[プレスリリース]市民参加型 筆順情報取得ウェブアプリケーション 「ナゾルクン」についてのお知らせ
東京大学史料編纂所の電子くずし字データと連携
このたび、市民参加型 筆順情報取得ウェブアプリケーション「ナゾルクン」で、東京大学史料編纂所の電子くずし字データと連携するに至りました。
内容
1)公開日
2023年3月14日
2)URL
3)アプリケーション連携の概要
・弊所では、科学研究費・基盤研究(S)「木簡等の研究資源オープンデータ化を通じた参加誘発型研究スキーム確立による知の展開」(研究代表者:馬場基)の交付を受け、機関・国境を越えた歴史的文字の連携検索ポータルサイト「史的文字データベース連携検索システム」(https://mojiportal.nabunken.go.jp/)、市民参加型筆順情報取得ウェブアプリケーション「ナゾルクン」を開発、公開した。
・市民参加型 研究情報蓄積用アプリケーション[ナゾルクン for Academic]古代文字体験・学習アプリケーション[ナゾルクン for Kids]に新たに東京大学史料編纂所の電子くずし字データを追加した。
・これまでは奈良時代の木簡のみであったが、鎌倉時代や室町時代などの古文書の文字を追加することで、より広範な時代の文字の運筆情報を集積できる。
・源頼朝、北条義時、足利尊氏、豊臣秀吉など歴史上著名な人物が関わった文書の文字をなぞることで、当時の人々の息づかいを追体験できる。
・現時点では、奈良文化財研究所所蔵木簡の約150文字に加え、東京大学史料編纂所所蔵古文書の約300文字が利用できる。今後、文字数は随時増加予定。
・市民参加型 研究情報蓄積用アプリケーション[ナゾルクン for Academic]古代文字体験・学習アプリケーション[ナゾルクン for Kids]に新たに東京大学史料編纂所の電子くずし字データを追加した。
・これまでは奈良時代の木簡のみであったが、鎌倉時代や室町時代などの古文書の文字を追加することで、より広範な時代の文字の運筆情報を集積できる。
・源頼朝、北条義時、足利尊氏、豊臣秀吉など歴史上著名な人物が関わった文書の文字をなぞることで、当時の人々の息づかいを追体験できる。
・現時点では、奈良文化財研究所所蔵木簡の約150文字に加え、東京大学史料編纂所所蔵古文書の約300文字が利用できる。今後、文字数は随時増加予定。
4)取材への対応
お問い合せおよび取材申し込みは、以下までお願い申し上げます。
独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所
史料研究室長 馬場基(ばば はじめ)
Tel:0742-30-6837
国立大学法人東京大学 史料編纂所
古文書古記録部 古記録2室
准教授 井上 聡(いのうえ さとし)
Tel:03-5841-8414
独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所
史料研究室長 馬場基(ばば はじめ)
Tel:0742-30-6837
国立大学法人東京大学 史料編纂所
古文書古記録部 古記録2室
准教授 井上 聡(いのうえ さとし)
Tel:03-5841-8414
6)サイトキャプション(画面は開発中のもの)
参考資料
今回「ナゾルクン」に追加される主な文書の作成者について、参考となる情報を添付します。
1)源頼朝(1147~1199)
・鎌倉幕府初代将軍(1192~1199)。源義朝の三男。
・今回の文書は、頼朝が御家人の島津氏に対して命令を下した「御教書(みぎょうしょ)」と、地頭職に任命した「下文(くだしぶみ)」と呼ばれる様式のものです。
・「御教書(みぎょうしょ)」はくだけた様式の文書で、文字はくずした書体で書くのが決まりです。
・「下文(くだしぶみ)」はあらたまった様式の文書で、文字はきちんとした書体で書かれています。
・2つの文書は頼朝の名前で出されていますが、実はいずれも右筆の平盛時が執筆したものです。
・今回の文書は、頼朝が御家人の島津氏に対して命令を下した「御教書(みぎょうしょ)」と、地頭職に任命した「下文(くだしぶみ)」と呼ばれる様式のものです。
・「御教書(みぎょうしょ)」はくだけた様式の文書で、文字はくずした書体で書くのが決まりです。
・「下文(くだしぶみ)」はあらたまった様式の文書で、文字はきちんとした書体で書かれています。
・2つの文書は頼朝の名前で出されていますが、実はいずれも右筆の平盛時が執筆したものです。
2)北条義時(1163~1224)
・鎌倉幕府第二代執権(1205~1224)。幼名は江馬小四郎。
・今回の文書は、義時が御家人の島津氏に出した書状です。
・この文書には義時の名前がありませんが、日付の下に「花押(かおう)」という義時のサインが書かれています。
・今回の文書は、義時が御家人の島津氏に出した書状です。
・この文書には義時の名前がありませんが、日付の下に「花押(かおう)」という義時のサインが書かれています。
3)北条泰時(1183~1242)
・鎌倉幕府第三代執権(1224~1242)。義時の長男。幼名は金剛。
・今回の文書は、泰時が承久の乱(1221)の時に、御家人の島津氏の武功を褒賞した書状です。
・文書の中には今使われているひらがなとは形が異なる「変体仮名(へんたいがな)」と呼ばれる仮名が使われています。
・今回の文書は、泰時が承久の乱(1221)の時に、御家人の島津氏の武功を褒賞した書状です。
・文書の中には今使われているひらがなとは形が異なる「変体仮名(へんたいがな)」と呼ばれる仮名が使われています。
4)足利尊氏(1305~1358)
・室町幕府初代将軍(1338~1358)。足利貞氏の次男。
・今回の文書は、尊氏が1347 年に小笠原貞宗という人物に送った自筆の書状です。
・尊氏自筆の文書のほとんどは漢字・仮名まじり文で書かれています。
・今回の文書は、尊氏が1347 年に小笠原貞宗という人物に送った自筆の書状です。
・尊氏自筆の文書のほとんどは漢字・仮名まじり文で書かれています。
5)刀狩令(1588)
・豊臣秀吉が発布した「刀狩令(かたながりれい)」といわれるものです。
・多くの法令が漢文で書かれていますが、この文書は漢字・仮名まじり文で書かれています。
・多くの法令が漢文で書かれていますが、この文書は漢字・仮名まじり文で書かれています。
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