MUSEUM行50分、
お車で新名神「信楽IC」より約15分
お願い:新型コロナウイルスの感染状況等により、業務内容が変更される場合が
あります。当館公式ホームページをご確認の上、ご来館ください。
主 催:MIHO MUSEUM、京都新聞
後 援:滋賀県、滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、BBCびわ湖放送、
エフエム京都、帝産湖南交通
担当学芸員:金子 直樹(MIHO MUSEUM学芸員)
展示総数:約84点うち初公開 8点
※ 会期中一部展示替えがあります。
展示構成:
第1章 東西の祈り
第2章 聖獣たちの護り
第3章 生命をもたらす樹
第4章 太陽の復活
第5章 火と水の法会
第6章 神仏の慈愛
第7章 暮らしの祈り
第8章 祈りの導(しるべ)
イベント&プログラム
講演会1:「注ぐ器“リュトン”に込められた祈りについて」
3月25日(土)13:30~15:00
講師:稲垣肇(当館主任研究員)
講演会2:「焔摩天の物語」
4月29日(土)13:30~15:00
講師:畑中章良(当館学芸部長)
講演会3:「美と祈り 東西を結ぶもの」
5月14日(日)13:30~15:00
講師:金子直樹 (当館主任学芸員)
※1,2,3とも ●会場:南レクチャーホール●参加無料(入館料要)
●予約不要:当日美術館棟受付にて整理券配布
代表作品
牡牛装飾杯 北イラン 紀元前12-紀元前11世紀 MIHO MUSEUM蔵
牡鹿形リュトン 小アジア/黒海沿岸地域 紀元前4-紀元前2世紀
MIHO MUSEUM蔵
焔摩天像 平安時代 12世紀 重要文化財 MIHO MUSEUM蔵
※展示期間:4/18~5/14
MIHO MUSEUMについて
■ 自然・建築・美術品が調和した桃源郷
MIHO MUSEUMは1997年11月に琵琶湖の南、信楽の山中に誕生しました。建築設計は、パリ・ルーヴル美術館のガラスのピラミッドを設計したことで知られるI.M.ペイ。
枝垂れ桜のプロムナードを通り、銀色に輝くトンネルをくぐると、吊り橋の向こうに美術館棟が現れる設計は、中国詩に描かれた桃の花に導かれ洞窟を抜けた先に現れる楽園「桃源郷」をテーマにしています。
美術館棟は、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。
フランス語版のミシュランガイドで「必ず訪れるべき場所」として三ツ星を獲得しており、2017年には世界的ブランドのファッションショーの舞台ともなりました。
美術館棟へ続くトンネルに、枝垂れ桜のピンクが映り込み輝く様子は絶景です。新緑が反射する緑のトンネル、春分・秋分頃に夕日に染まる黄金のトンネルなど、季節ごとに多くのファンが訪れます。
美術館棟エントランス
桜色に染まるトンネル
■ コレクション・常設展示・特別展
所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて約3,000件からなります。
北館では、季節により国内外からの出陳を加えて、開館ごとにテーマ性を持った特別展を開催しています。
南館では、エジプト、西アジア、南アジア、中国・西域の4つのギャラリーで古代美術の名宝を展示しています。
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