関東の知られざる裏アルバイト 『害獣駆除』の悲惨な実態が明らかに
害鳥駆除会社・ホームレスキュー株式会社は、3月15日にサイトへ『害獣駆除のお仕事とはとても悲惨!?』の記事を公開しました。
本記事では余り聞きなれない言葉ではありますが、“害獣駆除”という仕事について実態も交えて調査したことをお届けいたします。
■害獣駆除の駆除対象
一般的に害“虫”駆除の言葉のほうが普及していますが、そもそも害獣駆除とは何かについての解説をさせていただきます。害獣駆除とは、一般的に野生動物を駆除するサービスの総称であり、主にネズミ・アライグマ・ハクビシン・コウモリ・鳩・カラスなどの動物を駆除する会社が自社サービスを表現するために“害獣駆除”という言葉が用いられています。害獣駆除というと、クマやイノシシ・シカなど大きな動物の駆除をするイメージを連想しがちですが、駆除業者はの実態はそうではなく大型のクマやイノシシの駆除を行うことはないとのことでした。基本的にそれらの大きな動物を駆除するには猟銃が必要とされるため、猟友会のお仕事として分類されています。したがって民間企業が運営する一般的な害獣駆除業者は、民家や公共施設に入り込む小型の野生動物を駆除するのがお仕事となります。
内容の一部には刺激的な写真が含まれるため、モザイクを掛けており表現緩和に務めていますが苦手な人は心積もりの上閲覧ください。
■害獣駆除業者の業務内容について
害獣駆除業者はどのようにして野生動物の駆除を行っているのでしょうか。もし残虐な殺害方法をしているのであれば社会的に大きな問題になってしまいます。ホームレスキュー株式会社では野生動物の殺傷は全く行うことは無く、稀に捕獲を行う程度のことしかしていないとのこと。その理由は、ネズミを除くほぼ全ての動物は鳥獣保護法により守られており、殺傷はおろか捕獲も許されていないためいかなる直接的駆除は法律の罰則対象にされてしまうとのことでした。稀に行う捕獲作業は、市役所などで申請をする必要があり市役所によっては許可が下りるまで数日かかる場合があり急を要する現場には不向きなことで捕獲も頻繁には行っていないとのことでした。法律の観点から対応方法が限られている中、ホームレスキュー株式会社では天井裏・床下・壁の中などに野生動物が入り込んでしまうと動物の嫌う臭いがする専用の煙(忌避剤)を充満させて炙りだすそうです。害獣に自ら出ていってもらった上で、戻ってくることの無いように出入口となる空いた穴や隙間を塞ぐことで対策を行うことが一般的な駆除方法ということになるそうです。やはり、愛護団体や社会的な問題に発展しないように配慮をしているそうです。
追い払うだけとはいえ、野生動物が住み家にしている縄張りに踏み込み作業をするだけあって危険な目に遭うことは頻繁にあるとのこと。忌避剤を用いて害獣を追い払う際に一部の害獣は自分の縄張りを守るべく襲い掛かってくることがあるのだと言います。ベテランの駆除スタッフであれば動物を刺激しないように追い払うことができるらしいのですが、駆け出しのアルバイトスタッフは害獣を怒らせてしまい襲い掛かられることはよくあるそうです。さらにもし、ネズミやアライグマなど危険なウィルスや寄生虫を有している動物に噛みつかれてしまうと治療薬がまだ開発されていない病気に感染する恐れや後遺症を残す寄生虫に感染してしまう恐れもあり非常にリスクの高い仕事のようです。このような最悪の事態にならないようホームレスキュー株式会社では駆け出しのスタッフには十分な研修を経験してから駆除を実際に担当することはないようにしているそうです。
■むせ返すほどの汚物の掃除に心を折られるスタッフ多数
ドラマや映画などでグロテスクなものを目撃したりショックの大きい景色を目の当たりにして吐き気を催す場面を見たことはありませんでしょうか。害獣駆除を行っているとこのような情景に遭遇することはしばしあるようです。アルバイトのスタッフはある程度経験を積むまでは掃除や道具を運ぶなどの軽作業から駆除業者の仕事を始めることとなります。そこで最もスタッフが辞める原因となる作業が害獣のフンや残していった汚物を掃除することだそうです。彼らが掃除するものはただの糞ではなく、山盛りになった糞尿の中に腐った果実や害獣が狩ってきた鳥や小動物の死骸が混ざっており悪臭を放っています。その悪臭のひどさからは経験の少ないアルバイトスタッフが仕事の過酷さから音を上げてしまう場合も後を絶たないそうです。
被害を訴えるお宅の多くのは天井裏が酷い状況にあることが多く毎度のようにこれらの汚物の対処しているそうです。害獣のあるご自宅のほとんどは天井での被害が気づかない間に始まり徐々に動物が音を出して走り回るようになってからやっと業者に相談するかどうか考え始めるのが多く“きっとそのうち勝手に出ていくであろう”と思っていたと多くのお客様がおっしゃられると言います。一度住みつかれてしまうと勝手に出ていくことはほとんど無く、動物が自分の家・縄張りとして定めてしまうそうです。そのため放置すれば放置するほど被害が深刻になっていくそうです。天井裏に上記のような汚物がどんどん蓄積されていくと、室内に様々な影響が出始めます。最初は変な臭いが時々臭ってくることから始まり、やがては天井に害獣の汚物により染みが室内から確認できるようになってます。それでも放置を続けると、天井の板が汚物により柔らかくなりやがてはその汚物の重みが限界に達したときに天井が抜け落ちてしまいます。天井に大穴が開くと同時に目にしたくもない腐敗物が室内に降り注ぐことになるそうです。このような最悪の事態にならないように早めに見積もりや調査だけでも依頼しておくべきとのことです。
さて、話をアルバイトの業務に戻します。大変な汚物掃除作業ですが夏場の駆除は過酷さを極め天井裏の気温は60度~70度にまで高まります。まさにサウナに入るような暑さです。天井裏という密閉された空間で蒸された害獣のフン・果実の食べ残し・小動物の死骸は目に染みるほどの悪臭が溜まっています。
心身ともに大変な害獣駆除のお仕事。アルバイトスタッフの中にはショックの大きさから、すぐにアルバイトのスタッフは辞めてしまう方も多いとの事です。
■まとめ
ここまで害獣駆除業者の業務内容やスタッフの業務内容についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。今回取材に応じてくれたホームレスキュー株式会社を含め多くの駆除業者が人で不足に頭を悩ませているらしく、今もスタッフを募集しているとのことで興味を持った人はぜひ応募してください。
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